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月曜日、会社に着くまでが戦争だ

 朝6:50。
 スマホのアラームが鳴った。
 5分後、また鳴った。
 さらに5分後、鳴った。
 その後10分間、私は布団の中で「今日だけ地球が停止してくれないか」と願っていた。

 今日は月曜日。
 全人類にとって一番、理不尽な曜日だ。

 ~第一章:会社という名の呪文~
 会社とは、何か。
 それは、「行きたくないけど、行かなきゃいけない場所」の総称である。

 特に月曜。
 昨日までNetflixで笑っていた自分が、
 今日はスーツを着て満員電車に揺られる。

 なんで?
 どうして?

 答えは簡単だ。
「金が欲しいから」である。

 ~第二章:靴下が片方ない~
 起きて、洗面所へ行く。
 顔を洗って、歯を磨いて、気合いを入れる。

 次に、服を着る。
 ズボンよし、シャツよし。
 さて、靴下……。

 片方しかない。

 なぜだ?
 なぜいつも「黒い靴下」だけ消えるのだ?
 白とか水色は揃ってるくせに。

 仕方なく、引き出しの奥から似たような色を引っ張り出す。
 左右の黒、若干トーン違う。
 でももう時間がない。

「左右違う靴下で今日を生きる覚悟を、今決めました。」

 ~第三章:朝の電車は社会の縮図~
 8:00、駅のホーム。
 人人人。
 見渡す限り、うなだれる人々。
 この空間、全員が「魂を置いてきた顔」してる。

 ドアが開いた瞬間、戦場が始まる。
 誰も言葉は発しない。
 だが、無言の席取り合戦が繰り広げられる。

 結果、私は吊革。
 目の前のおじさんがイヤホンから漏れる演歌を流していて、なぜか涙が出そうになる。

 ~第四章:車内での「変な人ガチャ」~
 運が悪いと、「変な人ガチャ」に当たる。

 ・やたら独り言が多い人
 ・電話してる風でずっとLINEの音読をしている人
 ・ガムを噛む音が大音量の人(なぜかリズム感がある)
 ・座席で爆睡してて肩に寄りかかってくる人(腕枕状態)

 今日は、ガムリズムおじさんだった。
 チャッ、チャッ、チャッチャ、チャ。

 そのビートに合わせて、私の心拍が乱れる。
 これ、合法拷問?

 ~第五章:エスカレーターで睨まれる~
 会社最寄り駅に到着。
 階段を避け、エスカレーターへ。
 右側に立って、のんびり上る──が、後ろから「殺気」。

 関西出身っぽいお姉さんが、右側をふさいでいる私に激おこ。

「すみません…」と、申し訳なさそうに避けた。

 すると後ろから「やっとかい…」とつぶやかれた。
 その声、小さくても刺さる。

 月曜朝、私は人間不信を1ポイント獲得した。

 ~第六章:ビル前の葛藤~
 会社のビルが見えた。
 あと100メートル。

 だが、ここで足が止まる。
 コンビニとビルの間で、私の脳内会議が始まる。

 脳「会社、行こう」

 胃「でもちょっとお腹痛いかも」

 心「コンビニでコーヒー飲んでからでもよくね?」

 現実「定時まであと3分です」

 結果:アイスコーヒーを握って出社。

 ~第七章:月曜のエレベーターは地獄の箱~
 エレベーターに乗る。
 誰も喋らない。
 5階まで上がる間、沈黙。

「おはようございます」と誰かが言ったが、全員「おぅ…」と低くうなる。

 これは「挨拶」じゃない。
 “生存報告”だ。

 ~第八章:デスクに着いてからが本番~
 ようやく席につく。

 椅子のクッションが優しい。
 PCを立ち上げる。
 メールの件数、47件。

「もう帰っていいですか」

 結論:
 月曜は、体力・精神・靴下が試される

 電車は人格を歪ませる箱

 エレベーターは沈黙を楽しむ禅の修行

「行くだけで偉い」と言い聞かせるのが生き残るコツ

 ~最終章:でも金曜の夜には忘れる~
 不思議なもので、月曜のこの苦しみも、
 金曜の夜には「まぁ、今週も頑張ったし!」と忘れる。

 そしてまた、日曜の夜になる。

 あの音が鳴る。
 アラームがセットされる。

 そして私は、また願う。

「月曜、なくなれ」

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