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【武蔵御嶽神社】太占の神から衝撃の啓示!『異界』への第一歩

東京都内屈指の古社

神社巡り・御朱印集めを始めて、まだ1ヶ月も経たない頃のこと。
明治神宮や東京十社など、都心の有名な神社を一通り巡り終え、「次はどこへ行こうか」と探していたときに出会ったのが、武蔵御嶽むさしみたけ神社であった。

まずはレンタカーでケーブルカーの滝本駅まで。
車は駐車場に止めて、ケーブルカーで御岳山駅まで。

それまでは都心の神社が多かったので、
ケーブルカーから降りて、山の中で宿坊などが並ぶ参道を歩くだけでもワクワクドキドキだった。

一方で、御嶽講の参拝記念碑(講碑)などが立ち並ぶ参道を歩いていると、信仰の歴史的な重みも相まって少しずつ厳粛な気持ちが湧いてくる感じがした。

ケーブルカーを降りて参道をしばらく歩いた頃の景色

神社検定の勉強を通して知ったが、原始「神道」に常設の社殿はなく、祭祀のたびに仮設の場を設けるのが古くからの形式だった。

キリスト教や仏教などのいわゆる他の「宗教」と比べても神道は歴史が古すぎるらしい。

武蔵御嶽むさしみたけ神社の伝承によれば、
創建は10代崇神天皇7年とされる。
※敢えて西暦には変換しません。

平安時代の記録である『式内社』として、大麻止乃豆乃天神社おおまとのつのあまつかみやしろと記録されている。
この時期に常設社殿はなかった可能性は高いかも知れないがそうだとしても、
東京都内屈指の古社であるのは間違いない。

参道の途中にあった御神木

参道の途中には、圧倒的な迫力の御神木。
樹齢1000年(!)とも言われるその姿に、思わず足を止めてしまう。

いよいよ鳥居が見えてきたぞ。

武蔵御嶽むさしみたけ神社

令和5年3月上旬

写真左端に手水舎 鳥居の右に社号碑もある

山の上とは思えないほど整備された石段には、昭和の高度成長期の講碑も多く、古くから、そして現代に至るまで多くの人々がここを目指してきた歴史が肌で感じられる。

鳥居の奥には随神門が見える。

随神門の先も結構石段が

写真右端の平べったい碑が御嶽講の参拝碑です。写真では一部。全部は撮影出来なかったが、参道沿いに置き場がないほど建てられている場所もある。

拝殿

ようやく拝殿まで辿りついた。
色鮮やかな拝殿は元禄131700年に将軍綱吉の命により改築しているんだとか。
むむ、これはやはり「おいぬ様」の影響か。調べたけど、理由が明記されている記録はない。

拝殿の奥にある本殿

本殿御祭神は

櫛麻智命くしまちのみこと大己貴命おほなむちのみこと」「少彦名命すくなひこなのみこと」「日本武尊やまとたけるのみこと」「廣國押武金日命ひろくにおしたけかなひのみこと

公式ホームページより

クシマチの神は初めて聞いた神で、メインに祀られている神社はほとんど聞いた事がない。
太占ふとまにを司る神だ。

太占とは、鹿の肩甲骨を焼き、その「ひび割れ」を見て神意を問う占いで、この神社ではいまでも「太占神事」として毎年1月3日にその年の農作物の豊凶を占う太占を行っているという。

元々修験道的な「金剛蔵王権現」の信仰がメインだったのが、明治以降に神仏分離する際に「太占神事」という祭祀が続けられている事から、
太占を司る神である「クシマチ」がメインに据えられたと推測される。

そんな事は参拝当時は全く知らない。笑

ところが、普段は正月の参拝以外は「おみくじ」とかやらないのにこの時はなせか古風な言い回しのおみくじが気になって引いてみた。

おみくじ

おみくじの結果

結果はなんと「凶」!

親切に現代語訳もあり、解説してくれている。

何事も心定まらず 仕事為することなす事 不順なり
種々いろいろさはり障りとがめある様に 心労する事多し
仁義の道 うすきがゆえなり 慎むべし

武蔵御嶽神社おみくじ95番

仕事の転機だったこともあり、この手厳しい言葉には正直ショックを受けた。
しかし今思えば、これは私にとって一つの「啓示」だったのかも。この日を境に、私はますます神社の奥深い世界へとのめり込んでいくことになる。笑

騎馬像

畠山重忠像

拝殿の近くには、立派な騎馬像が立っていた。
誰だろう?と思って近づくと、そこには「畠山重忠」の名が。

大河ドラマの『鎌倉殿の13人』で、中川大志が演じていたあの重忠。
鎌倉武士のかがみと称えられ、知勇兼備で誠実な人柄。そんな「完璧な武士」が、この山に国宝の鎧(赤糸威大鎧)を奉納し、命懸けの祈りを捧げていた。

重忠の像を前に、「仁義の道 うすき」という言葉が、オーバーラップ。
実は誠実さが足りてないのか?自覚がないだけなのか。笑

宝物館でその国宝の鎧を見たかったかったが、
残念ながらこの日は休館日。
「また出直して来い」ということだ。

奥の院遥拝所

この時は、この神社に「奥の院」と呼ばれるような場所がある事すら知らなかった。

遥拝所から見ると、奥の院がある山は見事に尖っている。

見るからに「これはすごい」

隣には、いわゆる「おいぬ様」を祀る大口真神おほくちまがみ社」があるが、写真はない。
撮るような雰囲気じゃなかったのかも。
この「おいぬ様」はニホンオオカミとの事だが、いまは絶滅したとされている。

ヤマトタケルが東征の際、白狼に助けられたという伝説から祀られている。
「次回はあそこも行きたい」

御朱印

気になる「月の御嶽」の印

御朱印を待っている間、社務所には、下記の本が置かれていて手にとってパラパラ眺めていると、
そこには私がまだ見ぬ不思議な聖地たちが並んでいた。

例えば、既にパワースポットととしても有名だが、この武蔵御嶽神社と同じく狼を守護神とする「三峯神社」
また、名前の響きからして力強い軍刀利ぐんだり神社」。
宇宙から見た光の柱で有名な御岩おいわ神社」。
他にもたくさん神社が載せられていて、写真もたくさん使われている。

「異界」というと少し大袈裟に聞こえるかもしれない。しかし、一歩足を踏み入れれば、そこには単に「綺麗」や「癒やし」だけでは片付けられない、土地そのものが放つ強烈な磁場のようなものを感じる。

悠久の時を重ねた信仰の重みや、熾烈な自然と向き合ってきた人々の営み。細かなディテールからそれらが醸し出される「異様なほどに濃密な空気」に、私は強く惹きつけられた。

伝統ある「格」の高い神社を巡るのも素晴らしいし、好きである。
一方で土地に根ざした「生々しいパワー」を全身で感じてみたい。そんな風に、私の神社巡りの視点が大きく変わった決定的な瞬間かもしれない。


基本情報

所在地:東京都青梅市御岳山176
授与時間:8時30分~ 17時頃
※最新情報は公式HPをご確認ください
参拝所用時間:着いてから30分くらい。
ケーブルカー御岳山駅から戻るまで60分くらい。
Googleマップ

次回予告

最後までお読み頂きありがとうございました。
あれから3年経ちますが、いまだに武蔵御嶽神社の「奥の院」には行けていません。
実は、同行する奥さんが「修行」を連想させる険しい行程(鎖場とか……笑)を好まないという、
家庭内の高い壁があるのです。
一度訪れた場所への再訪となると、そのハードルはさらに高くなります。
(とはいえ、この3年の間に、私たちは知らず知らずのうちにいくつかの険しい霊峰に導かれることになるのですが……。そのお話はまた別の機会に)

パワースポットの癒やしは好きでも、ストイックな空気感はまた別問題。
ここまで来たら夫婦で行けるところまで行きたい。いつかこの「プラスアルファ」の魅力を奥さんにプレゼンして、再挑戦したいと思っています。

さて、次回はそんな「異界」の入り口となった本に導かれ、やっぱりあの三峯神社へ。お楽しみに!


「山岳信仰」の神社の記事はこちら

「東京都」の神社の記事はこちら

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よしよし 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。神社やその土地の歴史を辿ることで、今まで見えなかったものを感じたり、考えたりするきっかけになれば嬉しいです。いただいた応援を力に、また次の神社へ向かいます!

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