これでいいよりこれがいいを残した日
「これでいい」じゃなくて、「これがいい」で身のまわりのものを見直した。
玄関に飾っているイルカのアートパネルを見ながら、家の雰囲気を自分の今後の顔として育てていきたいなと思った。
タンスを開けてみると、その「顔」から少しだけはみ出しているものが、いくつか目についた。
赤の小花柄ワンピース。小さな花がたくさん散っていて可愛いけれど、今の「ベージュやブラウン、ネイビーやグレー」を軸にしたい気分とは少し違う。
小花のビーズリングと、リボンのビーズリング。指にはめてみると、サイズがきつかったり、リボンの向きがバラバラに見えて、ちょっとモヤっとする。
ついでに、少し大きくて邪魔に感じていたパール調のブレスレットも、もういいかなと思えた。
どれも「かわいい」はずなのに、今の私にとっては、「これがいい」じゃなくて「まあ、これでもいいか」の仲間になっていた。
違和感がある物や、サイズがしっくりこない物は、いくら可愛くても、もう無理してそばに置かなくていいのかもしれない。
一方で、「これがいい」と思えたものもちゃんとあった。
濃いブラウンのスカートと、黒のポロシャツ。落ち着いた色で、ネイビーの靴とも相性がよくて、玄関のイルカの横を通って出かける自分をイメージすると、しっくりくる。
アクセサリーは、シルバーのジルコニアネックレスと、細めの波形ゴールドリング、それからいつもの時計。
どれもサイズが合っていて、つけていて邪魔にならないものだけを残したら、手もとと首もとがすっきりした。
迷っているカーキのスカートは、今日は「保留」にした。
白いTシャツや、黒と白のチェックのトップスと合わせて鏡を見てみて、「お、これ好きかも」と思えたら残すことにする。
疲れている日は、そこまで無理に決めなくてもいい。自分のペースで、少しずつでいい。
前より少しだけ、タンスとアクセサリーケースの中身が軽くなって、その分「これがいい」と思えるものが、はっきり見えてきた気がする。
たくさんは持っていないけれど、玄関のイルカと、服と、小さなアクセたちが、同じ方向を向いてくれている感じがうれしい。
少しずつ「これでいい」を手放して、「これがいい」をそばに置いていく。
次に迷ったときも、玄関のイルカと、今の自分の顔になっていく家を思い出しながら、ゆっくり選んでいきたい。
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