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soeji
第2巻 大阪市:ボケタマの願い
朝の道頓堀は、たこ焼きの香ばしい匂いと活気に満ちていた。
そこで暮らすボケタマは、今日も関西弁全開でふらりと姿を現した。
「おいおい、願い叶える前にまずひとつボケなあかんで!」と軽快にしゃべる彼は、周囲の神様の中でもお笑い担当の自負を持っていた。
今日の願い主は、和也という若い会社員。
「仕事がうまくいきますように…」と、神様にこっそり願う。
ボケタマはすぐさま、
「ほんなら仕事がうまくいく方法は…“たこ焼き全部おごり”やな!なんでやねん!」と大声でボケて、すぐにツッコミを期待する。
しかし周りにはツッコミ役がおらず、しばしの沈黙。
「せやけど…せっかくの願いやし、ちゃんと叶えたるわ!」とボケタマは気を取り直し、願いを叶え始める。
すると突然、和也の周囲に無数のたこ焼き屋の屋台が現れ、たこ焼きを買い続ける行列ができてしまった。
「あれ?これ、仕事のはずやのに…たこ焼き祭りやんか!」と和也は困惑。
ボケタマは満足げに、
「これで職場の人とも盛り上がれるやろ?仕事もうまくいくっちゅうこっちゃ!」
しかし、行列は仕事の時間を圧迫し、上司からは注意される始末。
和也はため息をつきながらも、職場の同僚と自然に笑い合う瞬間を得て、少し心が軽くなる。
ボケタマはその様子を見て、満面の笑みで言った。
「わいのボケは、願いのスパイスや!直接叶えへんでも、気持ちが動いたらええんやで!」
そう言って、彼は次のボケネタを考えながら、ふらりと道頓堀の人混みに溶けていった。
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