【生産性論争・問題提起編】「お客様は神様です」が日本を殺した。先進国(G7)最下位の生産性を招いたのは、能力不足ではなく0円の過剰サービスだ。
このままだと日本人は「進学校の落ちこぼれ」だ
よぉ、俺だ。
なぁ、お前さん。海外旅行に行って驚いたことはないか?店員はスマホをいじりながらレジを打ち、電車はいつも遅れ、荷物は乱暴に扱われる。「外国人はなんて適当なんだ」と思うよな。だが、生産性の数字では、その「適当な彼ら」に日本は完敗しているんだぞ。
今回の本質はこれだ。日本は世界の最底辺ではないが、「G7(アメリカ・ドイツ・イギリス・フランス・イタリア・カナダ・日本)」というエリートクラスの中では、断トツのビリだ。
しかも、OECD全体で見ても順位を落とし続け、かつて「経済小国」と思っていた国々にも追い抜かれている…。

なぜか?彼らは「100の労力で、100の金を稼いでいる」。
対して、日本人は「10,000の労力(過剰な気遣い・正確さ)をかけて、100の金しか稼いでいない(あるいは値引きする)」。
この「分母(労力)」がデカすぎるのが、日本の低生産性の正体だ。

【敗因①】:無料の「おもてなし」という呪い
日本のサービスは世界一だ。再配達は無料、コンビニは24時間営業、店員は笑顔で丁寧語。だが、ここには重大な欠陥がある。「その高品質なサービスに対して、追加料金を取っていない」ことだ。
海外:
「愛想よくしてほしければチップを払え」「早く届けてほしければ追加料金だ」。
日本:
「お客様のために、無料でやります(残業してでも)」。
これは美徳じゃない。経済的には「価値のダンピング(不当廉売)」だ。
本来、価値があるはずの労働をタダで配っているんだから、計算上の生産性が上がるわけがねぇ。
【敗因②】:「値上げ」できない臆病な企業
生産性の「分子(稼ぐ金額)」にも問題がある。日本企業は、コストが上がっても値上げを極端に恐れる。その代わりに何をするか?「社員の給料を抑える」か「下請けを叩く」ことで利益を出そうとする。
iPhone:毎年値上げして、高付加価値ブランドを維持。
日本製品:「機能は増えましたが、お値段据え置き!」で勝負。
高く売る勇気がないから、いつまでたっても薄利多売。結果、現場は忙しいのに、数字上の「生み出した価値」は低いままという地獄が完成する。
【敗因③】:ゾンビ企業の延命
これは国の責任だ。生産性が低い(儲からない)企業は、本来なら市場から退場し、人材や資金を成長産業(ITやAI)に移すべきだ(新陳代謝)。
だが、日本は、補助金やゼロゼロ融資で、赤字のゾンビ企業を無理やり生かしている。結果、優秀な人材が「生産性の低い古い産業」に閉じ込められ、日本全体の足を引っ張っている。「誰も失業させない」という優しさが、国全体の貧しさを招いている皮肉な状況だ。
【敗因④】:IT音痴とハンコ文化
最後に、ツールの問題だ。欧米がAIやSaaSで自動化している業務を、日本はいまだに「Excel手入力」「紙とハンコ」「FAX」でやっている。
欧米:ツール導入で1時間の仕事を10分にする。
日本:「気合いと根性」と「残業」でカバーする。
どんなに優秀なレーサー(日本人)でも、乗っている車がママチャリ(古い商習慣)じゃ、ポルシェ(IT武装した欧米)には勝てるわけがない。
【今日の教訓】:その「真面目さ」を捨てろ
いいか、覚えとけ。生産性アップとは、もっと速く動くことじゃない。「無駄なことをやめる」ことだ。
1. 「0円のサービス」はやめろ。
対価の発生しない気遣い、過剰な包装、定時後のメール返信。それは「親切」じゃなく「自分の安売り」だ。金にならないならやるな。
2. 「高く売る」勇気を持て。
自分のスキルや商品を安売りするな。「高い」と文句を言う客は切ればいい。その客の相手をする時間が、お前さんの生産性を下げている一番の原因だ。
3. 泥舟から飛び移れ。
もし、会社が「値上げもせず、IT投資もせず、精神論で頑張れ!」と言っているなら、そこは沈む船だ。生産性の高い業界(IT、コンサル、商社など)に転職するだけで、同じ労働時間でも給料(生産性)が倍になることはザラにある。
【次回予告】
「じゃあ何か?日本の良いところである『おもてなし』を捨てて、海外みたいに不親切になれってことか?」そう思ったお前さん。怒るのはまだ早い。
違ぇよ。捨てるんじゃねぇ。「武器の使い方」を変えるんだ。次回は、日本人が陥っている「おもてなしのジレンマ」と、文化を守りながら給料を上げるための「アンサー編」を叩き込む。
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