教えすぎない勇気が、子どもたちの「根っこ」を強くする
春の陽気が気持ちよく感じられる4月。本校の校舎にも、新しい学年の始まりを告げる声が響いています。
新1年生が初めて教室に入る姿、久しぶりに顔を合わせた仲間と笑顔で話す2年生以上の子どもたち——この季節になると、毎年「学校って、いい場所だな」と改めて思います。
今日は、私が校長として日々大切にしている「子どもたちの自律的な学び」について、少しお話ししたいと思います。
「教えすぎない」勇気
学校の先生というのは、本来「教えること」が仕事です。でも、私はここ数年、「教えすぎないこと」の大切さをずっと考えてきました。
子どもが問題を前にして悩んでいるとき、すぐに答えを教えてしまうのは簡単です。でも、そこで少しだけ待つ。「どう思う?」「やってみたらどうなりそう?」と問いかけてみる。
すると、子どもたちは自分で考え始めます。そして——「わかった!」という顔をしたときの、あの輝き。
その一瞬に、私は教育の本質があると信じています。
本校の3本柱「友情・根性・自律」
本校では、「友情・根性・自律」の3つを大切にしています。
この中でも、特に「自律」は現代の子どもたちにとってますます重要になってきていると感じています。
情報があふれる時代、AIが何でも答えを出してくれる時代。だからこそ、「自分で考える力」「自分で決める力」「自分で動く力」が、将来の子どもたちを支える根っこになります。
学習端末を使った調べ学習でも、グループでの話し合いでも、体育の練習でも——「自分はどうしたいか?」を問い続けることが、自律への第一歩だと思っています。
学びは「失敗」からも生まれる
もう一つ、私が大切にしていることがあります。それは、「失敗を怖がらない環境をつくること」です。
子どもたちは、失敗を恐れると、チャレンジしなくなります。手を挙げなくなります。(本校の授業では挙手して答えるという場面がかなり減ってきたように思いますが・・・)新しいことに踏み出せなくなります。
でも、失敗してもいい。やり直せばいい。そういう雰囲気が教室や学校全体に広がったとき、子どもたちは本当に生き生きと学び始めます。(大人もですね)
先生たちにも、同じことを伝えています。「授業で失敗してもいい。むしろ、チャレンジしてほしい」と。子どもたちが見ているのは、先生が失敗したときにどう立ち直るか、でもあるのです。
新学期、子どもたちへのメッセージ
4月、新しいクラス、新しい先生、新しい仲間——子どもたちにとって、ドキドキとワクワクが入り混じる季節です。
本校の子どもたちには、今年も「自分らしく、前に進んでほしい」と伝えたいと思っています。
うまくいかないことがあっていい。悩む時間も、大切な学びです。でも、一人で抱え込まないで。先生も、友達も、そして私も、みんなの味方です。
「わかった!」「できた!」「楽しかった!」——そんな声が、今年もたくさん聞こえてくることを、心から楽しみにしています。
