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「やる気」が出ない人に朗報! やりたいことがわからなくても、モチベーションを上げる方法

あなたは「自分はできる!」と信じてみても、すぐにモチベーションが下がってしまうことはありませんか?

そんな悩みを抱えるすべてのビジネスパーソンに朗報です!

やりたいことがわからない人でも、仕事のモチベーションを高めるための具体的なアプローチがあります。「無理してポジティブになる」ことなく、自分の欲求を満たすことでモチベーションの基盤を築く方法です。

※本稿は、松島高弘・著『やりたいことがわからない人でも 「やる気」がでる仕事術 モチベーションが上がる3つのアプローチ』(ごきげんビジネス出版 ブランディング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

1.自らコントロールできるモチベーションとは?

この記事を読んでいるあなたは、現在モチベーションが低下しているか、仕事へのやる気を高めたいと考えているのではないでしょうか。
ここでは、どんなモチベーションを高めたいのかを考えてみましょう。

たとえば、「苦手な企画書づくり」「営業としての顧客訪問」「新たに任命されたプロジェクトリーダーの仕事」などが挙げられます。

モチベーションを高めることは手段であり、その先に達成したい目標がなければ意味がありません。ビジネスのプロフェッショナルとして、モチベーションを高めることを通じて何を実現したいのかを考えることが重要です。

松島氏が実施するモチベーション研修では、受講者にどのようなときにモチベーションが上がるか、下がるかを考えてもらうようです。あなたも2~3分でいいので少し考えてみてください。以下に、よく出る例をピックアップしました。

●モチベーションが上がるとき
褒められるとき
感謝されるとき
仕事を任せられるとき
仕事が順調なとき
成長を感じられるとき

●成長が感じられないとき
ミスをしたとき
やらなければならない仕事が多いとき
作業内容が不明確な依頼のとき
トラブルが起こったとき
依頼に対して嫌な顔をされたとき

これらの例は、仕事に取り組む前や途中に感じるモチベーション(①)と、仕事に取り組んだ後や職場環境、対人関係において感じるモチベーション(②)に分けられます。

①は成長が期待できる、自分の知識が増える、仕事を任されるといったものが該当し、②は褒められる、感謝される、職場の人間関係が良好といったものが該当します。
両者は明確に区分できるわけではなく、褒められればその仕事をさらに頑張ろうと思うように、②が①に影響を与えることもあります。

さらに、モチベーションの上がり下がりは、自分で直接コントロールできるもの(①)と、できないもの(②)にも分けられます。

①はスケジュールどおりに仕事が進められる、成長が感じられる、など自分次第でコントロールしやすいものです。
②は評価される、仕事を任される、人間関係が良好、など自分の努力次第ではどうにもならないものがあります。

自分がコントロールできないことにとらわれていると、エネルギーや時間を浪費し、モチベーションが上がらないどころか、ストレスが溜まる一方です。したがって、コントロールできることに注力することがモチベーションを高めるカギとなります。

2.基本的欲求とモチベーションの関係

やりたいことを見つけることで悩む松島氏が、選択理論心理学に基づく基本的欲求の概念に出合って「もっと早く知りたかった」と感じた理由は、人間のモチベーションが基本的欲求の充足によって大きく左右されるからでした。

基本的欲求が満たされる状況では、私たちは充実感や喜びを感じ、やる気が湧きます。逆に、これらの欲求が阻害されると、モチベーションは低下します。

基本的欲求は仕事への意欲を直接的に支えるのではなく、むしろ自己の状態を整える土台として機能します。これには「愛・所属の欲求」「力・価値の欲求」「自由の欲求」「楽しみの欲求」「生存の欲求」が含まれます。これらの欲求は、生まれつき人間がもつものであり、階層的にではなく、同時に存在し、それぞれの重要度が個人によって異なります。

例えば、リモートワーク環境で「自由」の欲求が強い人は、柔軟な働き方に喜びを感じるかもしれません。
一方で、「愛・所属」の欲求が強い人は、人との交流を求め、孤立感を覚えることがあります。
また、「力・価値」の欲求が強い人は、リモートでのリーダーシップの課題にストレスを感じるかもしれません。

欲求がどの程度満たされているかを把握し、それに応じた対策を取ることで、自己のモチベーションを維持し、高めることが可能になります。

3.自分の欲求を満たすことを習慣化する

基本的欲求を満たす、モチベーションを維持することは、何かすごいことをやればいいわけではありません。小さくてもいいから自分の欲求を日々満たせる習慣をもっておくことが大事です。
ここでは5つの基本的欲求※を満たすための習慣の一例をお伝えします。

※<5つの基本的欲求>
①愛・所属の欲求
愛し、愛されたい、誰かとつながっていたいという欲求
協調、協力、仲間、愛情

②力・価値の欲求
自分には力がある、価値ある存在でいたいという欲求
競争、承認、達成、貢献

③自由の欲求
自分の思うように自分で決めたいという欲求
自己決定、自己選択、移動、自律

④楽しみの欲求
新しいことをやってみたい、知りたい、学びたいという欲求
好奇心、発見、学習、ユーモア

⑤生存の欲求
食べたり、飲んだり、休みたいという欲求
安全、安心、健康、癒やし


愛・所属の欲求を満たすには「受容」と「一体感」が必要です。

●受容のための習慣
□こちらから明るく挨拶する
□相手の話に口を挟まず、最後まで聴く
□自分と相手が違う理想や価値観をもっていることを理解する

●一体感のための習慣
□相手やチーム内での情報の共有化を深める
□親しい友人や家族と語らう時間を取る
□相手のことを知ろうとしたり、自己開示したりすることで距離を縮める


力・価値の欲求を満たすには、「達成・成長」「意義・価値」「自己信頼」「貢献」が必要です。

●達成・成長のための習慣
□1日ごとのタスクリストで達成感を得る
□定期的に振り返りの時間をもち、できたこと、気づいたことをリストアップする
□他者からのフィードバックについて感謝をもって受け止める

●意義・価値のための習慣
□やりたくない仕事やつまらない仕事でも得られるものを見いだす
□全体視野に立って、いま自分が行っている仕事の価値を認識する
□常に目的を明確にして行動する

●自己信頼のための習慣
□相手との約束を守り、自分との約束も守ろうとする
□自分の優れた点や強みを把握する
□手を抜かず全力を尽くす

●貢献のための習慣
□相手の言葉だけではなく、その背景や意図も考える
□相手が欲していることに意識を向け、知ろうとする
□当事者として自分に何ができるかを意識し、実行する


自由の欲求を満たすためには、「自己決定」「解放」が必要です。

●自己決定のための習慣
□意に沿わない仕事でも、最終的に自分がやると決める。やらされ感ではなく、自分で選択している感覚をもつ
□人から指示を受ける前に行動する
□仕事で自分の持ち味を出すようにする

●解放のための習慣
□他人から介入されない空間と時間を意識してつくる
□心配事を引きずらないようにする
□自分のしたいこと、したくないことを率直に伝える


楽しみの欲求を満たすためには、「好奇心」「ユーモア」「学習」「創造性」が必要です。

●好奇心のための習慣
□新たなやり方ができないかを意識する
□マンネリを避けて変化をつける
□興味のあるテーマを探求する

●ユーモアのための習慣
□仕事を楽しむ態度を選択する
□時折冗談を交えながらコミュニケーションを取る
□笑顔でいることを意識する

●学習のための習慣
□仕事で必要な技術や資格を自発的に学ぶ
□アウトプットを意識しながら効果的に学ぶ
□定期的に仕事に役立つ情報に触れるようにする

●創造性のための習慣
□効果的・効率的な仕事のやり方を考え、いろいろな改善・工夫をする
□仕事をゲーム化するなど、いまの仕事をおもしろくする工夫をする
□実現可能かどうかは問わず、制約をかけず思いつくままアイデアを出すようにする


生存の欲求を満たすためには、「健康」「安心」「リラックス」が必要です。

●健康のための習慣
□自分にとって適切な時間の睡眠を取る
□定期的に運動をする
□栄養のバランスを考えた食事を適度に取る

●安心のための習慣
□安定は自分の価値を高めることによって得られるものだと知る
□意識的に休憩時間を取る
□事前準備をする、計画を立てるなどして安心を得る

●リラックスのための習慣
□起床時間、就寝時間、食事の時間を一定にする
□晩ごはんを食べたあとは寝るまで仕事以外のことに取り組む
□食事中は、本を読んだり、パソコン・スマホを見たりせず、食事を楽しむ


基本的欲求は、生存の欲求の1つである食欲を含んでいます。食事を済ませたあとでも、時間がたつと再びおなかが空き、「欲求を満たせ」という感覚が再びあらわれます。
このように、基本的欲求は一度満たしたらおわりではなく、持続的に満たし続ける必要があります。

また、承認欲求や名誉欲といった力や価値の欲求も同様で、一度満たしたからといってそこでおわりではなく、継続的に満たし続ける必要があります。成功や喜びは一時的なものであり、人生は長い旅路です。そのため、目標をもち続け、地道に努力し続けることが重要です。自分の欲求を満たす習慣を築くことで、健全な状態を維持し、モチベーションを持続させることができます。

関連書籍・雑誌

『やりたいことがわからない人でも 「やる気」がでる仕事術 モチベーションが上がる3つのアプローチ』
著・松島高弘/ごきげんビジネス出版/発売:2024年06月27日

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