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「ココロ走る」が生まれた日

六年前のことでした。
自信があった心の強さが崩れました。

勤務して二十年以上の会社の業務で、初めて心が折れました。
——緊急事態宣言。
それは突然訪れた災難でした。
たくさんの中小企業が悲鳴をあげる中、私の会社も例外ではありませんでした。

私の仕事は子供たちに勉強を教える仕事でした。
教室に来ない子供たちを教えることはできません。
デジタルデバイドを恨みました。
オンラインの構築。
「果たして自分にできるのか?」

会社の核である業務は止まり、
新たな業務展開を指示される中で、
頭が覚醒してしまい、眠れない日々が訪れました。そして、とうとう心臓の鼓動、血圧、不眠、順番に壊れていきました。

かかりつけの病院に処方される薬で徐々に回復はしていきましたが、壊れた心だけは簡単には戻りませんでした。まるで、薄曇りの中で毎日を生きているように思えました。

そんなもやもやした毎日を過ごしてる中で、
新しい光を見つけました。
——走ること

私は走ることで、光を見つけました。
公園の木々の間から差し込む朝のこぼれ日を浴びながら、ひたすら走りました。

無心に走っているうちに、「今この世に起こってることは現実だけれど、全部自分で背負うことはない。私は私らしく出来ることやろう」
不思議と、そんな気持ちになってきました。
そう思うと、肩の力が抜けたのか、できなかったことが次々に出来るようになりました。

オンライン、Zoom、YouTube動画配信。
聞き慣れなかった言葉を手探りで探しあて、何とか収益化の目処が立つようにまでなりました。

毎朝のように走るので、夜はくたくたです。
眠れない日々は「走る」という行為で終わりが訪れました。

気づけば、前を向いて顔を上げて生きてることが実感できました。
誰かに伝えたい、この思いを。
届いて欲しい、この希望を。
もしかしたら、私の思いが誰かの役に立つかもしれない。そう思うと、止まらなくなりました。

あっという間に処女作が完成しました。
『ココロ走る』です。
私の走る物語です。
そのことを、心に刻もうと、ペンネームにもしました。

今、新たな章を迎えています。
それは「繋がる」ということです。
走ることで、できた輪がいつのまにか繋がりになり、新しい希望になりました。

今、会社でチームを作っています。
そのチームの輪は皆の希望です。
タスキをつなぐリレーマラソンにも出ました。
結果はこの前2位です。走った自分たちの方が驚いたほどです。そこまで求めてなかったのですが、私たちは大いに盛り上がりました。

新しい絆が奇跡を起こしました。

「走ることで、人間力を回復させ、繋がりが絆になった」文字に起こせばそれだけのことです。
しかし、そこにはドラマがあり、物語があります。
その物語を書きたい。

それが、「書く人生が始まった瞬間」です。

私の物語は続きます。
走る限り、命ある限り。


ココロ走る | kokoro_hashiru

ココロ走る 2ndシーズン | kokoro_hashiru



この作品は「書く人生が始まった瞬間コンテスト」応募作品です。

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