ベータ世代の娘を見て気づいた。「年齢=偉い」は、もう古い。
最近ふと思ったんです。
「自分の娘って、“何世代”になるんだろう?」って。
私たち30代〜40代前後は、よく「ミレニアル世代」と呼ばれます。
少し下にはZ世代。
そして最近は、
「アルファ世代」
「ベータ世代」
なんて言葉も聞くようになりました。
最初は正直、
「またマーケティング用の横文字が増えたなぁ」
くらいにしか思っていませんでした。
でも、娘を見ていると、考え方が変わってきます。
タブレットを自然に触る。
音声操作を迷わず使う。
AIと会話する未来に、まったく抵抗感がない。
私たちが「新技術」と感じているものを、
この子たちは“空気”のように吸収していく。
あぁ、この子たちは、
自分たちとはまったく違う時代を生きるんだな、と。
そして同時に、こうも思うのです。
「年齢を重ねたから偉い」という価値観、そろそろ危なくない?
日本では昔から、
年上の方が偉い
経験がある人の方が正しい
長く会社にいる人ほど価値がある
みたいな空気があります。
でもこれ、
冷静に考えるとかなり不思議です。
40歳が見えてきた今、プロジェクトマネージャーとして現場に立ちながら強く感じるのは、
「年齢=価値」というのは、かなり“バグった価値観”だということ。
なぜこんな勘違いが起きるのか。
理由はシンプルです。
日本社会が長い間、
「年功序列・終身雇用」
というシステムを採用してきたから。
能力よりも、
「どれだけ長く席に座っていたか」
で給料や役職が決まる。
すると人は、
だんだん錯覚し始めます。
「歳を重ねた自分=実力がある」
と。
でも実際には、
それは“制度の仕様”だっただけかもしれません。
「今の若いもんは…」の正体
職場でもたまに聞きます。
「最近の若い子はタイパばっかり気にしてる」
「泥臭さが足りない」
「すぐ動画を倍速で見る」
でも、これって本当に若者側の問題なのでしょうか。
私はむしろ、
“時代についていけなくなる不安”を、若者を主語にして言い換えているだけ
だと思っています。
だって、もし自分たちが10代の頃に、
スマホ
タブレット
ChatGPT
生成AI
が普通に存在していたら、絶対に同じように使っていたはずです。
若い世代は、
ただ「その環境が最初からそこにあった」だけ。
逆に大人側は、
自分が若い頃に最適化した“古い仕様”をアップデートしなければいけない。
これが本当にしんどい。
OSの大型アップデートみたいなものです。
時間もエネルギーも使うし、
正直かなり面倒くさい。
だから人は、
「最近の若い子は…」
と言って、
“変化に適応できない自分”から目を逸らしたくなる。
でも、
それをやり始めた瞬間に、
人は一気に老化するのだと思います。
20代のスペックは、正直かなり高い
これは綺麗事ではなく、
単純な“生物的スペック”の話です。
脳の処理速度。
新しいものへの適応力。
吸収スピード。
体力。
こういう“基礎性能”は、
やっぱり20代が強い。
しかも今の若い世代は、
AIやSNSやタッチUIが当たり前の環境で育っています。
つまり、
最新OSとの親和性がめちゃくちゃ高い。
プロジェクト現場でも、
新しいツールやAIを一瞬で吸収していく若手を見ると、
正直、
「すごいな」
と思うことが増えました。
これを前にして、
「年齢が上だから偉い」
というマウントを取るのは、
かなり滑稽です。
ただし、「経験」が無価値なわけではない
ここは誤解されたくない部分です。
経験は、確かに武器になります。
でも——
時代の変化に合わせて応用できない経験は、ただのノイズになる。
過去の成功体験を、
そのまま現代に持ち込もうとする。
それは、
“古いソースコードを、無理やり最新システムで動かそうとする”
ようなものです。
だから大人に必要なのは、
「昔はこうだった」
を押し付けることではありません。
経験を抽象化して、
問題解決の視点
リスクの見抜き方
チームの回し方
本質を見る力
として渡すこと。
若い世代の突破力と、
大人の持つ“抽象化された経験”。
この2つが噛み合ったとき、
組織も社会も一番強くなる気がしています。
娘世代から、「学ぶ側」でいたい
娘たちはきっと、
私たちが想像もできない世界を生きます。
AIが当たり前。
音声UIも当たり前。
もしかしたら、
「スマホを手で持つ」
という概念すら古くなるかもしれない。
そんな時代に、
「昔はこうだった」
だけを語る大人にはなりたくない。
むしろ、
「今はそういう世界なんだ。面白いね。教えて」
と言える側でいたい。
若い世代を、
「教える対象」ではなく、
“新しい時代を教えてくれる先生”
としてリスペクトできる大人。
それが、
これからの時代の“カッコいい大人”なんじゃないかと思っています。
年齢というラベルにしがみつくのではなく、
自分自身をアップデートし続ける。
「パパアップデート」って、
案外そういうことなのかもしれません。
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