「私1人じゃ抑えられない」——辻希美が明かした息子2人の"夜驚症"

タレントの辻希美さん(39)が8月10日、自身のYouTubeチャンネルで次男・昊空(そら)くんと三男・幸空(こあ)くんに「夜驚症(やきょうしょう)」の症状があることを初めて明かしました。「泣いて暴れて、咳き込んで吐いちゃったりする」「私1人じゃ抑えられないくらい」という具体的な言葉に、同じ経験を持つ親から共感の声が広がっています。今回はこの告白の中身と、あまり知られていない「夜驚症」そのものを整理します。


何が語られたのか


辻さんは動画の中で「子供たちがちょっとね、今いろいろちょっと大変な状況なの」と切り出し、2人の息子の症状を説明しました。


三男・幸空くんについては「夜寝て1時間後とかに泣くっていうか暴れるっていうか。本人はあんまり覚えていないらしい」とし、体調不良のときに出やすい傾向があるといいます。次男・昊空くんは力が強く、「私1人じゃ抑えられないくらい」と親としての負担を率直に語りました。一方で昊空くんは最近、症状が出る予兆を自分で自覚できるようになってきたとも述べています。


辻さんは周囲にも同じ経験をした親が多いと感じ、「結構いるのかなって思って」と、あえて公表に踏み切った理由を明かしました。


「夜驚症」とは何か


夜驚症は正式には「睡眠時驚愕症」と呼ばれる睡眠障害の一種です。特徴を整理すると次の通りです。


好発年齢はおおむね3〜8歳(4〜12歳頃に出ることもある)。深いノンレム睡眠が多く、脳の睡眠調整機能がまだ未熟な時期に起きやすいとされる。眠っている最中に突然パニック状態になり、恐怖の表情で泣き声や叫び声を上げる。本人に記憶がないことが多い。ストレスや不安が「直接の原因」というより、自律神経のバランスが崩れる引き金になりやすいと理解されている。成長とともに自然に消失するケースがほとんど。


似た言葉に「夜泣き」がありますが、夜泣きは乳児期に多く覚醒を伴いやすいのに対し、夜驚症はより年齢が上で、本人の記憶に残らない点が異なります。対処法としては、パニック時に大声で呼びかけたり強く揺り動かしたりせず、そばで静かに見守るのが基本とされます。頻度が高い、発作が長く続く、保護者の生活に支障が出るほど疲弊している、といった場合は小児科への相談が勧められています。


見立て:なぜこの告白が広く響いたのか


辻さんの告白がこれだけ拡散した理由は、単なる有名人の近況報告ではなく「名前を知らなかった症状に、初めて名前がついた」という体験を多くの親に与えたからだと考えられます。夜中に子どもが理由もなく泣き叫ぶ姿は、経験した親にとって強い不安の記憶になりやすい一方、「夜驚症」という医学的な言葉自体の認知度は決して高くありません。有名人が実名で具体的な症状を語ることで、「自分の育て方が悪いのでは」という孤立した不安を抱えていた親たちが、それが一般的な発達過程の一部であると知るきっかけになっています。


これは辻さんがこれまでも育児の悩みをオープンに発信してきた延長線上にある発信でもあります。多くのフォロワーを持つ人物が「弱さ」や「大変さ」を見せることは、同じ立場の人にとって単なる共感を超えて、実用的な安心材料になり得るという好例だと言えるでしょう。


読者にとっての意味


もし自分や周囲の子どもに同じような症状が見られても、それ自体は珍しいことではなく、多くは成長とともに落ち着いていきます。ただし「様子がおかしい」「頻度が高くて家族が疲弊している」と感じた場合は、自己判断で抱え込まず、早めにかかりつけの小児科に相談することが推奨されています。有名人の告白をきっかけに、身近な人と育児の悩みを話しやすくなること自体が、この話題の一番の価値かもしれません。


出典

辻希美「初めて話す」息子2人の「病気」を告白…暴れる症状に共感続々(日刊スポーツ, 2026-08-10)

辻希美、子どもたちの病気明かす「泣いて暴れて…」「私1人じゃ抑えられない」(Yahoo!ニュース, 2026-08-10)

子どもが起きて泣き叫ぶ「夜驚症」 症状改善策を小児科医が解説(コクリコ・講談社)

夜驚症(やきょうしょう)とは?主な症状と対策、受診の目安を解説(ベスタ小児科)

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