シロクマ文芸部 夏休みはやっぱり短い
大江千里さんの「夏の決心」。
「夏休み」と聞くと、毎年この曲が頭に浮かぶ。
こんばんは、ポンキッキーズ世代です。
はじめて参加するシロクマ文芸部のお題を見ながら、思い出していた。
そういえば、私が「夏休み」をちゃんと夏休みとして過ごせていたのは、中学生くらいまでだったな、と。
子どもの頃の夏休み。
毎朝ラジオ体操のために早起きを頑張って、帰ったらポンキッキーズを見る。
毎年おばあちゃんの家へ行って、稲毛海浜公園のプールに行ったり、動物園へ行ったり。
ラパークという大きな商業施設のゲームセンターで、たっっくさんゲームもした。
近所の本屋に入り浸って、本を抱えて帰ってきた。
お昼や夕飯が近所の「とんでん」だったり「マック」だったりすると、それだけでちょっと特別だった。
千葉駅前で毎年やってる親子三代夏祭りを覗いて帰ることもあった。
旅行にはあまり行かなかったけれど、私にとっての「夏休み」は、たぶんこんな感じだった。
宿題?
読書感想文は毎年ギリギリだった気がする。
自由研究はそこそこ早く終わるのに、読書感想文だけはどうにもならない。
これは今もあまり変わっていない。
たぶん昔から、私は口述筆記タイプだったんだろうなぁ。
「この本のどこが面白かった?」と聞かれて話すならできる。
でも、
「では原稿用紙に書いてください」
と言われると、
(ヾノ・∀・`)ムリ
なのである。
高校は農業高校へ進んだ。
夏休みにも実習があった。
それまでより、おばあちゃんの家へ行ける期間は短くなった。
夏休みが、少しずつ「全部休み」ではなくなっていった。
それでも、「とんでん」と「マック」はまだ特別だった。
そして働き始めた。
今の私の夏休みは、五日である。
五連休ではない。
夏(七月~九月)のあいだに、ぽつぽつと五日ある。
私の職場で連休を取るのはちょっと難しい。希望するときは同僚に報告して、許可をもらわなきゃいけない。
希望休が通ると、その前後のぽつぽつした休みを挟むようにして、連休になることもある。
私の中では、勝手に「オセロ方式」と呼んでいる。
運がよければそのまま通る。ダメならお呼び出し。
ポッと出の二連休でもかなりありがたいので、ごくたまに、申請した覚えのない三連休などが勤務表に現れると、
「?!」
となる。
ちなみにこれは医療職である私の職場の場合なので、世の社会人すべてがこうだとは思わないでほしい。
だってテレビでは、お盆休みを含めて「○○連休」とか言ってるから。
なにそれ、すごー……
そして夏休みは、ときどき勝手に勤務表へ組み込まれる。
「ここ、夏休みにしておいたから」
入れた覚えのない夏休み。
サヨウナラ、貴重な夏休み。
子どもの頃は、あんなに長かった夏休み。
毎朝起きて、遊んで、宿題に追われて、それでもまだ翌日があった。
大人になって思う。
夏休みは、やっぱり短い。
いや。
あの頃の夏休みは、たぶんものすごく長かった。
