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元夫はモラハラの権化vol.1


私はアパレル販売員。
私には、特技があります。
一度でも会話した人の、顔や外見上の特徴を写真のように記憶することが出来ます。
接客業においてこのスキルはとても役に立つのですが、ある日一人の男性を接客したことを、数年後にものすごく後悔することになろうとは‥


話は今から20年ほど前に遡ります。




遅番勤務の時は帰宅が遅くなることもしばしば。
空腹でフラフラな私が、帰り道の途中にたまに寄る飲食店がありました。
お手ごろなつまみを食べてすぐに帰る、という感じだったので、特別その店の人と仲良くなりたいとか、そういったことには興味もありませんでした。


しかしある日、その飲食店の男性が私の勤務する店舗へやって来たのです。
「あ、あの飲食店の人だ‥」すぐに気がついてしまった私。
「もしかして、〇〇の店員さんですよね?」

デニムパンツを見ていた彼らに、私はそう声を掛けました。
「そうそう!あ!いつもうちの店に来てくれてますよね!」
「セールの商品、まだ何か残っていないかなぁって思って見に来てたんですよね〜」
お金が無かったのか、新作には目もくれずセールのパンツ一本のみを購入して帰っていったのを覚えています。




後日、その飲食店に立ち寄った時です。
私を見つけると
「この前はありがとうございました!この前買ったパンツ、すごく履きやすくて気に入ってますよ!」と声をかけてきたその男性。
その日から私が行くたびに他愛もない話をして、ある日電話番号の書いてあるメモを渡して来ました。
当時私もフリーだったので、番号を交換してメールや電話をする間柄になり、やがて付き合うことになりました。そうです、これが後のモラハラ元夫のAになるのです。


当時20歳そこそこの私に、Aは2つ年上のフリーター。
当初は将来を意識して、というよりは、なんとなく一緒に食事に行ったりドライブしたりを楽しむような関係でした。


お金のない彼からは、何かプレゼントをもらうことも、食事をご馳走になることもありませんでした。(かといって私が奢るというわけでもありませんでしたが)
若かった私は、それをしょうがないよねと容認して付き合っていた形になるので、彼は付き合う当初から私がどこまで甘やかしてくれるかを図っていたのでしょう。

プレゼントをくれない代わりに、とにかく一緒にいる時は嬉しそうで、彼の友だちに紹介されたり、会えない日も連絡を欠かさずにして来ていました。覚えているなかでのプレゼントと言えば、全く興味のないクラブイベントのチケット。
私は行ったことが無い場所だったのでとりあえず出掛けてみましたが、全然楽しくありませんでした。彼は満足そう?な感じでしたが‥私が楽しかったのかどうかは特に気にしていないようでした。
また、とても嫉妬深く、私がちょっと他の男性と話しをしただけでもものすごく不満をあらわにしていたこともありました。


ここまでのモラハラ夫Aの特徴を振り返ってみましょう。
マメすぎる連絡
プレゼントは無い
自分が楽しめればそれでいい
嫉妬深い

付き合い始めたばかりでも、こんなにモラハラ男の片鱗が‥
次話に続きます。
お読みいただきありがとうございます。



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