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照明デザインの必殺技「間接照明」その2

こんにちは。
照明器具メーカーでライティングデザインを生業にしおります
gotoと申します。
年間200件ほどデザインをこなしています。

「間接照明」を
・誰のために
・どこに
・何を
仕掛けるか。
を説明していきます。


間接照明って要するに何?

要するに贅沢品です。
間接照明は「明るく見える」であって「明るい」わけではありません。
機能としての照明器具に求められるのは、後者の方の「明るい」です。

でも、それだけでは味気ない。
何かな特別感が欲しい、という時に用います。

空間を「贅沢に」用いる吹抜けに「贅沢な」間接照明は相性が良いです
上方からの間接光が「神からの祝福の場」をより際立たせます
神仏の修行の場の緊張感と厳格さを表現します
空腹を満たすだけのお店ではない特別感を強調します。

間接照明は贅沢品でもあり、同時にドレスアップの手段でもあります。

「誰」のため?

・その人を迎え入れるためなのか
・その人に特別な時間を過ごしてもらうのか
・その人は何をしようとしているのか
 (勉強、食事、考え事、異性を口説く?)
「誰」を明確な輪郭を持つ「彼or彼女」の状態になるまで
考えることが最初にすべきことです。
そして「彼or彼女」の視界には何が見えるのが理想なのか?が重要です。

平面図ではなく立体の空間の間隔が間接照明には重要です

「どこに」?

・長く過ごすのか
・通り過ぎる程度の時間か
・立っているのか
・座る時間が長いのか

例えばホテルのロビー空間。
ゲストを出迎え、寛いでいただく空間です。
しかしゲストは
「早く手続きを済ませたい」「部屋で休みたい」「出かけたい」
などと考えているかも知れません。
となると、間接照明は
・導線を強調する箇所
・すなわち出入口、フロントの位置とその経路
となります。
間接照明を過剰に飾り立てて「自分は次にどこに行けば…?」と
ゲストを混乱させては本末転倒です。

「何を」?

これが難しく、空間には色々と物理的な制限があります。
天井裏のクリアランスが狭い、梁が通って器具を取り付けられないetc
しかしその物理的な制限自体がヒントになります

梁などで圧迫感のある天井を上向きの間接光(コーブ照明)で解消する
天井の高さをより強調する、または天井面全体を明るくして解放感を与えます
視線が最初にぶつかる壁面を明るくして明暗の印象を操作します
空間の稜線を間接光で描いて「広がり」を感じさせます

(間接照明に限った話ではないですが)このように
・誰のために
・どこに
・何を
を総合的に検証することで徐々にその空間にフィットした間接照明が
固まってきます。
決して経験だけを頼りにしているわけではありません。

面倒くさいでしょ?

いきなりどのような形状の間接にしようか…ではなく、まずは
・誰のために
・どこに
・何を
を決めてしまえば良いのです。
そしてそれを私たち照明器具メーカーにお伝えください。
その先の面倒な事はこちらが請け負います。
せっかく空間を活かすための照明です。
皆さまのお仕事において、ブルシットジョブになりませんように…と
祈りながらお手伝いいたします。

次回は
予算が無い!でも何とかなる(かも)!
ジェネリック間接照明

をお届けします。


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