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軽率に推す

JUDY AND MARY、andymori、チャットモンチー、、、私の好きが加速して“推し”になりそうになった時、全バンドは解散してしまった。

推し(おし)とは、主にアイドルや俳優について用いられる日本語の俗語であり、人に薦めたいと思うほどに好感を持っている人物のことをいう。

Wikipediaより


[人に薦める ≒ 推し]ならば、“推し”と言えるようになるまでのハードルは、私の中ではやや高い。作品や曲を全て知った上で語れるか?時間とお金を熱心に捧げる覚悟があるか?等と自問自答してしまう。

しかし、そんな自分が勝手に作り上げた“推しハードル”をグンと下げてくれる救世主が、私の前に現れた。

その名は――――――――――――

超能力戦士ドリアン

――――――――――――― 🍑 ――

彼らは真面目にふざけて、本気でお客さんを楽しませようとしてくれる、日本で1番優しいロックバンド(◀パンダイブ調べ)だ。

ライブに行くとなればアルバムを聴いたりツアーでやるであろう曲を予習しておこうかな?等と考える人も多いだろう。〚知らない曲ばかりだと楽しめないのでは?〛と、思うからだ。

しかし、彼らはこう言う。

ゆっくり見る人も初めての人も曲知らなくても楽しめるようなアナウンスと演出を用意しているので軽率に来てください
責任もって楽しんでもらえる様に頑張ります

超能力戦士ドリアン


彼らはコアなファンだけでなく、私のようなインスタのリール動画を見て〚興味ある〜!〛程度の薄らファンや、一見さんをも取りこぼさない。フェスから人気が広がるのも納得だ。彼らのこういった優しさと魅力がステージに出ているからだと思う。

そしてまんまと私はその優しい文面に導かれるように、彼らのワンマンライブのチケットを取った。夫に息子達をお願いして久しぶりに1人で外出し、初めての1人ぼっちライブ観戦に出かけた。

なんやかんや長文になりそうなので、お時間のない方はバンド紹介だけでも見て頂きたい。



ライブは17:00開場の18:00時開演。
整理番号順に呼ばれスタンド席へと通される。Aには入れずBから始まる整理番号の私は、17:45頃にやっと入る事が許された。受付のスタッフさんがステッカーを持っていたが渡してもらえなったので、勇気を出して「ステッカー下さい」と伝えると「これAの整理番号限定なんで」と呆れ顔で言われ、心臓がギュッとなった。きっとスタッフさんも案内がA番台からB番台へ切り替わった当初は“申し訳顔”をしていただろう。しかし、私のようにステッカーを求めるB番台が多発した結果“呆れ顔”へと進化したのだ。

〚私の「ステッカー下さい」は受付の彼女にとって何回目だったのだろう?〛友人と来ていたら、私はきっとこの疑問を声に出して聞いてもらっていたが、今日は1人、、、初ぼっち参戦の洗礼を勝手に浴びた。

ライブ会場に入ると、既に先に通されたステッカーを手にしたA番台整理番号人でいっぱいだった。後ろの空いているスペースを見つけ1人待機していると、目の前に嘘みたいな大男が現れた。小学校6年生の平均身長しかない成人女性の私は、大きく焦った。ステージどころか、笑ってしまうくらい前すら見えない。

気にしないようにしていたが、この日ばかりは列に並んでいると前に人が通る自分の特異体質を呪った。

夫にLINEを入れる。
「前が見えない」「厚底でくればよかった」「厚底持ってなかった」「買っとけばよかった」
返信がくる前に連打した。誰とも話せない1人ぼっち参戦の弊害が“相手の返信が待てない”という症状として出てしまっている。

しかし、ここで転機が訪れる。

「少しスペース空いたんで、前に詰めて下さい」
スタッフさんの誘導で、前で見たい人々の移動が始まり、もれなく大男も私の目の前から姿を消したのだ。

〚しめた!グッバイ大男♡〛

私はその隙に隅へ移動する事に成功!良い角度を発見し、何とかステージが確認できるようになった。初心者の場所取りとしては合格圏内、、、いや、ベスポジだ。やったゼ。

――――チャララララ〜ン♫――――

ベスポジが確保できて安心していると、スクリーンにオープニング映像が映し出された。

薄らファンによる初1人ぼっちライブ参戦が、いよいよ始まる。

♪1曲目「鬼は退治せず話し合うべき」

鬼も家族がいるから暴力はダメと歌う鬼とドリアン

良かった。リール動画でチラッと見て(←)知っている曲だ。1曲目から歌詞も振付も優しい。

“きらめけ!マジカルキングダム” というツアータイトルという事もあり、火の魔法や水の魔法を使ったり、ほうきで空を飛んだりと、宣言通りとにかく彼らは観客を全力で楽しませてくれた。

途中で「今日だけの為の新曲作ってきました」と、“音泉魂やれや”という新曲が披露される事になった。正直薄らファンの私は「?」だらけだったが、彼らはそんな「?」をも取りこぼさない。“音泉魂”と書いて「おとだま」と読む事、日頃からバンドを支えてくれている清水音泉というイベンターさんが主催しているフェスだという事、そしてその音泉魂が今年はなぜか開催されなくてやって欲しい事、、、丁寧に解説してくれたのだ。きっと彼らを推しているファンの人達には周知の事実なのだろうが、そんなコアなファンも薄らファンへの丁寧な説明を黙って「うんうん」と聞いている。誰も置いていかせない優しい空間がそこにあった。

以前私の大好きな番組“あちこちオードリー”で、伊集院光さんが「初めてその番組のラジオを聞く人を意識している」と語っていたのを思い出す。彼らはきっと“息の長いバンドになる”と、私は1人後列の隅で確信した。

〜ライブの中盤〜
“チャーハンパラパラパラダイス”という私が全く知らない曲が披露される事になった。振付はパラパラをベースにしたもので、速いし知らないし(←)、私にとって難易度Sランクだった。振付のレクチャーが行なわれたが腕がついていけない。

「難しかったらいいんで、最後腕振り上げるとこだけでもやって下さい」「間違えても大丈夫です」「もちろんやるの恥ずかしかったら、やらなくてもいいです。その場合は口角だけ上げてくれると嬉しいです」「会場が1つになるって振付じゃなくて心の話なんで」

めっちゃ優しさ畳み掛けてくる。

ありのままを受け入れてくれる彼らの言葉が刺さりまくり、途中から自己啓発セミナーにでも参加しているような気持ちになった。

あっという間に2時間のセミナーライブは終わり、アンコールとなった。

ここでも彼らは手を抜かない。

事前に録音されていた本人達による「♪アンコール」が会場に流れる。「♪アンコール、アンコール、アンコール、飽きてきた?アルコール、アルコール、変わったよ〜、アルコール、アルコール、アンコールワット、アンコールワット、、、」最後は「ティラノサウルス♪」になって、アンコール1曲目“恐竜博士は恐竜見たことないでしょ”が披露された。

そして、アンコール2曲目。最後は彼らの代表作“カフェかと思ったら美容室だった”で大盛り上がりの中、ライブは終了した。

ただただ楽しい時間だった。


メンバーでもないのに勝手にメンバー紹介

【画像】 公式ホームページより

向かって左のギター&ボーカル
やっさん

SNS担当でライブではMCも担当。言語化がとても上手く〚この人きっと頭いいんだろうなぁ〛と感心しながら聞いていたお喋りが、バンドの収益や今後の展望の話になる頃には“スタートアップ企業の社長の話”に聞こえてきたのは私だけではなかったはず。


向かって真ん中のボーカル
おーちくん

歯が5本ない。

▲どの歯がないかはご本人が説明されています
(インスタはチェックしていたが、ライブ帰りの電車の中でnoteを発見!今年1番テンションが上がった)


向かって右のギター
けつぷり

ライブでの印象はミステリアス。
MCの場面でも〚左(やっさん)と真ん中(おーちくん)はめちゃくちゃ喋るけど、右の人は全然話に入ってこないなぁ〛と、ずっと気になっていた。1曲だけ彼がメインボーカルの曲があったが、ほんわかした雰囲気からは想像できない低音ボイスが素敵だったのが印象的だった。


ヤバイTシャツ屋さんと同じ人数(5thミニアルバル「あおぞらクルージング」 収録曲)で、いきものがかりと同じ編成(初の全国流通盤「超能力戦士ドリアンの1004円のCD」収録曲)の、ロックバンド超能力戦士ドリアン。


軽率に推すつもりだったはすが、ライブに行ったらゴリゴリに推したくなって、真夜中に長文noteを書いていた。





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