近隣の飲食店は、敵じゃない。
僕は、よく近隣の飲食店にご飯を食べに行きます。定食屋さんだったり、ラーメン屋さんだったり、カフェだったり。お客さんとして料理やサービスを受けながら、つい考えてしまいます。「自分の店はどうだろう?」「これは持って帰って、真似できそうだな。」
いわゆる市場調査、というほど大げさなものではありません。ただ、同じ飲食店として学べることは、本当にたくさんあります。
実際、隣にあるラーメン屋さんにも、家族でよく行きます。「最近はどうですかー?」なんて挨拶をしながら、ちょっとした情報交換をしたりして、ありがたいことに仲良くやっています。
最近、宇美町では新しいお店が少しずつ増えてきました。定食屋、ラーメン屋、カフェ、スイーツのお店。一般的に考えると、ランチを目的としたお店が増えるのは、お客さんを奪い合う構図になりがちで、「客数が減るんじゃないか」と不安になる人もいると思います。
でも、僕はあまりそうは思っていません。同じ商圏に、いろんな飲食店がある。それは、お客さんにとって選択肢が増える、ということです。
「今日はどこで何を食べようか?」「最近できたあそこ、美味しいらしいよ。」「やっぱり、いつものあの店が落ち着くよね。」
そんな会話が自然に生まれて、街全体に人の流れと活気が出てくる。そのほうが、ずっと健全だと思っています。
どの店にも、その店なりの特徴があります。「ここ、いいなぁ」と思うところが、それぞれにちゃんとある。だから、「敵」になる必要はない。むしろ、良いところを共有し合って、それぞれの店が他店には真似できない強みを磨いていけばいい。
一軒一軒が、自分の役割を果たして、宇美町で食事をする人一人一人を喜ばせる。そのホスピタリティが積み重なっていけば、「宇美町のお店は、どこに行っても安心だよね。」そう思ってもらえる街になるんじゃないかと思っています。
飲食店をやっていると、どうしても「自分の店」に意識が向きがちです。売上がどうか、客数がどうか、昨日より今日がどうか。考え始めると、視野はどんどん狭くなっていきます。
でも、少し引いて街全体を見ると、話は変わってきます。今日はあの店で定食を食べて、別の日にはラーメン。家族と来る日はカフェに寄って、たまにはスイーツを買って帰る。そんなふうに、いろんな店を行き来する中で、「この街で食べる」という体験そのものが、少しずつ積み重なっていく。
その流れの中で、想夫恋宇美店が思い出される。「やっぱり、あそこの焼きそばが食べたいな。」そう思ってもらえるなら、それで十分だと思っています。
一軒で完結しようとしない。街ごと選んでもらう。そう考えると、近隣の飲食店が増えることは、むしろ心強い。自分たちだけでは作れない空気を、みんなで作っている感じがします。
そうやって,飲食を通じて宇美町全体を盛り上げていけたら。それが、僕の中では一番しっくりきる考え方です。
よし。今日も、自分の店でできることを、ちゃんとやります。
