13年間、青春をくれた重岡大毅が結婚した。
2026年8月9日。
13年間応援してきたWEST.の重岡大毅くんが、結婚と子どもの誕生を発表した。
数日経った今も、私はまだこの出来事をうまく消化できていない。
だから、書くことにした。
最初に書いておきたい。
この記事は、誰かを責めるためのものではない。
かといって、誰かを庇ったり、何か理由をつけて無理に納得したりするためのものでもない。
結婚することも、家庭を持つことも、子どもが生まれることも、その人の人生だと思っている。アイドルだから結婚してはいけないとも思っていない。
そして何より、今回受けた衝撃よりも、13年間でもらったものの方がずっと大きい。
これは今でも変わらない。
ただ、それと「今回のことがショックだった」という気持ちは、私の中では両立している。
私に分かるのは、13年間好きだった人から突然この発表を受け取って、自分でも驚くほど大きな衝撃を受けたということだけだ。
だからこれは、誰が正しいとか、誰が間違っているとか、そういうことを書く記事ではない。
13年間一人のアイドルを好きだった私が、あの日何を感じて、今何を考えているのか。
自分自身が消化するために、残しておこうと思う。
結婚したら「おめでとう」と言えると思っていた
私はずっと、自分は推しが結婚しても大丈夫なタイプだと思っていた。
同担拒否でもなかった。同じ人を好きなら、同じところに共感したり、一緒に「ここが好き」と話したりできることがむしろ嬉しかった。
ただ、今思えば少し面倒なオタクでもあった。
同じアイドルを好きでも、「その解釈はなんか違う」と感じる相手は苦手だった。
今思えば私は、「重岡大毅という人はこういう人だ」という人物像を、13年かけて自分の中につくっていたのだと思う。
だから、結婚したら「おめでとう」と言えると思っていた。
子どもができたら、それも「おめでとう」と言えると思っていた。
リア恋だったわけでもない。
自分が彼とどうにかなれるとも、どうにかなりたいとも思っていなかった。結婚してほしくないと思っていたわけでもない。
だから、いつかその日が来ても、多少寂しくはなっても普通に受け入れられると思っていた。
実際は、全然違った。
結婚。
そして子ども。
その二つを同時に知った瞬間、頭が追いつかなかった。
「え、結婚してたの?」
「しかも、もう子どももいるの?」
私の13年間のオタク人生の中では前代未聞だった。
あまりにも自分が想像していた「推しの結婚」と違いすぎて、感情をどこに置けばいいのか分からなかった。
実は、前から冗談で話していた
さらに不思議なのが、私は以前から友人にこんなことを話していたことだ。
「本当はもう結婚してたりして」
「しげの場合、ずっと隠していて、発表するときには『実は子どももいます』ってなってそうだよね。それはそれで素敵だな」
半分冗談だった。
彼はプライベートをほとんど見せない人だったから、そんな話になっただけだった。
まさか、それに近いことが本当に起こるとは思わなかった。
私は、彼がプライベートを見せないことが嫌いではなかった。
むしろ、そのままずっと知らなくてもよかったと思っている。
彼は、素晴らしいアイドルだった
ここは、今回の出来事とは切り離して書きたい。
私にとって重岡大毅は、素晴らしいアイドルだった。
だから13年間も好きだった。
学生だった私が大人になって、仕事をするようになって、生活も考え方も変わった。
その間ずっと、私の日常の中には彼がいた。
ライブにも舞台にも行った。高校時代には、学校帰りに新幹線に乗って現場に向かったこともある。
テレビを見て、曲を聴いて、友達とたくさん話した。
本当に楽しかった。
今回の発表で受けた衝撃は大きかった。
それでも、その一度の衝撃だけで13年間にもらったものすべてを塗りつぶしたくはない。
私の人生の中で、彼からもらった楽しい時間の方が圧倒的に長い。
それは今回の発表があったからといって、なくなるものではない。
彼のつくる歌が好きだった
私は、しげのつくる歌が好きだった。
特に好きだったのは、言葉選びだった。
歌詞やメロディーを聴きながら、「何を考えてこの言葉を書いたんだろう」と考えるのも好きだった。
そして、何度もその歌に救われてきた。
落ち込んだときや、うまくいかないときに聴いて、もう少し頑張ろうと思えたこともあった。
だから今回のことがあっても、曲は曲として聴けると思っていた。
でも、今は聴けない。
曲が変わったわけではない。
歌詞も、メロディーも、歌声も何一つ変わっていない。
変わったのは、私の受け取り方だけだ。
一度知ってしまったことで、今まで気にしていなかった背景まで勝手に想像するようになってしまった。
もちろん、歌詞が実体験だとも限らない。私が勝手に結びつけているだけかもしれない。
それでも今は、以前と同じようには聴けない。
これは思っていた以上につらかった。
好きだった人だけではなく、好きだった音楽まで一緒に失ってしまったような感覚だった。
でも、今聴けないからといって、過去まで変わるわけではない。
何度も聴いて、実際に救われた。
その事実は、今でも変わらない。
「騙された」とは少し違う
今回の気持ちを「裏切られた」と表現することもできるのかもしれない。
でも、今の私には少し違う。
何かを約束されていたわけではない。
私が知らなかった。
ただそれだけだ。
だから、しげに「騙された」と言いたいわけではない。
それでも、
「私は何を見ていたんだろう」
という感覚だけが強烈に残った。
私が13年間見ていた重岡大毅という人と、私の知らないところで人生を生きていた重岡大毅という人。
当然、どちらも同じ人だ。
でも私は、その一部分しか知らなかった。
そんなことは、アイドルを好きになったときから分かっていたはずなのに。
その当たり前のことを、13年越しに突然突きつけられたような感覚だった。
一つ分からなくなると、全部分からなくなった
一度「私は何も知らなかったんだ」と思ってしまうと、疑いは自分でも嫌になるほど広がっていった。
ファンに向けてくれた言葉は、どこまで本心だったんだろう。
私たちが喜んでいたことを、彼自身はどう思っていたんだろう。
そんなことまで考えるようになった。
もちろん、考えたところで答えは出ない。
一つ大きな「知らなかった」を突きつけられたことで、それまで疑っていなかったことまで疑うようになってしまった。
そして今は、その答えを知る必要もないのだと思う。
それほど、私にとって今回の発表は大きな出来事だった。
アイドルは、私にとって「安全な好き」だった
今回のことがここまで大きな衝撃になった理由を考えて、気づいたことがある。
私はもともと、人を好きになることがあまり得意ではない。
これは恋愛だけの話ではない。
誰かに強く興味を持ったり、無条件に信用したり、「この人が大好き」と思ったりすること自体が少ない。
でも、アイドルは好きになれた。
たぶん私は、
アイドルなら安全に人を好きになれる
と思っていたのだと思う。
現実の人間関係とは違う。
相手に好かれる必要がない。
関係が壊れる心配もない。
喧嘩もしない。
ただ好きでいればいい。
ライブを楽しみにして、テレビを見て、曲を聴いて、友達と話す。
それだけで幸せだった。
もちろん、本当のしげを知っているなんて思っていなかった。
私が知っているのは、テレビやライブ、雑誌、ラジオ、YouTubeなどを通して見せてくれた一部分だけ。
分かっていた。
分かっていたはずだった。
でも今回、
「アイドルも、自分の知らないところで自分の人生を生きている一人の人間なんだ」
という、あまりにも当然のことを実感した。
私にとって安全だった「好き」が、安全ではなくなった。
たぶん私は、結婚そのもの以上に、そのことに衝撃を受けたのだと思う。
スーパーヒーローだった
私はずっと、しげを誠実で、まっすぐな人だと思っていた。
今回のことで、その印象まで全部間違いだったのかもしれないと思ったし、自分には人を見る目がなかったのかもしれないとも思った。
でも、少し時間が経った今は、そうは思っていない。
公表を決めた理由は、本人にしか分からない。それを勝手に美談にするつもりもない。
ただ、自分の大切なものを守ろうとしているように、私には見えた。
きっと、大切な人たちにとってはスーパーヒーローなんだと思う。
私は彼を知っていたわけではないし、知らない人生があったのは当たり前のことだ。
それでも、13年間見てきたものや、そこから感じたことまで嘘になるわけではない。
だから、好きだった自分まで否定しなくていい。
間違っちゃいないと思う。
オタクをしていなかったら、別の人生があったのかもしれない
今回のことがあってから、ふと考えることがある。
もし、この13年間オタクをしていなかったら、私はどんな人生を送っていたんだろう。
もっと勉強していたかもしれないし、違う趣味を見つけていたかもしれない。もっと早く、自分の将来について考えていた可能性もある。
一方で、オタクだったからできるようになったこともたくさんある。
遠征するために飛行機やホテルを予約して、一人で知らない土地にも行くようになった。
「ライブに行きたい」という理由だけで、自分で調べ、行動できるようになった。
そして、普通に生活していただけなら出会わなかった人たちとも出会った。その中には、今でも大切な人たちがいる。
だから、13年間を「無駄だった」とは思わない。
正直、「これだけ時間とお金を使って、最後はこんな気持ちになるんだ」と思った瞬間もあった。
でも、今の結果を知っている私が、当時の自分が楽しかったことまで否定する必要はない。
たくさんのお金も時間も使ったし、別の人生もあったのかもしれない。
それでも、私は楽しかった。
今回受けたショックよりも、13年間でもらったものの方がずっと大きい。
だから私は、彼を好きだった13年間を後悔していない。
それでも、私はオタクをやめる
感謝していることと、これからも応援し続けることは、私の中では別だった。
ここまで考えても、
「それでもこれから応援していこう」
という気持ちにはならなかった。
今回のことで、彼だけではなく、他のアイドルにも興味を持てなくなってしまった。
未来のことは分からないけれど、少なくとも今は「次の推しを探そう」とは思わない。
そして私は、オタクをやめることにした。
嫌いになったから、13年間を全部捨てるわけではない。
ただ、私の中で一つの時代が終わったのだと思う。
ダンボールにしまった13年間
発表を知ってから、グッズもペンライトもDVDも、ひとまず全部ダンボールにしまった。
まだ処分したわけではないけれど、近いうちに手放そうと思っている。
一つだけ心残りがあるとすれば、すでに予約してあるDVDだ。少し前の私なら、発売日を楽しみにしていたはずだった。
グッズを手放すことと、13年間をなかったことにするのは違う。
ファンクラブをやめても、曲を聴かなくなっても、ライブや舞台に行ったこと、そこで見たもの、楽しかった時間までなくなるわけではない。
物は手放しても、13年間の思い出や経験は残る。
だから、それでいいと思っている。
最後に
もともと、私はアイドルが好きではなかった。
しげの最初の印象だって、
「なんか胡散臭い笑顔の人だな」
だった。
まさか、その人を13年間も好きになるなんて思っていなかった。
最後に行ったライブでは最前列で見ることができて、13年間で一番忘れられないファンサももらった。
振り返れば、本当に楽しい13年間だった。
アイドルを好きになる楽しさを教えてくれたこと。
たくさんの景色を見せてくれたこと。
本当に、私の青春だった。
ここまで自分の気持ちを書いてみたら、不思議なくらいすっきりした。
書き始めたときとは、少し気持ちが変わっている。
今は13年間への感謝と、「おめでとう」という気持ち、そしてこれからも幸せでいてほしいという気持ちが一番大きい。
13年間、ありがとう。
楽しかった思い出と経験を胸に、
ここから私は、新しい人生を進もうと思う。
