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「自然栄養学」ってなんなのさ、という話。

“自然派〇〇”、“オーガニック”、“ホリスティックほにゃらら”…これらの単語にまとわる

「うさんくささ」

ってありませんか?

私は感じます。…というかなんとなく「距離を置くべきか否か?」
とセンサーがぼんやり反応する感じ。
(※正誤や善悪の話ではなく印象として、という意味です。)

ところがどっこい、私はイギリスでNatural Nutrition = 自然栄養学を学びました。そしてたまに「自然栄養学ってなに?」と聞かれます。「ふつうの栄養学と何が違うの?」とかも。

ここで私が「はっ!」とするのは、みなさん素朴な疑問として尋ねてくれているように見えるけど、

「もしかしたらちょっとだけあやしんでる??!」

ということ。

一ミリでもその可能性があるのならば、やばい人認定されないように説明せねば!と思い筆を執りました(前置きが長い)。


日本では特に、「自然派育児」とか「オーガニック信仰」とか揶揄されやすい印象があります。
きっと行き過ぎた自然派うんぬんは話題になりやすく目立つのでそういう印象が持たれがちなんだろうなあ、と思います。そして実際に私自身も「これはちょっと…」という感じるものを見たり聞いたりすることがあります。

さて。
じゃあ自然栄養学って何なのさ?、に答えるならば、栄養学が一般的、科学的に測定できる「栄養」についての学問だとしたら、自然栄養学は生活習慣や体質、環境や食材の加工度など全体性を見て栄養を考える、っていうことでしょうか。

なので自然栄養学では加工食品や添加物はなるべく避け(※)、ホールフード(精製されていない穀物)や豆類、ナッツにシード類、植物性のタンパク質、オーガニック野菜やグラスフェッドミート、などを摂ることが良いとされます。

※全部NG!ダメ!絶対!というわけではありません。

そして、自然栄養学でもほとんどの時間は科学的根拠に基づいた内容を学びます。1年目は生物医学を学びましたが、細胞の仕組み、臓器の働き、ホルモンの機序などなど、正直、英単語が覚えられなさ過ぎて苦痛でしかない内容だった印象があります。
2年目、3年目になると、各栄養素のはたらきや免疫、代謝、ライフステージによる身体の変化やダイエットパターンなど身体と食物に関わる様々なことに加えて、実際にクライアントを呼んでのケーススタディなどもありました。

このケーススタディや実践の授業では、実際に体に不調を感じる人に来てもらい、普段の食事や生活パターン、過去の病歴、家族の病歴などを聞いて、その不調の原因はどこにあるかを考えます。そしてどんな食材をどう摂ればその不調を和らげるべく身体をサポートできるかを提案、実行してもらいその後フォローアップしていく、というものでした。

ですが!

私は授業で学ぶすべてを手放しで信用しているわけではありませんでした
…と書くと、自分が3年以上もかけて(本来は3年間のコースなのに試験に落ちたので4年近くかかりました!涙) 学んだものを否定するようですが、そうではなく。

例えばホメオパシー。これはドイツ発症の医学体系で、とある症状が出た際に、その原因物質を超超超超超薄めたもの(レメディといわれる)を身体に敢えて入れることで症状を抑える、というもの。

自然栄養学ではこれを取り入れるのにわりと前向きなのですが、多くの国際的・公的な科学機関が「有効性を裏付ける信頼できる科学的根拠がない」と判断しています。

そのほかに、身体の疲労回復や睡眠の改善にはエプソムソルトがよく推奨されます。
エプソムソルトというのは、要は「硫酸マグネシウム」でお風呂なんかに入れて入るといいよ、というもの。ですが、これもマグネシウムは皮膚からは吸収できない、という論文もあり真偽のほどがさだかでない。

でもホメオパシーもエプソムソルトも全否定できるものではないと理解しています。
なぜなら科学的には根拠が薄いけど「効いた」という人がいるから。

フランス人の義母を持つ友人は、義実家に帰ると子供の酔い止めにホメオパシーを使うと言っていました。ちなみにその義母は現役ナースです。
ほかにも、イギリスで知り合ったママ友には我が子に予防接種を受けさせる代わりにホメオパシーを試している、と言う人もいました。

…こう書くとヨーロッパではホメオパシーが日常的に使われていると思われそうですが、一方でドイツ人の友達は「なにそれ?」と言っていました。発祥の地が泣く。。

とはいえホメオパシー発祥のドイツに近いこともあってか、イギリスではドラッグストアにコーナーがあったり、町のあちこちにある健康食品の店(Holland & BarretやPlanet Organicなど)でも扱っています。もちろんエプソムソルトも売ってます。

これらの店ではほかにもオーガニック食品やサプリ、お菓子、それらで作ったお惣菜が売っていることもあります。
われらが日本の豆腐もこのあたりのお店で買える、とあるメーカーのものが一番おいしかったりしました。
ちなみにオーガニック食品に至っては、イギリス内のどこのスーパーでもたいてい売っています。



そして特徴的なのはこれらの店はいつもけっこう混んでいるということ。

このことから思うのは、確かに日本よりもヨーロッパのほうが(って言ってもイギリスしか住んでいないのですが) オーガニックや自然療法などは生活になじんでいる気がします。

たぶんあちらでは、日本ほど医者にかかるのが簡単ではなく(国民保険サービスの財政逼迫&人手不足)、なるべく自力で治すことを求められるという状況の違いもあるのでしょう。ちなみにインフルで病院に行く人はほとんどいませんでした。みんな自宅で寝て治してました…。

つまり何がいいたいかというと、私は

いいとこどりだけしたい

ということ。
ただでさえ忙しい現代人、とくに家庭のある女の人なんて熱があっても寝ていられなくないですか?そんな時に「これを食べて自己治癒力を高めて~〇✕▲□…」なんて言ってられない。求む!即効性!西洋医学バンザイ!です。それにカップラーメンもマックもコンビニごはんも、ついでにお酒も。これらが必要な時だってあるのです。心の栄養!家庭平和!!

とはいえ、抗生物質は腸内の善い菌まで殺してしまうことがあるし、添加物や塩分を多く摂るのも身体に悪い。

結局、身体は食べたものでできているので、私としては、なるべくなら身体に良いものを摂り入れるように意識したい。ストイックに「こうせねば!!」となるのではくて(病気で制限する場合等は別ですが)、

時々ゆるめつつも、長く、自然体で「自然栄養学」の要素を取り入れていくのがいいんじゃないかな、と思っています。




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