言葉の「定義」を考える。
「言葉の定義」を考えるというのは、大事です。
言葉を通じて、人はコミュニケーションを取りますが、
案外、お互いが使う言葉の定義が違う故に
会話が成立していないということがあります。
その人が使う「言葉」には、その人なりの定義があり、
自分の定義とずれている場合が多々あります。
むしろ、言葉の定義は絶対に完全に一致はしません。
なぜなら、それぞれの知識と経験、育ってきた環境、
今いる環境、すべてにおいて、バックグラウンドが違うからです。
今回は、言葉の定義の違いについて書こうと思います。
実は、人は相手の話を聴いてない。
「あなたは、海が好きですか?」
イエスかノーかで答えてみてください。
さて、イエスでもノーでもどちらでもいいのですが、
その「海」ってどんな海を想像しましたか?
「海」という言葉からイメージする景色というのは、
人によって全く違うんです。
同じ「海」という言葉から、
百人いたら100通りの「海」が存在します。
南国の穏やかな海かもしれないし、
北海道の流氷かもしれないし、
台風で荒れ狂う海かもしれません。
楽しい思い出かもしれないし、
怖い体験かもしれないし、
悲しい出来事かもしれません。
つまり、
人は、目の前の人が話した言葉を、直接聴いて理解しているのではなく、
聴覚がキャッチした情報を、自分の脳が解釈・意味づけし、
自分が解釈・意味づけした自分の声を聴いていることになります。
話を聴いて「○○とはあのことだな」と考え、○○について答える。
でも、その○○は自分の解釈したものであり、
相手の言う○○とは違う可能性がある。
その認識がズレている可能性がある。
人は、相手の話を聴いていない。
聴いているつもりでも、実際は、自分の都合よく解釈して、
話を聴いているつもりになっている。
だから、誤解が生まれるかもしれない。
お互いに勘違いしてしまうかもしれない。
うまく会話が成立していないかもしれない。
もしかしたら「海」という概念すら知らない人もいるかもしれない。
それなら、まず「海」というものを、
理解してもらうところから始める必要がありますよね。
共通の言語、共通の理解、共通の認識を共有できていないと、
会話が成立しないことが多々あります。
得てして、人は共通の認識がある前提で話をしがちです。
ですが、人はそれぞれ、知識や経験が全く違うので、
認識は全く違うものとなる。
完全に一致することはありえないので、
共通の認識があるという前提はありえません。
「言葉の定義が違う」という前提で、話を聴く
なので、まず、これを大前提に、
定義を擦り合わせていく必要があります。
同じ言語を使うからと言って、
勝手に分かったつもりになってはいけません。
話を聴く時は、
相手の目で見て、相手の耳で聴いて、相手の心で感じるように
聴くんです。
相手目線で考えるんです。
相手の言葉のニュアンス、意味を捉えるんです。
例えば、言語(母語)が違うと、定義が絶対的に違うので、
どういう意味で言ってるのか?を注意深く聴きますよね。
言葉だけじゃなく表情や身振り手振りなど、ジェスチャーも拾いつつ。
What do you mean?
What are you talking about?
Are you crazy?
それ、どう言うつもりで言ってるの?
何の話してるの?
あんた、何言ってるの?
なんとなくで話を聴いてると、
相手の伝えたいことが、伝わってるつもりで、
間違って理解している場合があります。
なので、言葉の定義が違うという前提で話を聴く。
相手目線で話を聴く。
「言葉の定義が違う」という前提で、話をする。
さらに、文章というか、文脈を考えないと話が理解できません。
どういう状況、どういう関係性で、
どんな会話してるかがわからないと理解できません。
特に、単語を知らない場合、伝えたいことが伝えられません。
単語から文章を作れないと、伝えたいことが伝えられません。
文章の表現力も大事って大事。
語彙力って大事なんですよ。
だから、相手目線で話をする。
相手がわかるように話をする。
常に相手目線を忘れない。
言葉(単語)を、あまり知らない人と、
言葉(単語)を知っている人では会話の内容が全く変わります。
英語が得意でなくて、英語で会話をする場合と
英語が得意で、英語で会話をする場合、
全く違う会話が成立するはずです。
日本語が上手な外国人と会話をする場合と、
日本語がまだよくわかってない外国人と会話をする場合、
やはり、全く違う会話が成立します。
専門用語がわかりやすくて、同じ専門家なら、
専門用語を使うことで会話がスムーズになりますが、
その専門用語やその前提となる知識を知らないと会話が全然成立しません。
それが、同じ言語を使っていると、その基本的なことを忘れがちです。
大体の人は、漠然と言葉を使っていて、具体的、抽象的ではありません。
なんとなくで会話してる。
コミュニケーションの上手い下手は、
言葉の抽出にあったりします。どの単語を選ぶか。
どこまで、相手目線で考えられているか。
言葉の解釈が人によって全然違うから、
相手がわかるであろう言葉を選ぶんです。
↑わざと、「抽出」という単語を使いましたが、
これに「ん?」ってなった人もいると思います。
そういう、ちょっとした違和感が、言葉の定義の違いです。
言葉の定義という論理に、どんな感情がついてくるか
「定義化する」というのは、論理的思考ですが、
その定義に、感情もついてきます。感情的な解釈がある。
解釈が感情によっても違うんです。
例えば、「痩せる」的な言葉。
これ、ポジティブワードでしょうか?
ネガティブワードでしょうか?
「痩せた?」と言われたら、一般的な女子は喜ぶかもしれませんが、
ボディビルダーは、めちゃくちゃ落ち込みます(笑)
ポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるか、その人による。
「痩せた?」を、色んな人に合わせて言い方を変えてみると、
「引き締まった?」
「シュッとした?」
「なんかかっこよくなったね?」
「なんかキレイになったね?」
「キレてますねー!」
「カットが出てきましたね!」
いろんなバリエーションが思いつくと思いますが、
これ、相手に合わせて表現の仕方を変える。
ちなみに、最後の2つは、ボディビルダー限定です(笑)
それぞれ単独の言葉だけでは、理解しきれませんが、
その文章を言う時、聴く時、その場の風景が頭に浮かぶはずです。
最後の2つは、ボディビルダーという人を知らないと
全く理解できないはずです(笑)
そう、知らないことは理解できないんです。
だから、相手を知ろうとすること、
相手に興味関心を持つということが大切なんです。
だいたい「痩せたい」って言うけど、
「引き締めたい」の方がニュアンス合ってる場合が多いし、
「カッコよくなりたい」「キレイになりたい」「モテたい笑」という方が、
ニュアンス的に合ってることがほとんどじゃないでしょうか。
個人差ありますけどね。
太る、痩せるの定義って何だろう?一般の人は、「体重増えた=太る」、「体重落ちた=痩せた」と考えている場合が多いようだが。 じゃあ、食べたら太るし、トイレ行ったら痩せるよね。 体重の増減は常に起こっている。 「体重が増える=体脂肪が増え...
Posted by 五木田 穣 on Thursday, March 6, 2014
↑過去にこんな投稿もしてますが、
太るとか痩せるとか言うけど、そもそもその定義何よ?
という哲学的な問いです。
こういう言葉の定義から考えるのは、哲学的思考です。
「言語化する」というのは、哲学的思考です。
が、欠点としては、賢く見えるんだけど、
なんか腹立たしいことでしょうか(笑)
なんか、うるせぇなと思ってしまいがちです。
まあ、そういうふうに感じる人は、論理的思考ができない人であり、
言葉を悪くいうと、頭が悪い人、知的レベルが低い人です。
これだと、ただの嫌なやつなので(笑)、
良い言葉で表現すると、感覚的な人であり、感受性の高い人です。
物は言いようであり(笑)、
つまり、相手に合わせて言葉を選ぶということであり、
一貫して言いたいことは同じです。
色々書いた方が、それぞれにマッチ数表現があるだろうと、
あえて、いろんなパターンを書いています。
相手は自分と違い、自分は相手と違う。
その当たり前のことを理解して、
お互いに尊重しあえるかどうかだと思います。
こちらもどうぞ。
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