ごきげん温泉 [四万温泉編①]
私にとって、生まれて初めて「温泉って心身ともに効くんだ」と教えてくれた場所――それが四万温泉でした。
かれこれ20年前、東京で夫婦共に必死で働いていた新婚時代のこと。
平日は夜遅くまで仕事に追われ、休みの日も心が休まらず、ちょっとしたことで夫婦喧嘩。
休みが合わない日々が続き、「あぁ、もう色々無理だ」と思っていた頃に、“露天風呂付き客室”ブームがやってきました。
「疲れすぎているから、部屋から一歩も出なくていいなんて最高…」
そう思って選んだのが、四万温泉の旅館。
箱根や伊豆よりも手頃な価格で、半露天付きの部屋に泊まれるのも魅力でした。
到着して部屋に入ると、目の前には四万川の透き通った流れ。
部屋の小さな露天風呂のお湯に身を沈めた瞬間、肩の力がふっと抜け、全身を包むように訪れる「気持ちよさ」。
お湯の温かさだけではなく、自然と静けさに守られる安心感があって、これまで張りつめていた心と体がゆるんでいくのを感じました。
その夜は夫婦で久しぶりに瓶ビールを1人3本ずつ。なのに翌朝は二日酔いもなく、むしろ元気いっぱいでフルの和食朝ごはんを完食。
「温泉って、すごい」――そう強く実感した瞬間です。
飲んでも効く、浸かっても効く四万温泉。
胃腸をやさしく癒し、心身をほぐしてくれる、まさに私の温泉愛“原点の湯”。
その日を境に群馬という土地がぐっと身近になり、後に夫の仕事の関係で2年間群馬に暮らすことになったのも、不思議な縁を感じます。
「疲れたら温泉。温泉でぼーっとする。」
そのシンプルさを、最初に教えてくれたのが四万温泉でした。特にここは、“疲れに効く”場所。
女性一人でも安心して泊まれる宿ばかりなのも、嬉しいポイントです。
四万温泉 基本情報
所在地:群馬県吾妻郡中之条町
アクセス:東京から直行バスで約3時間(バスタ新宿⇔四万温泉)。JR中之条駅からバスで約40分。
泉質:ナトリウム・カルシウム‐塩化物・硫酸塩泉
効能:胃腸病、冷え性、皮膚病、疲労回復など
四万温泉の魅力
「四万(よんまん)の病を治す霊泉」と呼ばれる由緒ある湯
川や湖が驚くほど青く輝く“四万ブルー”の絶景(特に奥四万湖は必見!)
日本最古級の木造湯宿「積善館」は映画『千と千尋の神隠し』のモデルの一つとも言われるスポット
飲泉可能な源泉があり、“体の内と外”から温泉を楽しめる
立ち寄り湯
積善館「元禄の湯」:アーチ型の窓が美しい、レトロでフォトジェニックな浴場
やまぐち館:最高の立ち寄り湯なのですが、土日は基本NG。
四万清流の湯:渓流を望む公共の日帰り温泉 地元の人の憩いの場
無料で入る事ができる、公共の温泉もあります。ただし、場所によって結構な熱さなので注意。
宿泊のおすすめ
露天風呂付き客室でゆったり過ごせる旅館多数!渓流沿いの隠れ宿や、一人旅やお子様連れ歓迎の宿など、多彩な選択肢も。
また次の機会におすすめ温泉旅館を掲載します。
