「真面目に勉強」では疲れませんか? 救急看護の専門家が伝授する、現場で即座に動くための『ズルい思考術』
1. はじめに:看護師さんは「真面目」な方が多い。しかし、勉強は苦手?
看護師は、基本、みなさん真面目な方が多いです。人様の命を預かっている以上、それは当然の姿勢かもしれません。
しかし、本音はどうでしょうか。 忙しかった仕事終わりに重い腰を上げたり、貴重な休みの日に分厚い教科書を開いたりすることに、心のどこかで「やりたくないな」と感じてはいませんか?
特に、救急や集中ケアの現場にいると、「もっと勉強しなきゃ」「急変に対応できるようにならなきゃ」というプレッシャーが常に付きまといます。何度か奮起して勉強しようとしたものの、結局挫折してしまったり、SNSの短い記事を眺めて「なんとなく分かった気」になって終わってしまったり……。そんな自分に自己嫌悪を感じている方も少なくないはずです。
私は長年、救急看護の専門家として多くの現場教育に携わってきましたが、現場でフリーズしてしまう原因は知識不足ではありません。 「情報が溢れすぎている今の時代、真面目すぎて情報の取捨選択ができていないこと」にあります。
私がこれからお伝えしていくのは、単なる手抜きではありません。膨大な医学的知識の中から、「今、この瞬間に必要な一手」を導き出すための最短ルート――すなわち、私が現場で密かに実践している『ズルい思考術』です。
2. 自己紹介:3次救急で「判断」を研ぎ澄ませてきた経験
私はこれまで長年、救急や集中ケアの最前線で活動してきました。 現在は、医師と密に連携し、時には高度な判断と実践行為を求められる立場にあります。また、管理職や学会認定インストラクターとして、新人から中堅ナースまで、幅広い世代の教育・指導にも向き合ってきました。
私が教育の場で最も大切にしているのは、「難しいことを、現場の言葉に翻訳する」ことです。 命と向き合う中で、一瞬の判断を左右する『臨床の急所』がどこにあるのか。それを、勉強が苦手な後輩でも明日から迷わず動ける「形」にして届けること。それが、このnoteにおける私の使命だと思っています。
3. 『ズルい思考術』:理論を「現場の動き」に翻訳する
救急看護や急変の教科書を開いたとき、意識障害の鑑別方法に、 誰もが一度は「AIUEOTIPS」という言葉を目にすると思います。
確かに救急診療の教科書的には正解です。しかし、現場の忙しい修羅場で、「Aはアルコール、Iはインスリン……」と英語の頭文字を捻り出すのは、至難の業だと思いませんか? 英語が公用語ではない私たちにとって、英語の頭文字で思考を組み立てること自体が、実は「高い壁」なのです。その英語を覚えようとする真面目な努力が、あなたの勉強のコスパを遅らせてしまっているのかもしれません。
私自身も長年、「『E』ってなんだっけ」と覚えきれないジレンマに悩み、なんとなくの暗記でお茶を濁していました。そんな時、一冊の本に出会いました。
『救急・ERノート 5 まずい!から始める 意識障害の初期診療』
少し古い本ではありますが、そこに書かれていたのは驚くほどシンプルなアプローチでした。英語ではなく、私たちが使い慣れた日本語の頭文字で意識障害を鑑別する方法です。私はこの考え方をヒントに、現代の臨床現場に合わせてアレンジを加え、瞬時に答えが浮かぶように削ぎ落とした「思考の型」が必要だと確信しました。
4. 意識障害の鑑別:『まずい、いしきにしょうがい、ためしてさんそ』の正体
意識障害の患者さんが来たとき、検査や治療の準備を先読みするのが看護師の役割です。 フリーズしそうな時は、この16文字のフレーズを頭の片隅に置いておくだけでいいのです。

これなら日本語のリズムで、次々と意識障害の候補が溢れて出てきませんか?一般的な教科書の意識障害のフレーズではなく、まず日本語の頭文字を使用したフレーズを使用して「動く」こと。病態生理の理屈や、より詳細なアセスメントといった「答え合わせ」は、現場を乗り切ったあとのコーヒータイムに、ゆっくり振り返って肉付けしていけばいいのです。
5. 知識を得るための自分への「投資」のルール
これから、NOTEで『ズルい思考術』は教えます。ですが、自分の成長のために、あえて少し厳しいお話もさせていただきます。 今後、「無料の記事だけで満足して、終わらせないでほしい」ということです。
SNSやnoteの無料記事は非常に便利ですが、痛み(コスト)を伴わずに得た情報は、脳が「価値が低い」と判断し、驚くほど速く忘れてしまいます。 私もSNSを「ふむふむ」と見ますが、いざ、現場では思い出せないことが多いように思います。私が、これまで成長できたのは、「これだ」と思った専門書を自腹で買ったり、お金をかけて研修にいくことからだと自負しています。
「自分のお金を使った」という事実、つまり自分への投資に伴う「少しの痛み」が、「絶対に自分のものにしてやる」という強い意志を生みます。 研修は何度も受けられないからこそ、その一回に魂がこもります。本も同じです。無料の情報に流されるだけでなく、まずは自分が信じられる一冊を手に取ってみてください。その「重み」が、現場でのあなたの自信を支える土台になります。これから、私もしばらくは無料記事ですが、いつか「有料記事」を配信することになるかもしれません。そのときは、ぜひ、自分への「投資」だと思って購入してみてください。
6. おわりに:これからの『ズルい思考術』
このnoteは、救急の現場での「武器」を手に入れるための発信です。
これからは、現場ですぐに転用できる具体的なスキルを配信していきます。第一弾としてお届けするのは、多くのナースが苦手意識を持つ「血液ガスの見方」です。救急、急変現場で必ず必要な血液ガスの『ズルい思考術』を公開します。
また、今後はこのnoteだけでなく、InstagramやThreadsでも、現場で役立つ情報を凝縮して発信していく予定です。さらに、私が手掛けた対話型の「AIアプリ」の作成方法についても有料ですが具体的にシェアしていく予定です。最新のテクノロジーを「自分専用の教育パートナー」として使いこなし、臨床推論の力を最短で引き上げる方法を一緒に学んでいきましょう。
勉強は、もっと効率的(ズルく)でいい。でも、自分を磨くことには貪欲で。さあ、あなたも「ズルい思考術」を手に入れて、明日からの現場の景色を変えてみませんか?
