私の目をかすませたのは
私はそこそこ「いい年」である。
この日本語はとても不思議で、もし日本語を習っている外国人なら「良い年頃」の意味で捉えるかもしれないが、「いい年して…」と言われるように、“もう若くはない”というネガティブなニュアンスの表現だ。
「いい年」になると心身共にさまざまな不調が起きてくる。特に体の不調はじわじわと攻めてくるような感じがする。
その不調の一つが目である。
2月の半ばに入るあたりから、朝起きて半日もしないうちに目がかすむようになってきた。今年は乾燥が酷かったからそのせいだと思い、保湿目薬を使用した。しかし、いっこうに良くならず、夕方くらいになるともう視界がぼんやりとする。仕事的にも趣味的にもパソコンやスマホは手放せない。乾燥だけでなく目の酷使もあるのではないかと想像した。今度はかすみ目用の目薬を購入し、保湿とかすみ目用のそれぞれを適当なタイミングで使用してみた。それでも良くなることはなかった。
乾燥による不調なら入浴後に少し改善するだろうし、疲れ目なら一晩寝れば多少は改善すると考えたが、どうもそうではなさそうだ。
これは年齢によるものなのか、もしかすると目に傷がついたとか、何かの病気かもしれない、あまりにも続くようならいよいよ眼科に行かなければならない。
そして不思議なことに気がついた。
家にいる日はかすみ目が酷いのに、なぜか外出しているときは感じられない。
そこでもしかしてと思ったのだ、フェイスクリームが原因ではないかと…。
昨年、乾燥による顔のかゆみや赤み、不快感などに悩まされた。今年も、1日中エアコンで乾燥した室内にいるため、保湿をしっかりしようとフェイスクリームを厚めに塗っていた。それがまばたきの度に目に入るのではないか。外出日はメイクをするからクリームは抑えきみにし、またパウダーをはたくので目に入りにくい。
あくまで想像であるが、消去法で考えるとこれが一番理に適っている。
そういえば、肌に付いたクリーム類をクレンジングで一旦落とすと、次にスキンケアをするまで一時的にではあるがかすむことなくクリアに見えていたことを思い出した。
このところ、暖かくなりエアコンを使わない時間帯が増え、雨の日も多くなってきたので使用するクリームの量を減らしてみている。
クリーム犯人説が正しいかはわからないが、かすみ目が改善されてきている。
よかった、よかった。
「いい年」による不調は目ではなくて、肌だったようだ。
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