各世代間の「見えない溝」が生む組織の弊害(3章:組織に影響を与えた具体例①)
皆さんこんにちは!”Hiro”です。
3章では、「価値観転換の境界(Paradigm Shift Gap)」が引き起こす組織活動への影響について、私の体験を基にいくつか書いていこうと思います。
📝"優しさ"と"思いやり"の違いが生み出す世代間の亀裂
「課長!”優しさ”と ”思いやり”の違いってわかりますか?」当時35歳であった私が、20代若手女性社員に言われたひと言です。私は完全に固まってしまい、すぐには何も答えることができませんでした。皆さんだったらどのように答えますか・・・・・・・・・・・・・・・・?
今、ネットで検索しようとした人、結構いるんじゃないでしょうか?笑
彼女の事が心配であることに加え、質問の答えが気になることもあり、私は話を聞く事にしました。彼女と所属長との間で業務に関するやりとりがあり、彼女は所属長の言動に納得が出来ず、業務に支障をきたしているとの事でした。内容は簡潔にまとめると以下の通りです。
<注※>優しさと思いやりを強調するため、一部言葉を追記しています。
<所属長(40代後半)>
「私は、この仕事が君に合っていると思うし、他の部署で頑張っている同世代の●●さんに負けない為にも、任せてあげようとしているんだ。なぜこの”優しさ”が伝わらないんだ?」
<彼女(20代前半)>
「私に合っている?どの部分が?どの様に?他の部署の同世代がなんで関係あるの?任せてあげようとしているとは?全く私の事を理解してくれていないのでは?もっと”思いやり”を持って接してほしい。」
皆さんはこの「食い違い」の原因や背景をどのように想像されますか?
所属長に全く悪気はありません。では、なぜ彼女とのやり取りでトラブルになったのか?まさに彼女が私に言った「優しさ」と「思いやり」が原因でして、幼少の頃から競争社会で育ち、社会人になっても先輩から丁寧な指導をされる事なく、自己責任で仕事をこなしてきた所属長は、自分がしてもらいたかった事や言ってもらいたかった事を彼女にストレートに伝えただけなのでした。
最もまずかったのは、言い方として「任せてあげようとしている」という伝え方が、彼女にとっては望んでもいないものを無理やり押し付けられようとしていると感じてしまった点でした。共感を求め、競争意識の低い彼女からすれば、全く自分の事を理解してもらえていない所属長にがっかりしてしまったというわけです。
自分の気持ちを伝えようにも、この件以降で今まで以上に所属長との関係性が悪くなり、悩んでいたところ私に話したという事でした。
彼女は、今回のトラブルの本質である「優しさ」と「思いやり」の違いについて自分なりの回答をしっかりと持っており、私に以下の様に教えてくれました。
💛優しさ:自分の考えを頼りに最善だと思うもの(こと)を相手に与える(伝える)
💚思いやり:相手の事を考えて相手が望んでいるであろうもの(こと)を相手に与える(伝える)
私は衝撃を受け、今でも忘れられない言葉になりました。皆さんの中にも家庭や学校教育の中で「相手が嫌がることはしてはダメよ!」と言って育てられた人も多いのではないでしょうか?
それの言い換えのように私は捉えています。ましてこれだけ多様な世の中になってきている中で、人それぞれの価値観は異なって当然の事と言えます。
私は、自分自身と世代が近いその所属長と一緒に彼女たち世代の社会背景や教育について考え、理解を深めると共に、彼女に所属長がなぜ今回の様な言動と行動をしたのかなど、その背景について伝えました。
その後は、気持ちのすれ違いがあった2人も改めて面談をおこない、所属長に悪気が無かったことや、お互いに思っている事や考えを伝え合ったことで、それを機に良好な関係性を築けたと聞いています。
今でも常に思うのですが、本当に周囲の多くの人達からいろいろと学びの機会をいただいてます。感謝。✨
さて、次回の具体的例②は、、、「失われていく”考える力”」について書こうと思います。
では、また次のコラムで!👋
