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夫と喧嘩したのでクッキーを焼いた

週末、夫と喧嘩をした。

きっかけは思い出せないほど些細なことだったが、一度火がついた腹の虫はなかなかおさまらない。

イライラに拍車をかけるのは、この鼻だ。
去年治ったふりをしていた花粉症が、今年になって堂々と再登場した。

鼻水やくしゃみが止まらないし、とにかく痒い。鼻も顔も、身体中痒い。あまりの痒さにティッシュを丸めて鼻の中をぐりぐりしていたら、ぐりぐりし過ぎて鼻血が出た。加減ってもんがあるだろう。

気分をかえようと、noteを書こうと開いたが、今なら夫への愚痴だけで5000字埋め尽くしてしまいそうだ。
悩んだ末、別のことをすることにした。

最近、頭の中はクッキーのことでいっぱいだった。えりどら料理さんのクッキーがあまりにかわいくて、かわいいクッキーが食べたくなったのだ。

よし、作ろう。

コーヒーを愛してやまないわたしは、コーヒー豆の形をしたクッキーを焼くことにした。

ちなみに、わたしがクッキーを焼くのは25年ぶりだ。中学生のバレンタイン、仲良しの男の子に渡した手作りクッキーの感想が、「前歯が折れるかと思った」だった。
わたしは間違えて、あわおこしでも渡したのだろうか。

クッキーに深いトラウマを持ったわたしは、料理のレパートリーからクッキーを追放した。

四半世紀ぶり、人生で2回目のクッキー作り。

焼く前からかわいい
一粒ごとに、夫への小言を練り込みました

焼きあがり
大きくなってしまったが、かわいい


焼きあがったクッキーを、口に運ぶ。
コーヒーの風味が広がるビターな味。
美味しい~!
トゲトゲしていた気持ちも少し軽くなった。

結局、険悪な雰囲気のまま週が明けた。
今朝、キッチンへ向かうと、置いてあった
「コーヒー豆クッキー」が明らかに減っている……!ダイエット中のはずの夫が、夜中にこっそり食ったのか!?
自分の部屋に隠しておけばよかった、と後悔するわたしは、我ながらみみっちい性格だと思う。

世の中には、「一度も喧嘩をしたことがない」というご夫婦もいるらしいが、うらやましい限りだ。性格が180度違うわたしたちは、お互いを理解できないことが多い。若いころはその違いが刺激になったものだが、歳を重ねると「価値観が似ている人の方がよかったのでは」なんて思ったりもする。まあ、それはあちらも思っているだろう。

しかし、縁あって家族になった。
ぶつかり合いながらも、折り合いをつけてやっていく。それが「家族」というものなのだろうか。

クッキーはとても美味しかったし、こうして気持ちを文字に起こすこともできた。

よく考えたら、トラウマになったのは、前歯が折れそうなクッキーを渡された男の子の方だろう。今さらだが、すまないことをした。
わたしはもう美味しいクッキーを作れるようになったよ。

でも、もし今、夫の前歯が折れたら、わたしは喧嘩のことなんて忘れて大爆笑する自信がある。次は「あわおこし」を作ってみようか。

だれか、この花粉症をどうにかしてください。



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