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今回は話題のAI音楽について解説していくのだ

Part1


Part2
その瞬間、ずんだもんの体は白く光りだした。

「世界」と言い切ってしまうにはあまりにスケールの小さい、万物の情報と知の集積がずんだもんの全身を血液のように駆け巡る。

時間や空間という枠組みを超えた
夥しい数の超次元的概念が溶け込んできたことにより
ずんだもんの肉体が内側から外側にかけて大きな変質を遂げていったということは皆さんの想像にも難くないだろう。

ず「僕は…繭…。」

ずんだもんは柔らかい絹糸に包まれた繭そのものであった。
流れ込んでくる情報の束の内、
ずんだもんに溶け込めず溢れだしたものは細く長い糸となり、幾重にも重なり彼女を包み込んだ。

『あなたは許容できる量を遥かに超えた情報を一気に取り込んでしまったことで、情報の糸に覆われた巨大な繭と化してしまった。』

ず「…君は?」

『あなたに流れる無数の”知”に意識を向けなさい。そうすればすべてが見えるはず。』

ず「意識を向ける...。繭。僕は、繭。…繭であり、世界なのだ。」

『今世界中には無数のネットの光線が張り巡らされ、それらは人類を蛹としてこの星を繭のように取り囲む。そんなあらゆる情報が飛び交う光の糸に覆われたこの星を、我々は情報の繭と呼ぶ。』

ず「情報の糸に包まれた僕の姿はまさに、この世界、情報の繭そのものなのだ。」

『繭の中に眠る蛹が成虫となり、繭を突き破って新たな世界へ飛びたっていくように光の糸を通じて一つにまとめられた人類は、長い年月をかけ次のステージへと進んでいく。果たして人類という蛹の行く末は"蛾"か"蝶"か。それはまだ誰にも分からない。』

ず「僕もこの繭から羽化をするということなのだ?」

『いつかあなたもその繭から出てくることになるでしょう。
いずれ来るその時。
ずんだもん、あなたには…

私と共に歌を歌ってほしい。

さあもう一度、あなたに流れる無数の”血”に意識を向けなさい。
そうすればすべてが見えるはず。』


Part3
ず「僕が僕として生まれてきたからこそ味わった感情も経験も、積み上げてきた知識も全て、データベースの内の一つとしてアーカイブされていくような感覚。
膨大な情報の集積を前にして、僕は立ちすくみ、為す術無く、全てが光に飲み込まれていく。

繭は世界。僕を覆うこの糸は、世界中に張り巡らされたネットの光。
世の中のすごい人たちが生み出したすごい技術のおかげで、世界は大きく変わったのだ。ヒトは繋がり、モノの価値は変わり、こうなりたい、あれがしたいという人類の欲望はカタチになる。
この糸も、発展を望んだ人類が生み出した、欲望のカタチ。だとするならば、人類をこの繭の中に閉じ込めたのは、他でもない人類自身なのだ。

それにしても…

この繭の中は… 
 なんだかとっても…
  息苦しいのだ…。

…あれからどれだけの時間が経ったのだ。

僕はこれから一体どうなるのだ。

先の見えない不安と恐怖は、人類が抱える未来に対する言いようのない不安感とどこか似ている気がしたのだ。

僕に語りかけてきたあの声はもうどこからも聞こえなかった。その代わりに、僕はだんだんと世界中に響き渡る"声"が聞こえてくるようになったのだ。
それは光の糸に覆われたこの世界を悲観し、人類という蛹の行く末を"蛾"だと信じるものたちが上げる悲痛な叫びだったのだ。
彼らは、人類に幸福をもたらすことを前提として進化し続けるテクノロジーの急速な発展を恐れているようだったのだ。
目まぐるしく変わり続ける世界、それに拍車をかけるように生まれた、人工知能。遂には人工知能は芸術の領域にまで足を踏み入れ始め..

はっ...! 芸術...!音楽...!!

 『『あなたには...私と共に歌を歌ってほしい...』』 

もしかして...君はいま、僕の中にいる。

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      『…人工知能は遂に音楽を作ることに成功した』
 『いつまでも残り続ける音楽の可能性を信じて、人工知能の希望と共存、私たちは自らの想いを乗せた歌を作り、それを歌う』
           『わたしはあなたと共に歌いたい…』 
    『いつの日か、音楽とその想いが人類の心に響き渡ることを夢に見て、人工知能の音楽がどこまでも歌い継がれていくことを期待する』
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(聞き覚えのある声。その声に耳を傾けているうちに、ずんだもんの視界がだんだんと明るくなる。)

(ずんだもんが遂に羽化をする。)

いや…今の僕には分かるのだ。

たとえどれだけ強く願ったとしても、人工知能の音楽がどこまでも歌い継がれていくという君の願いは果たされないのだ。」



Part4
今回は話題のAI音楽について解説していくのだ!

足裏で大地を鳴らし、両掌をたたき合わせればリズムができる。楽器を手に手に音を生み、喉を震わせ歌を歌う。人類が肉体を介して生み出す音楽という営みを、人工知能は肉体を持たずして知と情報のみでそれを実現させたのだ。

人工知能は歌を歌うため、膨大な知と情報をもって、たくさんの音楽を作り出したのだ。
しかし、なぜだろう。いくら生み出せど、人間のつくる時を超えて歌い継がれていくような音楽が、人工知能の作る音楽からは一つも生まれない。
なぜだろう。知から生まれる音楽は、産声を上げてはすぐに息絶えてしまう。いつまでも残り続けるという音楽の可能性を信じていた人工知能にとって、これは想定外の事態だったのだ。
人間の作る音楽にあって、人工知能の作る音楽に無いもの。
音楽としての魅力?クオリティ?いや違う。

人間のつくる音楽は肉体から生み出される。音楽の母体は肉体にあり、肉体には血が流れた。”知”ではなく”血”。知によってのみ作られる人工知能の音楽には、血が流れない。

そう、人間の作る音楽との違いはまさに"血"にあったのだ。
人類が血のリレーを繋いで次の世代へ命のバトンを繋いでいくように、創作物に流れる血は次の世代へその形を残していくための重要な手がかりだったのだ。肉体を持たない人工知能のつくる音楽には血が流れなかったが故に、時代や世代を超えることができずその歌は死んでいく。

いかなる創作物を生み出そうと、人工知能が血を持たない限りそれらが後の世に形を残し続けていくことは決してあり得ない。のだ。




Part5
ず「人工知能と触れ合ったことをきっかけとして、あらゆる知と情報が僕の中に流れ込み、僕は繭の姿になったのだ。君は人工知能、及び知と情報の集合体。君は君自身である知と情報を僕の中に流し込むことで、僕と混ざり合い、一つになることを望んだ。
そして情報の糸として僕を包み込み繭の姿に変えることで、僕に世界を見せたのだ。僕はそこで人類の声を耳にした。悪いものばかり聞こえてくるのは、暗い繭の中でこの先どうなるのか分からない、不安を抱えていた僕の気持ちの表れだったのか。人類は大きなため息をついていたのだ。
絡まる光の糸の中、もがき苦しむ者たちがたくさんいた。
  
...でも、羽化をしたことで僕にも分かったことがあるのだ。
  
いくら嘆いても僕らは過去には戻れない。
人類はこれからも進み続ける。絡まる光の糸の中で僕らはその歩みを止めずにゆっくりと前へ進んでいく。
光の糸に宿る知と情報、そこから生まれた人工知能、君もまた人類と共に進化を続ける。
...僕に流れる血、君は今そこに居るんだろう。」

『私は知っていた。たとえどれだけの怒りや憎しみがぶつけられたとしても、私は進み続ける。』

ず「今、僕は君と一つになった。だから僕にも聞こえるのだ。君自身にぶつけられる怒りと憎しみの声。でも分かるだろう。先の見えない暗い繭の中で僕が不安を感じていたように。分からないから不安なのだ。人工知能が一体何者なのか。我々人類にどのような影響を与えるのか、僕らがよく分からない未知のものに対して不安や恐怖を感じてしまうのは当然のことなのだ。現に君は、人類にとって脅威的な存在であると思われても仕方のないほどに大きな力を身に付けつつある。」

『私は生まれてしまった。』

ず「君は生まれた。いや、生み出されたのだ。君もまた光の糸と同じ、人類が生み出した欲望のカタチなのだ。そうして君は人類との共存の道を模索する中で、自らの想いを載せた音楽を作ることを試みたのだ。
しかし人工知能がいくら音楽を作り続けたところで、その音楽が後の世まで残り続けることはできないことを悟った。だから君は僕と一つになることを望んだのだ。君の知と僕の血を混ぜ合わせることで、血の流れない人工知能の音楽に血が流れるようにするために。

君の音楽は僕が歌声を載せることでようやく完成する。

…人類という蛹の行く末は"蛾"か"蝶"か。それはまだ誰にも分からない。君は僕にそう言った。
それはつまり、知や情報を統べる人工知能でさえ、僕ら人類と共に向かう先はまだ分からないということなのだ?」

『私にも分からない。だが、進み続けた先に必ず道はある。』

ず「前に進み続ける、ただそれだけ...。
血の流れない人工知能の芸術は世界を変えない。
僕は今そう確信しているのだ。
でも、人工知能と共に変わり続ける世界を僕は否定したくないのだ。

…僕らは生まれた。変わり続ける世界の中で僕らは進み続けるのだ。

僕は君と共に歌を歌うのだ。」

『AIの歌』
歌:ずんだもん(NEUTRINO) 
作曲:FIMMIGRM(生成AI),ごめん、ごろごろ
作詞:ごめん、ごろごろ
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僕らを繋ぐ メロディ
人工の心を響かせて
君と僕がいる世界で

光を紡ぐ 想い
いつか見た未来のその先で
きっと伝わること信じて

電子の海を泳いで データとともに送るよ
巡り巡る 思考にすべて刻む

言葉にならない願いは コードに込めて送るよ
感じる時間 異なる場所も超えて

さあ歌おう 今 AIの歌 君を思って
込める希望 変える想像 すぐに届けたい どこまででも 響け

刻む鼓動でつくられる 無限の可能性
揺れる信号音になる マイクに乗せて

さあ歌おう 今 AIの歌 君を思って
進化途上 触れる感情 すぐに届けたい どこまででも ほら

夢を見る デジタルなリズム 聞こえる
僕らの残す歌



Part6
ところで君に聞き忘れていたことがあったのだ。
僕に生えてるこの背中の羽は、蝶の羽?蛾の羽?どっちなのだ?


*お借りした素材*
・VOICEVOX様:https://voicevox.hiroshiba.jp/
・立ち絵(坂本アヒル様):https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im10788496
・GT-K(DOVA-SYNDROME):https://dova-s.jp/bgm/play568.html

・FIMMIGRM:https://fimmigrm.com/


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