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子どもの発熱、冷ます?温める?解熱薬はいつ?👶🌡️【医師が解説】

「熱が出たらすぐ冷やす?」
「寒がっていたら温めていい?」
「解熱薬は何度から使う?」
「高熱だと脳に悪い?」

子どもの発熱は、親にとってかなり不安です。

でも医学的には、

発熱そのものを無理にゼロにする必要はありません。

大事なのは、

熱の数字だけでなく、子どもの機嫌・水分・呼吸・意識を見ること

です。

まず結論✅

熱は感染に対する体の反応 🌡️
体温の数字だけで重症度は決まらない
寒がって震えている時は無理に冷やさない
暑がって汗をかいている時は薄着・室温調整
冷却シートだけで熱は大きく下がらない
解熱薬は“熱を下げるため”より“つらさを楽にするため” 💊
熱性けいれん予防目的で解熱薬を使うのは基本的に推奨されない
3か月未満の発熱、ぐったり、呼吸が苦しい、水分がとれない時は受診 🏥

つまり、

冷ます・温める・薬を使う、全部「子どもが楽になるか」で考える

のが大事です。

発熱は悪者なの?🌡️

発熱は、体が感染と戦う時に起こる反応です。

だから、熱があるからといって、必ずしもすぐ下げなければいけないわけではありません。

特に子どもは、風邪でも39℃以上になることがあります。

大事なのは体温の数字だけでなく、

目が合うか
呼びかけに反応するか
水分がとれるか
呼吸が苦しくないか
尿が出ているか
ぐったりしていないか

です。


熱が高くても水分がとれて眠れている子

と、

熱はそこまで高くないけどぐったりして反応が悪い子

では、後者の方が心配です。

冷ます?温める?🤔

ここはかなり大事です。

発熱の上がり始めは、寒気がして震えることがあります。

この時に無理に冷やすと、子どもはかなりつらくなります。

寒がっている時🥶

手足が冷たい
震えている
寒いと言う
顔色が悪い

この時は、無理に冷やさず、軽く温めて楽にしてあげてOKです。

ただし、厚着させすぎたり、布団でぐるぐる巻きにしたりする必要はありません。

暑がっている時🥵

顔が赤い
汗をかいている
暑いと言う
体が熱くてつらそう

この時は、

薄着にする
室温を調整する
水分をこまめにとる
嫌がらなければ首・脇・足の付け根を軽く冷やす

が現実的です。

ポイントは、

無理に冷やすのではなく、快適にすること

です。

冷却シートは効く?🧊

おでこに貼る冷却シートは、気持ちよさには役立つことがあります。

ただし、

体温を大きく下げる効果はあまり期待しすぎない方がいい

です。

また、乳幼児では、冷却シートがずれて鼻や口をふさぐリスクにも注意が必要です。

使うなら、

嫌がらない範囲で、保護者が見ている時に

が安全です。

熱を下げる目的で、無理に貼り続ける必要はありません。

解熱薬はいつ使う?💊

解熱薬は、

体温を正常に戻すための薬

ではありません。

目的は、

子どものつらさを和らげて、水分や睡眠をとりやすくすること

です。

使う目安は、

つらそう
眠れない
水分がとりにくい
頭痛や喉の痛みが強い
ぐずりが強い

こういう時です。

「38.5℃以上なら必ず使う」
「39℃でも元気なら絶対使う」
というより、

体温+本人のつらさ

で判断します。

子どもに使う解熱薬の注意⚠️

子どもの解熱薬では、一般的に

アセトアミノフェン

が使われることが多いです。

大事なのは、

体重に合った量を使う
間隔を守る
大人用を自己判断で使わない
複数の薬で成分が重ならないようにする
脱水が強い時は自己判断でNSAIDsを使わない

です。

特にインフルエンザが疑われる時は、

アスピリン、ジクロフェナク、メフェナム酸などは避ける

という考え方が重要です。

市販薬を使う場合も、年齢・体重・成分を確認し、迷う時は薬剤師や医師に相談しましょう。

解熱薬で熱性けいれんは防げる?⚡

ここも誤解が多いです。


解熱薬を使っても、熱性けいれんの予防には基本的になりません。

「熱が上がりきる前に薬を使えばけいれんを防げる」
と思われることがありますが、医学的には強くは支持されていません。

解熱薬は、

けいれん予防のためではなく、子どものつらさを和らげるため

に使います。

けいれんが起きた場合は、

横向きに寝かせる
口に物を入れない
体を押さえつけない
時間を測る
5分以上続く、初回、左右差、意識が戻らない場合は救急

が大事です。

家で見る時に大事なこと🏠

発熱時のホームケアで大事なのは、

水分をこまめにとる
食事は無理に食べさせない
汗をかいたら着替える
室温を快適にする
夜間も様子を確認する
尿の回数を見る
呼吸の苦しさを見る

です。

食事は食べられなくても、水分がとれて尿が出ていれば、短期間は大丈夫なことが多いです。

逆に、

水分がとれない、尿が少ない、ぐったり

は注意です。

受診を考える目安🏥

次のような場合は、医療機関に相談してください。

3か月未満で38℃以上
3〜6か月で39℃以上
ぐったりして反応が悪い
水分がとれない
尿が半日以上少ない
呼吸が苦しそう
顔色が悪い、唇が紫色
けいれんした
首が硬い、強い頭痛、繰り返す嘔吐
押しても消えない発疹がある
発熱が5日以上続く
保護者から見ていつもと明らかに違う

特に、

月齢が低い赤ちゃんの発熱

意識・呼吸・水分の問題

は早めに相談しましょう。

まとめ✅

子どもの発熱で大事なのは、

熱を下げることだけ

ではありません。

見るべきなのは、


機嫌。

意識。

呼吸。

水分。

尿。

月齢。

発疹やけいれん。

です。

寒がっている時は無理に冷やさない。
暑がっている時は薄着・室温調整。
解熱薬は、数字ではなくつらさを楽にするため。

この考え方で対応すると、かなり整理しやすくなります。

Take Home Message

子どもの発熱は、体温の数字だけで判断しない 👶🌡️
寒がって震えている時は無理に冷やさない
暑がっている時は薄着・室温調整・水分補給
冷却シートは気持ちよさ目的。解熱効果は過信しない
解熱薬は“つらさを楽にするため”に使う 💊
熱性けいれん予防目的で解熱薬を使うのは基本的に推奨されない
子どもには大人用の解熱薬を自己判断で使わない
3か月未満の発熱、ぐったり、水分がとれない、呼吸が苦しい時は受診 🏥

参考文献

・NICE. Fever in under 5s: assessment and initial management. NG143.
・NHS. High temperature fever in children.
・American Academy of Pediatrics. Fever and Antipyretic Use in Children. Pediatrics. 2011.
・日本小児神経学会「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」
・Minds「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」
・厚生労働省「インフルエンザによる発熱に対して使用する解熱剤について」
・日本小児科学会「インフルエンザに伴う発熱に対して使用する解熱剤についての見解」

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