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アラフィフ|ワーママの胸が痛む理由✨社会人になった娘との答え合わせ🌿

「今日から慣らし保育、よろしくお願いします。」
娘はきょとんとしたまま、先生に抱っこされた。

10ヶ月の時、慣らし保育が始まった。

ーー今年社会人になった長女の話。

当時、育休は1年半まで。
このタイミングを逃すと、保育園に入れない。
本当は、1年は一緒にいたかったけれど。



仕事に復帰すると、母乳で育てていた私は胸が張り、痛くなった。
トイレの個室で、紙コップに絞り出す。

「ジュッ、ジュッ」 という音だけが響く。

それをトイレへ捨てる。

ーー本当は飲ませたかった。

保育園に行き始めると、娘はすぐに体調を壊した。熱で呼び出され、上司に謝りながら急いで帰る。

「今日も熱でお休みします。」
と連絡すると、

「早く治せって、子どもに言って。」
と言われたこともあった。

子どもだって、好きで熱を出してるわけじゃない。



そんな毎日の中で、 子どもを預けて働くことへの罪悪感だけが、ずっと残っていた。

こんな小さい子を預けて働くなんて。

「三つ子の魂百まで」
そんな言葉も、まだ気にしていた。

そんな時に聞いて、

ーーじゃあ、頑張ろうかと思えた、毛色の違う二つの話がある。



岩手にある実家に帰ったとき、 小さい子供を預けて働くことに罪悪感を感じると両親に話した。

すると父が、信じられないことを言い出した。

「お父さんが小さかった頃なんて、農家の家では、子供たちは柱に縄で繋がれてたんだよ。」

「…え、うそでしょ?」

「そうだったんだよ。大人はみんな畑に出ちゃうから。しょうがないよなぁ。 他に方法がなかったんだから。

それに比べたら、保育園なんて、遊んで貰えて、面倒見て貰えてーー
子どもにとっては恵まれた環境だろー。」

そう言われると、たしかに恵まれているかもしれない、と思えた。



もう一つは、保育園の園長先生の話。

保護者会で、
「子どもを預けて働くことに罪悪感がある」
という話が出たときのこと。

園長先生は、静かに話し始めた。

「私もね、子供が小さい頃、同じように悩んだのよ。
私の仕事は、自分の子どもを保育園に預けて他の子供のお世話をする仕事でしょ。
それで子供に言われたの。
『ママ、他の子のお世話をしないで、私と一緒にいて。』って。

私も、すごく悩んだの。

でも、私が仕事に行かないと、困る人がいるでしょう。
それで次の日、保育園にお願いして、子供を一緒に連れて行ったの。
娘は、一日中ずっと黙って、私のやることを見ていたのよ。

そして次の日の朝、 私のポケットに紙切れが入っていてーー

『ママ、おしごとがんばって。』
って書いてあったの。

それから、もう「お仕事行かないで」って言わなくなったの。
お母さんも頑張ってるって、分かってくれたんだと思う。

みんなが、それを出来るわけじゃないけどね。

大事なのは、一緒にいる時間の長さじゃないの。
一緒にいる時にどう過ごすか。

それで、ちゃんと愛情は伝わるのよ。」



「お母さん休みの日に預けてもいいですよ。
自分の時間を作ってくださいね。」
と、こっそり言ってくれる先生もいた。

子どもたち一人ひとりに、
手作りのお人形を作ってくれた先生もいた。

それでも揺れる日はたくさんあったけれど。

娘はいまだに、
「保育園が、一番楽しかった。」と言う。


あの頃の私に、教えてあげたい。
そんなに自分を責めなくて、大丈夫だったよ、と。

ーーちゃんと、愛情は伝わっていたよ🌿


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