第八章痛みが教えてくれた選択——母として、魂として
どこにも吐き出せなかった苦しみ。
それでも生きたのは、子どもたちがいたから。
壊れそうな心を繋ぎとめてくれたのは「母としての愛」──
自死、暴力、離婚、そして発作。
その先に見えたものは「自分を生きる」という決断だった。
魂の目覚めの物語、第八章です。
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命を絶ちたいと思ったあの夜。
泣きながら病院のベッドで、私は生まれて初めて、誰かに自分のすべてをさらけ出した。
「どうしてここまで頑張れたんですか?」
そう尋ねた精神科医に、
私はただ、涙で言葉にならない声を振り絞った。
「全部……子どものためです……」
そのとき、自分の中の何かが静かに崩れ落ちて、
代わりに、芯のような強さが生まれた気がした。
それは、「守る」という意志だった。
母としての私が、魂として目覚めるきっかけになった。
その後、娘が小学6年のとき、不登校になった。
過去の私なら、焦っていたかもしれない。
「なんとかしなきゃ」って、無理やり登校させていたかもしれない。
でも私は、兄の最期を知っている。
誰にも理解されず、追い詰められて、自ら命を絶った兄。
その姿が、私に「学校に行かせること」よりも、「生きていてくれること」の尊さを教えてくれていた。
だから私は、あのとき、はっきりと子どもに言った。
「無理に行かなくていい。あなたの心が大事」
それは、自分の痛みが教えてくれた選択だった。
中学では休みがちだったけれど、
娘は自分で考え、自分で選び、
塾にも行かず、独学で関西大学商学部へと進んだ。
きっと、私が信じて見守ったことが、
「信じていい」ということを、娘の中に残せたのかもしれない。
そして気づいた。
私は、母である前に、「魂」だったんだと。
母としての使命も、魂の道の一部だったのだと。
私はもう、「正しさ」ではなく、「真実」で生きていく。
誰かの評価ではなく、魂の振動で選んでいく。
たとえ、この選択が「浮いてる」と言われてもかまわない。
私は、魂の選択をしている。
そして、今も。
私は誰かの痛みを、誰かの涙を、知っているからこそ、
その痛みの中でしか咲かない魂の花を、
一緒に信じて、抱きしめてあげられる。
