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【エッセイ】「うるっときました」って言われた日——母と私と『ココロ走る』#4

#ハッピーライティングマラソン4回目のお題
「あなたの文章を褒められる時、なんと言われることが多いですか?」
(なんと言われたいですか?)

———

「うるっときてしまいました」

ある日、noteに連載している小説『ココロ走る』に、そんなコメントが届きました。心が壊れた中年男性が、走ることで心を取り戻していく——そんな物語を、私は今書いています。

もともとは、自分のために書き始めた小説でした。走ることで少しずつ気持ちを立て直した自分を、そのまま物語にしたような作品。でも、いつの間にか読んでくださる方が増え、コメントまでいただけるようになりました。本当にありがたくて、何よりも励みになります。「うるっときた」だなんて、書き手冥利に尽きる言葉です。

そして、私の一番の読者は母です。小説を書き始めたときから、毎話、LINEで記事を送り続けています。母は毎回、必ずコメントを返してくれます。その感想が、またすごい。

「おはよう。今回は聡大が良かったね。良く頑張ったから。2位最高。明美も良かったね。良く頑張りました。結果は付いてくるから。今までのみんなの頑張りがね。帰りは大変清々しい気持ちやったやろね。又走れるね。」

これは第30話、和歌山ジャズマラソン編の感想です。母の中では、登場人物たちが本当に“生きて”いるんでしょう。まるで親戚の子たちを応援しているみたいなコメント。でも、甘やかしてばかりではありません。ときには、こんなふうにも言います。

「そんなんで出来るんや。へー。良かったね。
第2章の和歌山ジャズマラソンは今までの文に比べて内容が無さすぎやわ。ちょっと落胆したよ。感動も感情も無くて残念やった。」

——なかなか刺さります(笑)
でも、だからこそ母の言葉はありがたい。ちゃんと物語の世界に入り込んでくれているからこそ出てくる厳しさだと思っています。

誰かに共感してもらえる。それだけで、また書こうと思える。
遠く離れて暮らす母とも、物語を通じて心がつながっている気がします。

『ココロ走る』は、ほぼ私の物語です。リアルと創作が交錯するこの世界を、誰かが「面白かった」と言ってくれることが、なによりうれしいです。
——それは私の人生なのですから……。

#ハッピーライティングマラソン #本田健

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