足首を噛む猫と、しょうがない顔で抱っこされる猫
甘噛みだけど噛む、ちょっと痛い
噛まれると、やっぱり少し不安になる。
嫌われているのかな、と一瞬考える。
でも、引っ掻かない。
爪も出さない。
痛いけど、本気じゃない。
その「中途半端さ」が、ずっと気になっていた。
足首を噛むのは、甘えでも怒りでもなかった
10月に、うちに猫がやってきた。
まだ2ヶ月。
最近は、ゲージの中から「出して」とよく鳴く。
出すと、撫でてほしそうな日もあれば、
何もしていないのに、いきなり足首を噛んでくる日もある。
撫で方が悪いのかなと思ったけれど、
そういうわけでもなかった。
AIに質問して、教えてもらって、
ようやく分かった。
足首は、猫にとって「動く獲物」。
ゲージから出てテンションが上がり、
体にたまったエネルギーが行き場をなくしたとき、
反射的に出る「狩りスイッチ」なのだそうだ。
本気噛みじゃない。
爪も出さない。
それは、
相手が「家族」だと分かっているから。
大胆に抱っこされても、猫は爪を出さなかった
もうひとつ、気になっていたことがある。
子どもと猫の距離だ。
最初、子どもは猫を怖がっていて、
腰が引けて、触るのもそっとだった。
それが最近、
そっとどころか、大胆に抱っこするようになった。
正直、猫はあまり気持ちよさそうではない。
体も大きいし、
ちょっと苦しいんじゃないかと心配になる。

写真を見ると、
前足はだらんとして、
表情はどこか遠い。
子どもは満面の笑みだけど。
でも――
引っ掻かない。
噛まない。
逃げない。
本当に嫌なら、猫は
逃げるか、爪を出す。
それをしないということは、
この抱っこを
「快適ではないけど、危険ではない」
と判断している、ということだった。
大人の足首は噛むのに、
子どもには本気を出さない。
猫はちゃんと、相手を見ている。
しょうがない顔は、信頼の途中にあった
噛まれるたびに、
「嫌われているのかな」
と思っていた。
でも実際は、
要求も、拒否も、出せている。
それは「安心している」ということだった。
人も、猫も、子どもも。
いまはちょうど、
距離をすり合わせている途中。
大胆に抱っこされて、
しょうがない顔をして、
それでも爪をしまっている猫。
きっと心の中では、
「まったく、しょうがないわね」
と言いながら、
今日もこの家で暮らしている。
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