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Missing - 第一章「child」 【創作大賞2026ミステリー小説部門応募作】

第一章「child」

 ピンポーン
「はーい」
 ドアの向こうで足音が近づく。
「錦?」
 ドアの向こうから友人であるチヒロが応えた。
「そう、すまねえ、突然。」
「おうよ」
「悪いな」
 チヒロにはあらかじめ大まかな事情をメッセージで飛ばしておいた。詳細は省いたが、自分の家で人が死んでいたことは伝えたのだ。チヒロはメッセージ上で驚いた反応を見せたが、すぐに錦の置かれた状況を理解してくれて、家に帰れないことを言う前に泊まることを承諾してくれたのだ。
ちなみになんでチヒロを頼ったかと言うと、錦の数ある友人関係の中で彼の家が錦の家から一番近いからだった。
 錦が改めて謝ると、チヒロは不適な笑みを浮かべた。
「夕飯奢れよな!」
 こいつはこういうやつだ。
「悪いけど、マジでそういう気分じゃない」
「じゃあ、朝までゲームなー」
 そんなことを言いながらチヒロの部屋へと入る。
倉敷くらしきせん、それがこいつの本名。あだ名が「チヒロ」である。理由は、まあ、「センとチヒロ」だ。我ながらセンスが爆発したと思う。
「てかチヒロ、今日も講義サボったろ」
「そだねー」
「出席足りてんのか?」
「マジでギリ、でも今日はまあ、いっかなって」
「なんだそれ、一日中部屋にいたのか?」
「うん、部屋の中で宝探ししたら夕方になってた」
 こいつのことはよくわからない。
 錦とチヒロは大学一年からの付き合いで、その頃からこの部屋で何回も遊んでいる。何回も遊びに来た部屋だが、錦には今日この部屋が嫌に安全な空間に感じられた。
 錦が荷物を置くと、チヒロが「焼肉行こう!」と言って来たので錦はありがたく殴っておいた。そう、チヒロはこういうやつだ。彼なりに元気づけようとしてボケているのは知っている。

「にしても災難だったな」
「本当だよ、マジで意味わかんねえ。」
 色々と起きて時刻はもう二十二時を回っていた。
「実際どうなん?むかつく?」
「いや、怒りとかの前に意味わかんない。それだけ。」
「本当に面識ない人なの?」
「そうだよ、まーじで意味わかんねえ」
 困惑当惑。迷惑なことこの上ないのはもちろんだが、理解に及べないからこそだからか、それ以外の感情は起こっていなかった。
そして、錦自身でも驚くほどに冷静な脳には気になることが浮かんだ。
「そういえば、これ、ニュースとかになってる?」
「あー、それ聞いちゃう?」
「気になって」
「うーん。なってるね。あんま見ない方がいいかもよ?テレビゲームしね?」
そうは言われたものの、自分が関わっているニュースだ。気にならないわけがない。
錦は自分が全く悪くないのはもちろんわかっているが、多少の緊張感を持った指でテレビを付ける。
時間的にちょうど夜のニュースが放送されている時間だ。
知っているニュース番組にチャンネルを合わせる。今は錦と関係のない最近起きた交通事故の話が流れている。商店街の入り口を歩いていた女性数人に向かって軽トラが突っ込んだというなんとも痛ましい事件であった。
そして、一つまたひとつと話題が変わり…。
「次のニュースです。今日夕方ごろ、都内アパートで森川美麗さん(29)が首を吊って亡くなっているのを、この部屋の住人である大学生が発見しました。」
錦の眼にブルーシートで覆われている自分のアパートが映し出された。
「検死の結果、死因は自殺と断定されました。警察の調べでは、現場や遺体には争った痕跡は一切なく二人に面識はないとのことで、現状では事件性はないとのことです。動機は不明です。」
ニュースは続いて専門家を交えた若者の自殺に関する話に移っていった。画面の中では若年層の精神的病と自殺の関連性を取り上げ、そこからもっと広くストレス社会の話題へと変わっていった。この番組では今回の自殺を社会的ストレスによる精神病としたいらしい。話題も広がるし、予測の範囲では妥当な気もした。
「どう?」
チヒロが聞いてきたと同時に錦の意識は現実世界に戻って来る。
「どうって…。別に俺は被害者なわけだし…」
「でも、がっつり家の映像が報道されたよ?大学のやつらは気づくやつがいてもおかしくないし、間違いなく憶測しか生まれないぞ?」
そうか。そこまでは考えていなかったが、俺の住んでいる場所ということは遊んだことのある知人ならきっと気づく。
「ま、しばらくはここに棲むといいよ、死人のことなんて忘れな。」
チヒロがこれまたボケているのだろう発言を放り投げてきた。だが、突っ込む余裕は出なかった。死体を見つけた時のことを思い出してしまったのだ。今日見た光景がフラッシュバックするとともに頭痛に見舞われる。

大学から帰って来てドアが開いていることに気付き「今日も鍵忘れてたのか、やべえな」と自分の習慣の悪さを少し反省した。
そして、なんの躊躇いもなく、日常の一部をただ繰り返すように部屋に入った。
そしたら人影が見えたんだ。
部屋に入った時は人影だけが見えたので、幽霊かと思って驚いて家を一回出たんだ。そうそう。マジで驚いた。
だけど、部屋を出て一瞬だけ冷静になって「泥棒とかだったらやばくね?」ってなった。
それで再び、今度はおそるおそる自分の部屋に入ると、女性が俺の部屋の電気の紐にロープを結んで死んでいたのだ。
初めは死んでるなんて思わなかった。
妙に安らかな顔をしていたんだ。
そして、直感なのかなんなのか、全身の五感が向かい合う女性が「死んでいる」という事実に気づいて…。
吐いた。
チヒロが慌てて袋やらを持ってくる。
「ごめん…」
「大丈夫だ。思ったよりダメージ受けてるな。酒飲んで寝ろ。」
嫌な光景を思い出すとなかなか奥に引っ込まないようで、頭からあの女性、森川美麗の安らかな顔が消えなかった。
あれで死んでるんだぜ?と言いたくなるような顔…。
錦は再びチヒロに背中をさすられ、吐瀉物が通った道になんとかジンのロックを流し込む。
酔いと混乱、二つの気持ち悪さが中和した辺りで錦は眠りについた。

チヒロは錦を自分のベッドに寝かせ、汚れた床を拭いた。
「こりゃ、焼肉で済ましてやんねえ」
そして彼自身は床で眠りについた。
「やっぱりしばらくはここにいてもらった方がよさそうだな…」
 電気の消えた暗い部屋で表情の見えない錦の方に向かってチヒロが呟く。

翌朝、4時。
錦は半端な眠りから目覚めた。
薄明るい部屋を見渡し、床で寝ているチヒロを見つける。
一瞬、「死」が浮かんだが、なんとか耐えた。
トイレを借りて再びありがたくベッドに戻る。チヒロには高い寿司でも奢ろう。そう考えてまた目を閉じた。
しかし、寝れない。
錦の頭にはこれまでのこととこれからのことが錯綜している。
「はあ…。」
ダメだとわかっているが、錦はスマホをつける。昨晩はニュース番組を見たが、それよりもネットでの反応が気になったのだ。こちらの方がおそらく、リアルで、グロい。しかし、その前にメッセ―ジアプリに来ているたくさんの反応に気付いた。アプリには友人からいくつもの心配の声が届いている。やはり、事件の場所と映像から俺のことだと気づいた人はいたらしい。
冷静に着々と目を通していくと、しばらく飯には困らなそうであることと、しばらくは全く同じ話をすることになりそうだということがわかった。
そして錦はその中の一つ、親からのメッセージにだけ返信を返した。両親はまだ三重にいて、わざわざ俺のいる東京まで来ることになったのだ。色々と申し訳ない。その他の返信に関しては心配の声には大丈夫と明日返そう。野次馬的なものは3日後とかから順番に返そうと決めた。
その後は恐る恐るインターネット上での反応を見た。
「この大学生に同情する」「クソ迷惑女じゃん」「精神的なのならどっちもかわいそうな気する。大学生の方がかわいそうだけど」といった声が見られて錦は安どのため息をもらした。
しかし、当然「なにかありそう」と邪推する声も多く見られた。当然の反応あろう。俺だって理由が欲しい。納得できるわけがない。
ひとしきり意見を見たが、まだそこまで大きなことにはなっていないようで安心した。
このまま見ていても具合が悪くなりそうだし、明日はどうせ大学を休むつもりなので、錦はそのまま再び眠りに就こうとした。しかしそう簡単にはいかなかったので全く興味のない数学の動画を流し見していたらいつの間にか眠りに落ちた。

 目が覚めて部屋を見渡すと誰も居なかった。時刻を確認すると12時を回っている。
寝ぼけた目でスマホを見ると昨日事情聴取を受けた警察署と親から着信があった。「折り返さないと」そんなことを考えているとトイレから誰か出てきた。
「マジで色々助かったわ」
錦はチヒロかと思い感謝を述べる。
しかし、出てきたのはチヒロではなく、錦やチヒロと同じ大学の友人、寺島てらしまつかさだった。
「目、覚めたか。」
ツカサは俗にいうガリ勉タイプだ。チヒロのようにふざけたりはせず、しっかりとしている人間だ。
「ツカサか、チヒロは?」
「講義受けに行ったよ。流石に出席危ないんだろ、俺は今日全休だからさ。代わりを頼まれたんだ」
「そうか、悪いな」
「それより錦、腹減ったろ?」
確かに昨日からジンのロックしか胃袋に入れていないし、今は特に空っぽのはずだ。
「だな、流石に」
「チヒロが麻婆豆腐の余りをレンチンして食えって。」
「マジかあいつ。マジで奢り一回じゃ終わらないなこれ…。」
「俺もチヒロもなんも気にしてないからさ、とりあえず食えよ。」
チヒロは普段こそふざけた感じだが、たまにこういう気の利いたことが出来るので憎めない。
錦はありがたく麻婆豆腐をいただいた。心の奥がやられていても、お腹の減りは普通に襲ってくる。これはとても助かった。それに、ピリリとした舌への刺激が脳への目覚めにちょうどよかった。
「そういえばお前が寝てる時にお前の親から着信があってよ、寝てたから勝手に出てお前が寝てること伝えたわ。勝手にすまんな」
「あ、そうだったのか。むしろサンキューな。」
「それで、今日の夕方に警察署で改めて話があるらしい。飯食ったら折り返しな」
「了解」
食事を終えて警察署へ電話を入れる。
3コール目で通話が繋がり、すぐに昨日事情聴取を担当した刑事さんに繋がった。
「もしもし、深見です。」
「深見君、元気かな?」
「まあまあですね」
「昨日は協力してくれてほんとうにありがとう。その後も調査が続いて、亡くなった方が誰かわかったんだ。」
「はい。ニュースで見ました。」
「そうか。それで、今日の夕方に遺族の方が君に謝罪したいって言ってるんだけど、来れそうかい?」
「はあ、両親は来るんですよね?」
「一応他の説明とか含めて来てもらうことになったよ。」
「ちょっと考えさせてください。」
「わかった。じゃあ、私の連絡先を教えるから、来ることになったら一言教えて欲しい。」
刑事はそう言うと電話番号を伝えた。
「辛かったらいつでも言ってほしい。」
「ありがとうございます」
「ではまた。」
こうして電話は終わった。
「大丈夫か?」
通話が終わっても錦が無言だったからかツカサが聞いてくる。
「うーん。まあ。」
「なんだって?」
「遺族が謝罪したいって言ってるらしい。」
「まあ、そうなるよな。」
「うん。だけど、別に謝罪は欲しくないんだよな……。まだ頭の中ごちゃごちゃだし」
「だろうな、俺もわけわかんねえ」
ツカサも同意してくれる。
どうするのが正解なのだろうか。
というか今回のこれは怒って良いのだろうか?というか普通の人なら怒る場面なのだろうか?
俺は吐くほどのトラウマを植え付けられたらしいし、現にチヒロやツカサにも迷惑がかかっている。
だが、謝罪でなにかが変わるかと言ったらそんなことは無いだろう。それに脳の奥ではダメージを喰らっているようだが、まだ具体的に実感がない。俺自身が傷ついたとかではないし。
非情に稀な状態に置かれると人はこうなるのだなという一例だ。
ずっとどこか冷静。
「なにが正解なんだろ?」
「さあ、ま、でもお前が謝罪いらないってんなら別にいかなくていいんじゃね?」
「だよなー。気分転換に映画でも見に行くかなー」
「いいなそれ、チヒロも誘うか」
「そうしよう」

結局俺は遺族とは会わずにツカサとチヒロと映画に行った。
初めこそなかなか集中できなかったが、だんだんと映画の世界に引き込まれ、一時の休息を得られた気がした。
映画のあとに両親と会い、一応向こうからお詫びという形のお金をいくらか貰ったらしく、気になるなら引っ越しも検討していいと言われた。
変な事件に巻き込まれた息子に対しては母が一番過剰な反応を見せたが、逆により冷静になることが出来た。
さらに両親は一緒に居たツカサとチヒロにも腰痛になるぐらいお礼をしていたが、二人もお気になさらずと言い、俺たちはそのままよく行く居酒屋に行くことにした。

「とりあえず、生3つとから揚げと、大盛ポテトと、だし巻き卵で。お願いします。」
雑音の多い店内でツカサが店員に告げる。
「まあ、飲むしかないよな!」チヒロがジョッキを持つ仕草で言う。
先に生ビールが到着したが、なんとなく「乾杯は、違うか、」となって乾杯は省略された。
とはいえ先の両親から聞いた話でなんだかひと段落したように感じた。今は普通に食事を楽しめそうだ。その後、料理も次々と到着し、追加で注文もし、いい感じに酔ってきた。しばらくは今日見た映画の感想を述べ合い、その後は大学のことや人間関係のこと、色々と普通の飲み会を楽しんだ。
すると、俺たちのテーブルに一人の男がやって来た。
「あれ、お前らも来てたのか~!」
そう言いながら俺たちのところに来たのは完全に酔っぱらっている大学の知人、諏訪部すわべだ。
「お、諏訪部じゃん、お前も居たのか」
酔っ払いには酒に強いツカサが対応する。
 「てか、深見いんじゃ~ん?遠くからでも髪色でわかったぞ~おまえ、なんか大変だったな~ニュースみたぞー」
 「マジで納得いかねえよな、理解できねえよ」
 深見錦も酔っていた。
 「でもよ、ニュース見たけど、自殺したって言う女、結構美人だったな~」
 「うるせえ、ただの迷惑女だっつうの!」
 そう。みんな酔っている。そんな時には本音しか出て来ない。
 その後はほぼ潰れて寝ているチヒロはそのままにツカサが諏訪部を彼がいたという部活の集まりに連れ戻した。
 ツカサが俺たちのテーブルに戻ってくると、話を聞いていたらしいチヒロが少し起き上がって口を開いた。
 「でもさ、確かに森川って人、美人だよね、錦が好きそうな感じするぅ」
 「おい、チヒロ、やめとけ」ツカサが制す。
 その発言を受けて、錦の脳内には例の映像が浮かんだが、今は酔っているのか吐き気は来なかった。そして、ニュースの映像も思い出すが、冷静に考えれば確かに美人だと思ってしまった。酔っている。
 「うん。確かに美人な方かもな。」
 「錦、無理に返事しなくっていいぞ、こいつどうせ覚えてないし」
 「うん、大丈夫、何か今は平気」
 「そうか」
 「ツカサはどう思う?」
 「俺?うーん、まあ俺はショートカット派だから。だけど、世間一般的には美人ではあったと思うぞ」
 「だよな、満場一致だな」
 みんなが言うように俺の部屋で死んでいた森川美麗はなかなかの美人だった。死に顔も含めて。この前みたネットの反応の中にも「なんでこんな美人が・・・」といった意見もかなり見られた。
 美人には美人なりの苦労とかもあるというが……。なんて思ったとしても、赤の他人の部屋で自殺する理由には到底なりえないように思う。
 そりゃそうだ。
 「あんな美人が自殺するんだ、僕もそのうち消えちゃうんだろうなあ」
 潰れているチヒロが何か言っている。
 「うーん、とはいえ動機もわからないのは確かに腑に落ちないよな」ツカサも多少は疑問を感じていたようだ。
「ほんっとうに面識がないから尚更なんだよ。マジで現実味ない」
「そうなるよなあ、錦~」チヒロが力のこもっていないグーパンをしてくる。
「ま、そのうち遺書とか見つかるっしょ」個人的にはそうであってほしい。
「そうだな」
「ふうぅ…」
チヒロは完全に酔い潰れている。下を向いたまま黙り込んでしまった。
「あー、こりゃまた大変だぞ」
「まあ、お開きだな」
そんなこんなで飲み会は終了。
ツカサと俺でチヒロを家まで送り、そのまま三人ともチヒロの家で寝た。
 
錦が自分の部屋に戻れたのはそれから3日後のことだった。
より詳しい捜査であったり、念のための消毒など諸々をやったりで三日かかったそうだ。その間はずっとチヒロの家にいて、服などもツカサとチヒロに頼っていた。パンツは買った。

久しぶりに帰って来た自分の部屋。
捜査が入ったからか前よりも直されているように見えるし変な匂いもする。
少なくとも見た目だけではここで人が死んでいたとは思えない。
家に入る瞬間とこの部屋に入る瞬間は嫌な気配がフラッシュバックしそうになったが、すでにそのような感情には慣れてきていた。
両親からは引っ越しを提案されたが、この感じならすぐに平気になるだろう。
ここ三日は大学に行かないわけにもいかないのでいくつかの講義には出席をし、多少勉強はした。ただ、それ以上に周りの目が気になった。
講義のあとに諏訪部が再び絡んできて、諏訪部の友人含めあれこれと聞かれたが、正直迷惑だった。それのせいかはわからないが、なんだかみんなから見られている気がしたし、噂されているように感じた。
そんなことも含めてここ最近は疲労やストレスが蓄積しすぎていた。
さっそく休もうとベッドに寝っ転がる。
しかし、久しぶりの自分のベッドはなにかしっくりこなかった。
変な匂いもするし。
錦はここ数日考えていた。
人が自殺するときの心理とはどのようなものなのだろう、とか。色んなインターネット上にある記事を読んだりしたが、見ず知らずの他人の家で自殺するケースは見当たらなかった。
なぜ俺の部屋でなのか?なぜ俺なのか?というかそもそも誰なのか?
初めこそ吐き気を催すほどの違和感と嫌悪感があったが、今唯一欲しいのは「納得感」これに尽きていた。
 
 結局ここ数日の捜査でも森川美麗の部屋からは遺書のようなものは発見されず、関係者からもなにも得られなかったため、動機不明のままただの自殺で捜査は終了した。
 世間的には事件の幕は下りたわけだ。

 だが錦は自分の中で落としどころを見つけたいと考え、行動に移すことにした。


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逆倉青海 ぐんぐんどんどん成長していつか誰かに届く小説を書きたいです・・・! そのために頑張ります!