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漫画家アシスタント物語 第1章〈1〉 物語のはじまりは‥‥

 《 写真上 : 私の最後の漫画のカバーイラストです。ブログのトップにはちょっと刺激が強すぎるかも‥‥「サイコホスピダー」三一書房1996年出版 》 
               < この1章(前)は、文庫本約4ページ分 >

 
 

東京、目白の某マンション、2004年撮影

 
               その1    


東京、目白の古ぼけたマンション‥‥‥‥

このマンションの一室に夢の架け橋・・・・・・というより・・・・・・・・・夢の廃材置き場があった・・・・・。 

「 ジョージ秋山プロ 」

そこを始めて訪れたのは1978年( 昭和53年 )、私が23歳の時だった・・・・・
それから40年・・・アシスタント生活40年! 
ベタ塗り、トーン貼り、ホワイト修正・・・苦節だけの40年。
もはや、笑うしかないのか・・・・・・
お笑い人生劇場・・・・・

・・・いや! 笑い事ではない!
「 来年こそは! 」「 来年こそは! 」で、あっという間に高齢者!
頭には白髪がのぞきネームを読むにも老眼鏡をかけ・・・・・。 
老骨、頻尿の肉体を引きずって、ただ今日を生きる・・・・・。
そんな私が語れる、傷だらけの漫画一本道・・・・・!


* 作者より : この物語は、2004年にgooブログに公開( 20年間改編連載 )され、08年書籍化されたものを改稿したものです。 現在、gooブログの閉鎖に伴い、noteブログへ転居。 さらに、小説化が進んでいます。

  


東京、目白の某マンション7階にある秋山プロのドアです。


               その2


ブザーの壊れたドアーの向こうに「 ジョージ秋山プロ 」がある。
最近・・・ いや、昔( 50年前 )から仕事がヒマで、誰言うとなくこの部屋は、「 常時空き家 」などと、笑われている・・・・・・。

ジョージ秋山といっても、若い方にはピンと来ないかもしれないので、私より、まず始めに、我が師匠、漫画家ジョージ秋山について少々‥‥‥
  


ジョージ秋山プロの仕事場風景です。2004年頃

 
               その3


漫画家ジョージ秋山 年齢は私より12歳上だから・・・・ 現在、61歳( 2000年当時 )。白髪、そして老眼鏡、お世辞にも若くはない。「 初老 」と呼べる年輪がしっかりとその顔に刻まれている・・・・・・

ズッシリと重たい存在感。 猛禽の様な鋭い目。
相手の心臓を貫く強力な言葉の威力。瑞々しい感性と洞察力・・・・・。
 
でも・・・・ ただのスケベ親爺にも見える!

代表作 「 パットマンX 」「 銭ゲバ 」「 アシュラ 」そして・・・・・「 浮浪雲」・・・・これ、もう30年以上やってる。(1973年~‘17年まで連載)
もっとも、そのおかげで我々アシスタントもメシの種には尽きないわけで・・・・・。

氏について語りだすと、本が一冊や二冊必要になるほど多くのエピソードがある。それについては、いずれまた・・・‥‥



小学館ビッグコミックオリジナルの「浮浪雲」より(‘73年~‘17年)


               その4


本題へ入る前に、ごく簡単に「 漫画背景 」について説明しておきましょう。

上の画像は、隔週漫画雑誌「 ビックコミックオリジナル 」( 小学館 )に連載された「 浮浪雲 」( 1973年~‘17年 )の 一部です。 描かれている人物は、勿論ジョージ秋山が描い たもので、それ以外は全て私が描いたものです。

畳、障子、囲炉裏、なべ、人物の服の柄・・・・・
このボロ畳・・・・・・いかがですか? これが、20年、30年と背景を描き続けた人間の畳です・・・・。 
昨日は冬山、今日、夏空、そして明日は宿場町・・・・・・。

作品によっては 歌舞伎町のネオン街や高層ビル。メルセデスベンツからママチャリまで・・・・・・ 雨に嵐に雪、吹雪! 何でも描きます、描かされます!

40年もアシスタントをやることになるって分っていたら・・・・・・絶対この世界に入ってはいなかった! 絶対に・・・・・・!

2‥‥3年‥‥アシスタントでもやって、それからデビューして漫画家に‥‥

そんな甘い考えで、ここのドアをたたいていた・・・・・。
薄ボンヤリとした春のある日・・・・・

 
 

      「漫画家アシスタント物語 第1章〈2〉」へつづく‥‥
         (後半は、漫画家ジョージ秋山との面接試験が‥‥)

                      「もくじ」 へ‥‥
 





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