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メグルミズ/点穴(浸透穴)の作り方

水を浸透させる方法。
やってみてわかったこと、作業の方法、ポイントをまとめました。
自分なりの考察です。

この方法は、ただ穴を掘るだけよりも水の引きがよくて、しかも長期にわたって効果が続きます。
1年前の講座で教わった手法です。

講座のあとにさっそく庭で作ってみたものが、半年後にはいいかんじで働くようになりました。
雨がたくさん降ったときに観察すると、ぎゅんぎゅん水が吸い込まれていきます。

そんな効果が高い浸透穴の作り方について、詳しく説明します。

手順は、以下のとおり。
 水みちを見て穴を掘る場所を決める
 穴を掘る
 炭を入れる
 枝を入れる
 隙間に葉っぱと炭を入れる

材料さえ揃えればかんたんにできるので、湿り気やぐずぐずが気になるところで試してみるといいです!


① 泥の層よりも深く掘る

スコップで掘れる程度の大きさでも、効果がある
掘った土は、別の場所へ

穴を掘ります。
大きさは必要に応じて決めるといいです。
大きいほど効果が高い。穴が大きくなるほど、資材もたくさん必要となります。
庭先なら、スコップで掘れる茶筒くらいの大きさ(直径10センチメートル×深さ20センチメートル)程度の穴でも、効果はあります。

広さに応じて、数や大きさを変えていくといいです。

大事なのは、深さです。
泥の層をつきぬけたほうが、水はけの効果が高いです。
水がたまってぐずぐずしやすい場所は、泥の層も厚いので、がんばって掘りましょう。

スコップで掘る手間も時間もない場合は、長いペグや鉄杭などでつきさして、グリグリするだけでも、効果はあります。
グリグリしながら脇から炭を撒き入れて、アリジゴクのように中へと炭を落とします。炭は多孔質で変質しないので、炭の細かな穴が、水と空気の動きを保ってくれます。
長いペグや鉄杭を抜いたところに、細い枝や枯葉をねじこんでおいてもいいです。穴が埋まりにくくなります。

掘る穴は、できるだけ垂直にすると、崩れにくく長持ちしやすいです。
縦方向に水が動くので、浸透しやすいです。
反対に、斜めになっていると、雨滴で側面が削れて、穴が埋まりやすいです。また、周辺の泥が流れ込みやすくもなります。

点穴を掘って出た土は、穴の周辺に置かないようにします。
テミやバケツなどにとって、別の場所に移動させましょう。近くに置いたままだと、掘った土がまた点穴に入ってしまいます。
土が点穴に入り込むと、泥の細かな粒子が隙間を埋めてしまい、浸透しづらくなります。

硬いところはタガネと石鎚を使うと、ラク

硬い場所は、タガネを使うと掘り進みやすいです。石も取り除きやすくなります。

② 底に炭を入れる。

今回は、竹炭を使いました
炭はいろんな効果があります

穴の底に炭を入れます。
炭の種類はなんでもいいです。たとえば、焚き火などで燃え残った木でも、ちゃんと効果が出ます。炭がなければ、省いてもいいです。
炭は多孔質で変質しません。だから、地中で小さな空間を保ち続けます。炭の周辺に微生物が住みつきやすく、それらがさらに細かな隙間を作り出してくれます。

③ 枝を縦に詰める

太い枝から入れていく。
できるだけいろんな樹種の枝を混ぜるといい。

はじめは太めの枝を穴の縁近くに縦に入れます。太いものが入らなくなったら、間に細めの枝を刺していきます。
枝はできるだけ垂直に入れていくと、水を下へと導入させやすいです。
歩かない場所であれば、枝は地面よりもちょっとだけ、高くします。時間がたつと全体は埋まってきますが、ちょっとだけ出た枝が、水を点穴のほうへと誘導します。

とにかくぎゅうぎゅうに詰め込む・
縦向きに入れていく。

枝は、できるだけぎゅうぎゅうに詰めたほうがいいです。密着している部分に微生物が住みつきやすく、その微生物が増えることで点穴の周辺に細かな穴が広がっていきます。
ゆるゆるしていると、微生物がつきにくく、枝の分解もすすみません。動いているうちに泥が入り込みやすくもなります。

ピュンと出た枝は、短く切っておく

細いぴゅんと出た枝は、切って地面の高さよりも短くしておく。
大きくはみ出した枝が揺すれて、微生物が落ち着かない状態にしてしまいます。

よく歩く場所は、地面と同じ高さに切りそろえると、じゃまになりません。

④ さらにすき間に炭と枯葉を詰め込む

炭を隙間に入れる
さらに枯葉を詰め込む。
とにかく「ぎゅうぎゅう」に。

点穴は、とにかくすき間なくぎゅうぎゅうに詰めるほどいいです。
すき間なく枝、葉、炭が入っていると、枝葉が密接して安定するので、重なり合ったところに菌糸がのりやすいです。
菌糸が育っていき、細かなすき間が周辺にできます。時間がたつほど、水が浸透しやすい状態になっていきます。

枝、炭、葉をつめたところ。
これで完成。
よく歩く場所は、地面の高さで切り揃えるとつまづきにくくなる。

⑤ どこに穴を作るのか

点穴をどこに掘ったらいいのか、最後に解説します。
掘る場所によって、効果に違いが出ます。

ポイントは、「川に倣う」です。

まず、地形から水みちを見ていきます。
川の流れで「深み」のできる場所を掘るといいです。

川はどんなところが深いのは、
 曲がっているところ
 合流しているところ、
 ぶつかっているところ

水はけをよくしたい場所全体を見て、
曲がっているところ、複数の流れが集まっているところ、コンクリートなどの硬いもののきわ、流れの終着点と思われる角、雨が降るとぐずつくところなどが、それに相当します。

ちなみに鍼灸師さんは、感覚的に点穴を掘る場所を選ぶのが上手だとか。
点穴を掘るのは、ツボ押しと似てるのかな。

この場所は、正面の門に向かって傾斜している土地。
赤印が、今回作った浸透穴の場所。
水色線はコンクリートなどの硬いものの境い目。
黄緑線は雨落ち。
門扉のコンクリートと石垣とに挟まれたところ、雨落ちの下流側、
沓石のコンクリートと塀の間の下流側に浸透穴を掘った。

写真の例にあるように、
● 二方をコンクリートなどで固められている下流側
● 雨落ちの端(下流側)、または軒下の雨落ちに等間隔に
● 流れの合流点
など水の集まる場所に作ると、しみ込みの効果が出やすい。

よくわからなかったら、ぬかるみやすいところから外れた谷側に掘ってみるといいです。
あまり難しく考えずに、はじめは小さく、ここかなと思うところに開けてみてください。仮説を立てて、掘ってみて、観察してみて、「違うな」と思ったら別の場所に掘ってみるくらいの気持ちで、やってみるといいです。

大雨の時に、水の動きを観察してみるのもおすすめです。
水がどう動いているのかがわかると、掘るべき場所が見えてきます。

ただし、ぜったいに点穴を掘ってはいけない場所があります。
これについては、また書きたいと思います。

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スコップひとつで土中の水を整える・メグルミズ講座は、奥多摩で週末も含めて毎日開催中。おひとりでも、平日でも開催しています!


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