夏を頬張る
母が大きな半月みたいなスイカを買ってきてくれた。
今年初のスイカ。
旬のものってその時期にしか食べないから当たり前だけど、冷静に考えて1年間食べてないってかなり不思議な気持ちになる。

そんな1年ぶりのスイカ。ひとくち食べた瞬間、「うわ、夏きた〜」と唸った。
甘い甘い果汁たっぷりの果肉をむしゃむしゃと無心で頬張る。ひとくち、またひとくち。
気がつけばあっという間になくなってしまった。
よし、明日も食べよう。速攻で決意した。
さらに母が珍しい緑のナスを買ってきてくれた。ナスというかウリくらいのサイズで(ウリ科だからそれそうとか言わないで)、普通のナスの3倍くらい太くて丸っこい立派なナス。
お店のPOPにステーキにすると美味しいですと書いてあったのを見て気になって買ったらしい。
みりんとポン酢を1:2の比率で混ぜたタレと絡めて焼いたシンプルなレシピだと母が教えてくれたが、ひとくち食べた瞬間今まで食べたことないくらいトロトロの実に程よい酸味が効いていて、ペロッと5枚も食べてしまった。まあでも夏バテ対策にもよさそうとか思って自分を許すことにした。

旬のものを買ってきてくれる母には感謝しなきゃなと心から思う。だって八百屋にわざわざ野菜を買いに行くのって相当な気力を要すると思うからだ。駅からわざわざ歩いてまで、「家族に野菜を買ってあげよう」と思う母の体力と優しさには尊敬の念しかない。
ちなみに自分は今のところ一度もそう思ったことがない。めんどくささがいつも買ってしまい、コンビニのお菓子でお腹を満たしてしまうことがほとんど。
でも一人暮らしでフルーツや野菜を食べて、季節を感じる生活にひそかに憧れている。おやつにフルーツを食べられるくらいの富豪になりたい。
そんなことを思いながら夏を頬張った夜だった。
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