見出し画像

宮ノ森、一周年。

東京都青梅市にある「宮ノ森」は、宮野のぞみさんの自宅裏山に広がる森。
ここで、森の再生に向けた取り組みが始まってから、この4月でちょうど一年がたちました。

この一年間、私は月に一度「メグル水講座」を開催しながら、のぞみさんの森づくりのお手伝いをしてきました。
その一年をふりかえってみたいと思います。

花から森へ。のぞみさんの決断

のぞみさんはもともと「フラワーセラピー」という名前の花の教室を開いていました。
花を生けながら自分と向き合い、日々のふりかえりをする時間を提供していた教室です。

でも、2023年の秋に裏山を皆伐したあと、彼女は森と向き合う覚悟を決めて、お花の教室をやめてしまいました。「生半可な気持ちではできない」と感じ、森の再生にすべてを注ぐことにしたのです。

森に降る水の行方を考える

森の再生は、木を植え直すことだけではありません。
まずは土中の「水の流れ」を整えることから始めました。

かつては乱雑に倒れた木がそのままになっていた地面に、一本ずつ木材を等高線に沿って並べ、段々のような形に。
これは「シガラミ」と呼ばれる方法で、雨が一気に流れ落ちず、ゆっくりと地面にしみこむように工夫しています。

水が「走る」のをとどめて、ゆっくりと動かす。
それによって、山の斜面が安定し、植物は根づき、根のまわりのすき間が水のしみこみを促していきます。

この作業を、のぞみさんを中心に仲間たちと一緒に、毎週一日、人力で、コツコツと積み重ねてきました。

芽吹き

一年かけて少しずつ変わってきた森。
ところどころに植物が芽吹きはじめました。

24年4月と、25年4月のようす。

日当たりがよく水はけのよい場所には、日を好む植物たちが。
一方で、澪筋(みおすじ:水の通り道)に近いところには、水分を好む草木が姿を現しました。

森の地面の下には、思っている以上にたくさんの種が眠っていて、条件が整うと、芽が出せるように準備していたのです。

森と向き合うことが、地域を知ることに

のぞみさんが森とじっくり向き合う中で、土中の水に関連していろんなことがつながってきました。近くに水が湧き出る井戸。この近くに住んでいた縄文人。昔の周辺のようすをお年寄りから聞く機会も増えたそうです。

水の流れを意識して森に手を入れることで、自然だけでなく、土地の歴史や人とのつながりも、じわじわと広がっていったようです。

これからも、変化を楽しみながら

森の再生は、まだ始まったばかりです。
けれど、毎週一日の作業でも、確実に変化が生まれていることを実感しています。

この活動に興味のある方は、ぜひ一度、足を運んでみてください。
作業日は、毎週金曜日。
そして、私が開催している「メグル水講座」は、毎月第一金曜日にこの森で開いています。

土に触れ、水を観察し、手を動かしながら、土中をめぐる水や、森の再生を感じてみませんか?

通常は毎月第一金曜日の午前中なのですが、2025年5月の開催は、都合により5/8(金)13:30からを予定しています。
お申込みをお待ちしています!

いいなと思ったら応援しよう!