外食の神様に嫌われた女、その後
以前、「外食の神様に嫌われた女」という記事を書いた。
ラーメンが私の分だけ届かなかったり、売り切れに遭遇したり、注文した寿司が時空の歪みに消えたり。
あの記事の最後に、「宝くじでも当たらないかなあ」なんて書いた気がする。
残念ながら、宝くじはまだ当たっていない。
けれど先日、思いがけない出来事があった。
ポストに簡易書留の不在票が入っていたのだ。
差出人はテレ東。
私は何も注文していない。
テレビ東京とやり取りした記憶もない。
心当たりがなさすぎて、不安になった。
「何だろう。」
「何かやらかした?」
「そもそも、テレ東と私に接点なんてあったっけ?」
受け取るまでの数日間、地味に落ち着かなかった。
そして数日後、簡易書留を受け取って開封した。
中に入っていたのは、お詫びの手紙。
そして、3000円分のQUOカードだった。
どうやら、かなり前に応募した懸賞に当選していたらしい。
本来は当選品を送る予定だったそうだが、発送できていなかったため、代わりにQUOカードを送ってくださったとのことだった。
正直、めちゃくちゃうれしかった。
ここで私は、さらに驚いた。
その懸賞に応募したのは一年以上前。
その間に私は引っ越しをしている。
郵便物の転送期間も、とっくに終わっていた。
普通なら、どこかで行方が分からなくなっていても不思議ではない。
それなのに、このQUOカードはちゃんと私のところまでたどり着いた。
応募したことも忘れ、
当選したことも知らないまま。
まるで一年以上かけて私を探してきてくれたみたいだった。
私は懸賞運が特別いいわけではない。
もちろん、まったく当たらないわけでもない。
忘れた頃に、たまに神様が思い出したように声をかけてくる。
そのくらいの運である。
だからこそ、今回の出来事は本当にうれしかった。
もちろん3000円分のQUOカードもうれしい。
でも、それ以上に心に残ったのは、テレビ東京の対応だった。
発送できていなかったことをきちんと伝え、お詫びの手紙を添え、「今さらだから」と終わらせずに届けてくれた。
しかも、引っ越して転送期間も終わっている私のところまで。
その誠実さに、なんだか心が温かくなった。
私は「孤独のグルメ」や「きのう何食べた?」が好きだ。
そんな番組を作っているテレビ東京から届いた、一年以上遅れの贈り物。
外食の神様には相変わらず嫌われている気がする。
でも、懸賞の神様は一年遅刻して振り向いてくれた。
そして、人の誠実さにも触れることができた。
だから今回の出来事は、「当選した」という事実よりも、「なんだか幸せな気持ちになれた出来事」として、きっと忘れないと思う。
忘れたくないからnoteに残そうとも思う。
