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【詩】場末のゲーセン

場末のゲーセン


地元の寂れたショッピングモール
おもちゃ売り場の隣
無人のゲームセンター

小学生の頃
偶に友達と来て遊んだ
学校の決まりで禁止だったけど

新作とは無縁
相当古いゲーム機が数台
今も画面が虚しく点滅している

薄汚れたエアホッケーの台
何度か友達と遊んだことがある
他にやっている人は見たことがない

馴染みのショッピングモール
今月末とうとう閉鎖される
いずれそうなることは分かっていたけれど…


【あとがき:言葉の選択について】

「ショッピングモール」と「ショッピングセンター」の違いをご存じでしょうか?

日本ショッピングセンター協会の定義によれば、「ショッピングモール」は、「ショッピングセンター」の一形態であり、「モール型ショッピングセンター」とも呼ばれているそうです。

「モール」は、英語で「遊歩道」を意味し、「ショッピングモール」も、長い通路を備えていることが特徴の一つとなっています。
吹き抜けのある長い通路を挟んで、左右に店舗が並ぶ形態が一般的です。

逆に通路のない(縦長のビル内の)コンパクトな商業施設は、「ショッピングモール」には当たらず、単に「ショッピングセンター」と呼ばれます。

そして、本作品の舞台は、施設の規模や「場末」という質感から考えて「センター」とするのが実態に近いものと思われます。

しかしながら、「センター」を採用した場合、1行目に「ショッピングセンター」が、3行目に「ゲームセンター」が配置されるため、音の重複により、くどい印象を与えることになってしまいます。

そこで、①言葉の重複を避けるというテクニカルな要請に、②日常語としては「モール」と「センター」の違いが、ほとんど意識されていないこと、③どちらかと言えば「モール」という言い方のほうが普及していること等の事情を加味し、最終的に「ショッピングモール」を採用するに至りました。

現代的な「モール」という言葉が、かつての賑わいと現在の静寂の対比をより際立たせてくれることも、少しだけ期待しています。

作者のささやかなこだわりを書き連ねましたが、作品鑑賞の一助となれば、幸いです。


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