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詩: 悲しみの指輪は銀河の彼方 – 十五歳の幻想

音にできないメロディー
絵にできない幻想
言葉にできない感情

教会はなんのためにあるの?
学校はなんのためにあるの?
星はなんで輝いているの?
時はなんで戻らないの?

追えば追うほど遠ざかるもの――

風を捕らえようとする男
夢の中で見た詩集
愛し合っているはずのあなたの心
そして自分の心
止まった振り子をみつめる女
水中でマッチをすっている女
いつか迎えに来る王子様を待っている少女
ダイスを振ってる男
アイスを食べてる少年と
それを見ている母親

赤はとっても悲しい色
緑はよく見ると紫色
カミソリで指を切ったら
流れだしたのは透明な血
ナイフにうつした顔は銀
スプーンにうつした太陽は黒
フォークの隙間からのぞいたら
牧場の牛がキスをしていた

ニッケル製のセロテープ
鉄でできたスポンジ
消せば消すほど大きくなるしみ
読もうと思ってもこの本は火星語の本
ピアノの鍵を叩いたら
サインペンのキャップがなくなった

誰かを呼ぼうと思ったけれど
名前を忘れてしまった
とっても大きな海
空を飛びたがっている魚
青色のリボン
空はなんで泣いているの?

春があくびして
夏が風邪をひき
秋がお見舞いにやってくると
冬は眠っていた

金星の舞踏会
冠をはずした土星
木星は頭痛もち
地球のダンス

イルカに恋したスズメ
犬と猫の結婚
朝が来るのを待っている夜
朝はとても怖がりでベッドでぐずぐずしている
くるみ割りで頭を割っている人形
鈴のついたネズミ……

自分を信じられないのは何故
悲しみの指輪は銀河の彼方
一億年の眠り
明日にも地球は滅びるかもしれない





(Ray 2005.6.9)


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