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mitumitu_yu
第20巻 熊本市:クマモトノカミの願い
熊本の街は温泉の湯気が立ち上り、穏やかな空気が漂っていた。
クマモトノカミは、のんびりとしたマイペースな神様であり、温泉を愛してやまない。
彼の願いの叶え方は温泉効果がつくような癒しをもたらし、周囲をほっとさせるが、時にそののんびりさが問題を招くこともある。
大晴は温泉街で旅館の仕事をしているが、最近疲れが溜まっていた。
「もっとリラックスできたらな」と思いながら、こっそり神社で願った。
クマモトノカミはゆったりと現れ、笑みを浮かべながら言った。
「任せとけ。温泉の力で癒してやるばい」
その夜、大晴の自宅には温泉の湯気がふんわりと立ち込め、浴槽には天然の温泉が湧き出した。
大晴は驚きつつも、その癒しの湯に浸かり、疲れをゆっくりと溶かしていった。
しかし、クマモトノカミののんびりした性格ゆえ、温泉効果は時に予想外の長さで続き、翌日は仕事に遅刻しそうになったりもした。
彩華はそんな大晴の様子を見て、慌てて起こしに行きながらも微笑んだ。
「ゆっくりするのも大事だけど、ほどほどにな」
盛弥は周囲の意見を聞くのが得意で、大晴の健康管理に協力しながら支えた。
望咲は冷静な視点で、無理せずリズムを整えるよう提案した。
クマモトノカミはのんびりとした態度を崩さず、ただ温かく見守り続けた。
ある日、大晴は湯上がりに温泉街の散歩に出かけた。
浴衣姿でゆっくりと歩きながら、街の人々と笑顔で挨拶を交わす。
その姿は、神様の願いが叶った証のように見えた。
「温泉は心も体も温めるもの。急いでばかりじゃ疲れるばい」
クマモトノカミの声が優しく響き、街の景色が一層穏やかに輝いた。
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