第五章『音楽会当日』(00)
四月二十五日、土曜日の午後一時。
いつもの教室は、もう“教室”ではなかった。
壁にかけられた色とりどりの幕。黒板にはチョークで描かれた音符と、「響け!修復オーケストラ」のタイトル。そして机と椅子をすべて端に寄せた中央には、40を超える修復された楽器たちが、静かにその出番を待っていた。
天井の蛍光灯は消され、窓から射す春の日差しが、舞台を柔らかく照らす。
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