見出し画像

傘を持った日は、絶対に降らない

 朝7時の天気予報。

 キャスター「今日は午後から雨の予報です。お出かけの際は傘をお忘れなく!」

 私「了解!ちゃんと折りたたみ傘持ってくよ!」

 通勤バッグにギリギリ入るサイズの傘をねじ込み、
 ちょっと重たくなった肩を気にしつつ、私は出勤した。

 ──その日、一滴も降らなかった。

 空はどんより曇ってたけど、結果的には晴れ。

「いや、まぁ降らないに越したことはないけどさ……」

 帰り道、肩からはみ出した傘が他人に当たりそうになって気をつけながら、
 私は思った。

「これ、100%降らないヤツだ」

 ~第一章:気合いを入れて持ってくと降らない法則~
 傘を持っていく日、特に「新品のお気に入り傘」だったときに限って、
 絶対に降らない。

 ・黒のコンパクトなやつ(見た目はかっこいい)
 ・骨が頑丈で風にも強い(なのに空は穏やか)
 ・使うのを楽しみにしてた傘(使いどころが来ない)

 天気は気まぐれなんかじゃない。
 こちらの期待を裏切るプロである。

 ~第二章:傘を忘れた日はゲリラ豪雨~
 逆も然り。

「今日は大丈夫っしょ。雲ないし」

 とナメて出た日は、
 午後3時に急に空が暗くなり──

 ゴロゴロゴロ……バシャァァァァ!!!

 あっという間に全身びしょ濡れ。

 おまけにこういう日は、
 傘を売ってるコンビニが近くにない。

 ~第三章:コンビニで買った傘が家に増える~
 そうして増えていくのが、

「透明のビニール傘」コレクション。

 ・家の玄関に6本
 ・職場のロッカーに2本
 ・実家に1本(なぜ?)

 見分けがつかない上に、骨がちょっと折れてたりする。

 でも捨てられない。
 なんか「まだ使える」って気がして。

 → 結果、傘は家にたくさんあるのに、いつも“その場”にない。

 ~第四章:「あれ、置き傘してたはず」問題~
 職場や学校に「置き傘」してる人、多いと思う。

 私もそう。
 2週間前に傘を置いた。確かに。

 ……と思っていたら、
「あれ、ない」

 誰かが借りて、そのまま返ってこないパターン。

 でも返してと言えない。

 だって、私も借りたことあるから。

 ~第五章:「天気アプリ」への過信と絶望~
 最近は天気アプリも充実している。

 ・1時間ごとの降水確率
 ・降る時刻のピンポイント予想
 ・気温や風速まで

 でも、それでも外れる。

 アプリ「13時から雨!」
 → 私「了解、じゃあ12時半に出よう」
 → 12時から土砂降り

 逆に、

 アプリ「降りません」
 → 安心して外出
 → 14時、急に雷鳴

 もう天気アプリじゃなくて、“天気ギャンブル”である。

 ~第六章:「降るのに降らないと言われていた」怒り~
 もっと困るのが、

「え? 今日傘いるって言ってなかった?」と、
 友人や同僚に言われたとき。

 自分だけびしょ濡れになって、
 まわりはみんなちゃんと傘を持ってる。

 この疎外感。
 この情報格差。

「テレビの天気予報見てなかったの?」

 って、見てたわ!朝7時のやつ!
 あの人、絶対に信用してたのに!!

 ~第七章:晴雨兼用傘という“最強装備”に手を出す~
 もういい加減にしろ!と思い、
 私は“晴雨兼用の折りたたみ傘”を購入。

 ・晴れの日は日傘として使える
 ・雨の日はそのまま雨傘になる
 ・軽いしコンパクト!

 ……と思ったのも束の間。
 初日に置き忘れて紛失。

 私「……やっぱりビニール傘でいいです」

 結論:
 傘を持った日は降らない

 持たない日は確実に降る

 天気予報はあてにならないときがある

 コンビニ傘は家に溜まる

 晴雨兼用傘も、無限に忘れる

 ~最終章:今日も傘を持って出るか悩む朝~
 今朝。

 天気予報は「午後から雨の可能性も」
 降水確率30%

 ……30%。
 これって“持て”なの? “持つな”なの?

 私は傘を手に取った。
 そして、置いた。

 その後どうなったかって?

 16時、ゲリラ豪雨。

 もう一生、ビニール傘買い続ける人生かもしれない。

いいなと思ったら応援しよう!

Goldness 楽しんでいただけることが一番の喜びです。いつもご覧いただき、ありがとうございます!これからも、皆さんと一緒に素敵な時間を共有できるように、より一層努力していきます。