派手でワクワクする面白い世界
プロローグ
「今月も厳しいな」
そう心の中で独白する僕はチェリオ工場の正社員、今日も僕は闇金に足を運ぶ UUUMからの週五の徴収に資産が底をついたからだ。
街の通りを見渡して溜息を吐(つ)く。街灯は七色に光り、それに集る虫の模様も「おもしろきこともなき世をおもしろく」みたいな見てて飽きさせない格言の数々が細筆で書いたように刻み込まれている。
そう、HIKAKINは森羅万象に「地味で退屈である」ことを決して許さなかった。今思えば鬼茶はその宣戦布告であり、そのテイストはエナジードリンクに角砂糖を十個くらいぶちこんだような味だった。当時、僕は麦茶と偽ってこれを売ることへの憤りを感じたと同時にその指はAMAZONで鬼茶の20ダース箱を購入するよう動きを運んでいた。これが後悔の始まりだ。
大ヒット以上の成果を叩き出した鬼茶は通貨として大量に造幣され始め、日本のインフラは彼の手によって殲滅。「名前がつまらない」とHIKAKINが国名を「日本お」に改名し、国民は開發派と鶴瓶派(今では奴隷の代名詞)に区分され鬼茶を批判していた我々鶴瓶派のニ割は工場内で鬼茶に希釈されていった。(本人曰く存在するどの処刑よりも見ていて退屈しないから、とのこと←ヒカキンTVでやってました)
男児が最初に覚える漢字は「鬼」になり、鳥類全体が品種改良によりオニチャとしか鳴けなくなった。ちなみにチェンソーマン第5部はオニチャーマンが無双してるらしい。そして......
「なぁ?お前恥ずかしくないの?」
そう言って鬼茶で僕をビンタしてくるのは闇金業者。
「お前これで何回目だっけ?こんな大鬼(たいき)はたいてやってまだせびるとかちゃんとツケ払えんの?」
「ヒカキンの本・・・本当にヒカキンの本・・・」(存在する謝罪言葉は全てシバターからの贖罪によって「ヒカキンの本」に置き換えられている)
「チッ...... まあ、そこまで言うなら」と彼はスーツケースに入った大量の鬼茶を差し出してくる。
「....! 本当に"僕の仕事はYouTube"!(感謝言葉) この鬼茶は月末迄に絶対返します....!」
「いや、返さなくて良い」「え?」
「その方が、派手でワクワクして面白いからな、笑」
「は....?」
狂っている。 意味がわからない。 開發派はいつもこうだ。
新・チェリオ工場内のセイキンもがむせかえるような労働環境で15時間労働をし、UUUMにより鬼茶の徴収で賃金の71%が差し引かれ、なぜこのような仕打ちをするのかと尋ねても「派手で面白いから」としか言わない。
クソ、あの時ヒカキンの原発ツイートを茶化さなければこんなことには....!
プロローグ完
