終章『音が繋げたもの』(03)
【そして、日常へ】
修復された楽器たちは、今は音楽室の棚に丁寧に並んでいる。
そこに貼られた小さなラベルには、こう書かれている。
『再生:2年3組 修復オーケストラ計画』
それを見るたびに、生徒たちは思い出すだろう。
音が繋いだ時間、響き合った心、自分たちの手で蘇らせた音の重みを。
そして、あの日のように、どこかでふと楽器に触れたとき、また“始まりの音”が鳴り出すかもしれない。
音は消えない。繋がっていく。
静かに、でも確かに。
終
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