【育児日記】まあるい涙
私のnoteはテーマもバラバラでとっ散らかっている。けれど、特に育児日記は自分の中で“できるだけ面白おかしく”をテーマに書いてきた。
面白きこともなき育児をおもしろく
今日は面白おかしく書ける自信はないが、長文になってしまう自信だけはある。
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新年度が始まり、年中になった長男の幼稚園から今年も手紙が届く。“加配申請”のお知らせだ。
加配とは
幼稚園や保育園で、集団生活への参加が難しい障がい児や発達の遅れが気になる子などをサポートするために、通常の職員数に加えて担当者を配置することを意味します。
長男は発達が周りよりもやや遅れており、まだ診断名はついていないけれど、これからつく可能性がある“グレーゾーン”だ。
4月生まれの長男は、クラスではジッとしていられなくて、ちょっと運動と手先が不器用くらいのポジションなのかもしれない。しかし、去年4歳4ヶ月で受けた発達健診では、1番低い項目で3歳1ヶ月程度の発達レベルだった。
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「長男くんに加配をつけてみませんか?」
幼稚園にそう声をかけてもらったキッカケは、まだ長男が年少になる前の満3歳クラスに入ったばかりの頃までさか戻る。
園から電話がかかってくる。熱でも出たかな?そう思いながら電話に出ると「長男くんが何度も“嫌がる事”をするので、〇〇ちゃんが園に行けなくなってしまって、、、」“嫌がる事”の内容は、“髪の毛を引っ張る”“階段の踊り場で服をひっぱって転倒しそうになる”等の信じられない内容だった。他の子にすることはなく、1人に対してずっとしつこくやってしまっているとの事だった。頭の中が真っ白になった。
〇〇ちゃん親子とは入園前からの知り合いだった。私は彼女がどれだけ〇〇ちゃんの事を大切に育ててきたか、側で見てきてよく知っている。私が気を遣わせてしまう“死んだような顔”をしてしまっていたのだろう。謝罪すると、彼女は怒るどころか私を励ます言葉をかけてくれた。色んな感情でぐちゃぐちゃになった。
何事もなかったかのように、いつものバスでいつも通りに笑顔で帰ってきた長男。怒りが収まらなくなった私は長男を家に連れて帰り「どうしてそんな事をしたの?」と叫ぶように聞いた。長男は泣きながら「わからない」と言った。それを聞いた私はまた怒りが込み上げてきた。きっと私はあの日、鬼のような顔をしていただろう。
〚我が子が加害者になってしまった、、、加害者になるくらいなら被害者であって欲しかった、、、そうしたら抱きしめられたのに〛と、親のエゴだらけの最低な考えが頭の中をよぎった。
その日、転園も含めて私と夫は話し合った。
生まれたばかりの次男を連れて、幼稚園にも何度か話合いに行った。園側も対策してくださるとの事で相手のご家族も了承してくれており、転園はせずそのまま園にお世話になる事になった。
もう3歳、まだ3歳。やってはいけない事を毎日言い続けた。「仲良くなりたいのなら、お口で言う事」「嫌な事をされ続けて〇〇ちゃんはこわかった。〇〇ちゃんから話しかけられるまで絶対に近づかない事」そして、私は今回の件で相談にのってもらった友人に教えてもらった“宝物”の話を長男にした。
「あなたはパパとママの宝物。〇〇ちゃんは〇〇ちゃんパパとママの宝物。みんな誰かの宝物。宝物は傷つけてはいけない。大切にしないと皆のパパとママがとっても悲しい気持ちになるから」
“宝物”の話と“〇〇ちゃんに近づかない”約束を毎日した。バスに乗る前にも確認して、それでも心配で、私はスマホを握りしめて毎日園から電話がこない事を祈っていた。それから少し経って、園からかかってきた電話に恐る恐る出ると、「長男くんが嘔吐しました」と言われて安堵してしまった事もあった。
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発達相談でも言われた事だが、長男の最大の課題は“ 衝動性 ”だ。当時担任だった先生も「普段通り落ち着いて遊んでいたのに、視界に〇〇ちゃんが入ると突然向かって行ってしまう」と困惑しながら言っていたが、今月5歳になった長男は今でも衝動的な行動をすることがある。視界に入ったタンポポに向かって突然道路に飛び出して、何度怒られても“どうしてやってしまうのか?”自分でも分からないようだった。そのたびに長男から私は「どうやったら辞められるの?」と苦しそうに言われ続けている。「ママも知りたいよ」親子で泣きそうになる。
発達相談で市の保健師さんに診てもらった際に言われて、印象に残った言葉がある。
「この子は外で怒られやすいだろうね。嫌な記憶が残りやすいタイプでもあるから、沢山怒られてそれで自信を失って、誤魔化すためにまたややこしい行動に出る。負のループに入らないように、お母さんはできるだけ良いところを沢山褒めてあげてね」
〚良いところ、、、いいところ、、、げ、ん、き?〛
煙が出そうになるくらい考えて、絞り出した答えは、コロナ禍の中、長男がまだお腹にいた頃に毎日願っていた事だった。「とにかく元気に生まれてきてくれたらそれでいい」私が願っていた通りに長男はいるのに、“元気”しか出てこなかった事が何だか哀しくて、長男に対して申し訳なくなった。
そこで初めて、自分が長男に対して最近怒ってばかりで、“できない”に目を向けてばかりだった事に気づいた。私は焦っていたのだと思う。参観や運動会を見に行っても、お友達数人で遊ぶ時も、どうやったら皆と同じように振る舞えるようになるのか?どうやったらトラブルを回避できるのか?そんな事ばかり考えていた。
個性か?特性か?
凹失敗体験が強く残る
凸衝動性
凹集中できる時間が極端に短い
凸パニックに近い癇癪
凹運動面、手指操作性が苦手
凸落ち着いて行動するのが苦手
凹人の表情から感情を読み取るのが苦手
上記の長男の事例を考えながら、図書館で関係ありそうなタイトルのものは片っ端から借りた。育児本を中心に発達グレーゾーンやADHD、アスペルガー、アンガーマネジメントを取り入れた絵本や自己肯定感を高める絵本など縋るように読んだ。
結局これといった正解はいまだに私も分かっていないが、よくある育児本に書かれている“普通”の声かけや誘導の仕方では、長男に響かない事だけは分かった。私が“普通”の声かけを長男にする時は、外で“ちゃんとした母”に私が見られたい時だけだ。
運動も手先も不器用な長男だが、幸いなことに公園遊びも制作遊びも本人は大好きだ。我が子が不器用だと自覚した私達夫婦は、ヤケクソくらい公園に連れて行く。習い事もまず座り続ける事ができないので、勉強系はガン無視して、本人が体験で気に入った運動系に全振りする事にした。
ほぼ日課になっている“剣作り”も続けている。少し前には幼稚園で“大きな盾と長い剣”のセットを作り、それを持って満面の笑みでバスから降りてきた。私はそれを見て〚立派な資源ゴミ!〛と思ったと同時に〚ハサミもテープもずっと危険でしかなかったけど、こんなに上手に使えるようになったんだなぁ〛としみじみ思った。先生から「長男くん、手先器用ですね!」と言われて、嬉しくて泣きそうになった。
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いま長男のようなグレーゾーンと呼ばれる子供達が増えている。少し前に上の子が小学生になった地元の友人から、「私達の時代は特別学級って1クラスだけだったけど、今5〜6クラスあるよ」と教えてもらった。
“ADHD”“ASD”“HSP”色んなラベリングが出来るようになった今、子供達は生きやすくなったのだろうか?ラベリングのない“普通”と呼ばれる子供達やその親は、どう感じているのだろうか?多様性って何だろう。
“子供は贅沢品”と言う言葉を、最近よく目にするようになった。
「自分一人で生きていくのですら不安なこの世の中なのに、結婚して子供も養っていくというのは想像できない」「子供に好きなことをさせてあげられないのに子供を作るのはある意味親のエゴかなと思う。子供のためにも産まないほうがいいんじゃないかなって」
“好きな人の子を産みたい”というエゴな気持ちだけで親になった自分に、若者の言葉がグサグサ刺さる。
結婚する人生、しない人生、子を持つ人生、持たない人生。色んな人生があって選択肢がない人もいる中で、私は結婚して子を持つ人生を選んだ。その事に後悔はないし、誰かにどうこう言うつもりはないが、上記のように答える若者達の方がよっぽど“ちゃんとした親になれるのでは?”と思った。
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言葉は三角で 心は四角だよ
まあるい涙よ 飛んでいけ
長男は自分の気持ちを言葉にするのが苦手だ。大人しいとか口数が少ないと言う訳ではないが、本当に言いたい事が上手く言えないようだ。そして、悲しい時やどうしていいか分からない時、長男は笑う。これがなかなか厄介だ。少し前にもこの“笑う”が原因で、盗んでいないのに長男が疑われた。すぐに他の子がイタズラで持っていた事が分かったが、心の角がいっぱいになった長男は、少し経って自分が悲しい事に気づいて、まあるい涙をポロポロ出して泣いた。「悲しい時は泣いていいんだよ」と私は抱きしめながら伝えた。
去年、発達診断で療育教室を勧められた。が、長男の年齢のクラスは満席でキャンセル待ちとの事だった。
そして先週末、忘れた頃に知らせはやってきた。ついにクラスの枠が空き、長男の番がやってきたのだ。私がトイレに行くだけで「ママァァァ〜」と叫んで追ってくる次男(1歳)を預け、この春から長男の療育教室に通う事にした。
これから診断名がつこうがつかまいが、長男の特性に母としてどう関わっていくのがいいのか?何か良いヒントがもらえたらと、祈るように教室が始まる日を待っている。
「何回言ったら分かってくれる?」
今日も私はトゲトゲの三角を長男に投げつけている。
長文読んで頂き、ありがとうございました。
*2025/5/4 追記*
いつもnoteでは“無駄な事”を一生懸命ふざけて書いています。普段の私のnoteを知っている方は、この記事を読んだとき反応に戸惑ったと思います。はじめましての方は、これ以外の記事に戸惑ったと思います(笑)
それでも皆さんが反応してくれて、温かいコメントと♡に背中を押して頂きました。息子のした事は決して肯定できるものではありませんが、親として消したい過去を書いたこの育児日記が、皆さんのおかげで“消したくない大切な思い出”となりました。ありがとうございます。
