「隠れテイカー」って、ほんとに存在するのか?
「いい人そうに見えるのに、なんか違和感あるんだよな…」
そんな人が、チームにひとりはいたりする。
感じはいいし、頼めば動いてくれる。
でも、言われなければ何もしない。
──これって、もしかして“隠れテイカー”なのかもしれない。
「いい人だよね」
そう言われる人の中に、なぜか少し警戒したくなる人がいる。
手伝ってくれるし、感じもいい。
でも、指示がなければ動かない。
「求められたらやります」スタンスで、自分から動くことはない。
それって、“隠れテイカー”って言えるのかもしれない。
■ ギバー/テイカー/マッチャー、そして“隠れテイカー”
ギバー:見返りを求めず与える人
テイカー:自分の利益を最優先に動く人
マッチャー:損得のバランスをとる人
そこに新たに浮かび上がるのが、“隠れテイカー”。
一見、ギバーのように見える。
でも、よく見ると動機は“求められたから動いただけ”。
自分から動かないギバーは、実は「受動的なテイカー」かもしれない。
■ 指示がないと動かないスタンスは、テイカーなのか?
感じが良くて頼みやすい。
でも、自分では動かない。「言われたことをやるだけ」。
そういう人を“ギバー”と捉えるのは、少し違う気がしている。
主体性のないギバーは、ギバーじゃない。
「人の役に立ちたい」という気持ちは素晴らしい。
でも、“自分がないまま誰かのために動く”ことを続けていると、
いつの間にか「誰かに求められなければ何もできない人」になっていく。
そして気づけば、「もっと○○してほしい」「これ、お願いできますか?」と、
“何かを求める人”──つまりテイカーになってしまうこともある。
■ “無害なテイカー”が、組織を静かに止める
隠れテイカーは、直接何かを奪うわけではない。
でも、“動かない”という選択が、チームの推進力を下げていく。
判断しない
自分からは動かない
頼まれないとやらない
それはギバーのふりをして、責任のない安全地帯に居続けることにもなる。
そして、周囲にいる本物のギバーたちが、
じわじわと疲れて、離れていく。
■ ギバーを守るために、人事ができること
「動いた人」だけでなく「動こうとした人」も評価する
“自走力”や“目的意識”を、定性的にでも拾う仕組みをつくる
「誰のために、何のためにやっているか」を言語化する文化を育てる
そして何より、自分自身が“与えるだけで終わらないギバー”でいること。
■ おわりに
隠れテイカーは、目立たない。
でも、静かに組織の温度を下げていく要因にもなりうるのではないかと思う。そもそも、この発想自体が合っているのかは分からないが、少なくとも今回定義したような人と一緒に働きたいかと言われれば「うーん・・・」という印象。
面接の中でも隠れテイカーが分かるような質問や見抜き方があるのか、この辺りもテーマとして今後はトライしてみようと思う。
