第15巻 堺市:サカイノカミの願い
堺の街には包丁の刃音が響き、職人の手仕事が輝いていた。
サカイノカミは真面目で寡黙な職人気質の神様で、願いは切れ味鋭く叶える。
正宗は料理人を目指し、包丁の研ぎ方に苦戦していた。
「もっと包丁さばきを上達させたい」
サカイノカミは静かに頷き、研ぎ石を手に正宗の元へ現れた。
一振りの包丁が驚くほど鋭くなり、その切れ味は食材を一瞬で切り裂いた。
だが正宗は、切れ味の良さにまだ慣れておらず、慎重に扱う必要があった。
優那は正宗の苦戦を見守りながら、彼にアドバイスを送る。
サカイノカミはそんな光景を見て、
「職人の技は、道具と心の調和が肝心じゃ」とつぶやいた。
正宗は徐々に包丁の切れ味に慣れ、自信を深めていく。
堺の伝統と技術を背負う神様の厳しくも温かい手助けが、若き職人の未来を照らしていた。
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