木造住宅でよく耳にする「尺貫法」とは?
私たちの日常生活で「メートル」「グラム」「リットル」といった単位は当たり前のように使われています。
これらはメートル法と呼ばれる国際的な単位系ですが、
日本にはかつて独自の、そして非常に興味深い単位系が存在しました。
それが尺貫法(しゃっかんほう)です。
尺貫法の歴史と特徴
尺貫法は、その名の通り「尺(長さ)」と「貫(重さ)」を基本とする日本の伝統的な度量衡(どりょうこう)です。
度量衡(どりょうこう)・・・計量に用いる長さ・体積・重さなどの基準を定めた制度。
尺貫法の大きな特徴は、私たちの生活感覚に根ざした単位であったことです。例えば、長さの基準となる尺は、約30.3cmに相当します。
その起源は古く、中国から伝わったものが日本で独自に発展しました。
土地の広さ、建物の大きさ、重さ、容積など、あらゆる場面でこの単位系が用いられていました。
古くは大宝律令(701年)の頃から使用されていたとされ、計量の基準を定め、適正な計量を実施するための制度として、日本の社会に定着していきました。
しかしながら、1921年に改正度量衡法が公布され、計量単位がメートル法に統一されてしまいました。
よく耳にする尺貫法!
✔️尺(しゃく): 約30.3cm。
畳の長いほうが6尺サイズ!約1.8m
✔️寸(すん): 1尺の10分の1。約3.03cm。
『一寸法師 』でおなじみ!
✔️分(ぶ): 1寸の10分の1。約3.03mm。
✔️間(けん): 6尺。約1.818m。畳の長辺の長さが1間とされています。
✔️坪(つぼ): 一辺が6尺(1間)の正方形の面積。約3.3058平方メートル。畳2枚分がおおよその目安です。住宅の大きさに良く使われます。
✔️升(しょう): 約1.8039リットル。お酒によく使われる単位。
『 一升瓶 』
日常生活において尺貫法の単位が使われたり、その名残が見られたりします。
これは、長年の慣習や日本の伝統的な建築様式、生活様式に深く根付いていたためです。
住宅の基準となる「尺モジュール」と「メーターモジュール」
現代の住宅建築では、「モジュール」という基準寸法が用いられます。このモジュールには大きく分けて2種類あります。
💡尺モジュール
3尺(約910mm)を基本的な単位(グリッド)とする考え方です。
木造では910㎜の間隔または、910㎜の倍数で柱を入れます。
💡メーターモジュール
1m(1000mm)を基本的な単位とする考え方です。
「尺モジュール」に比べ部屋や廊下が広くなります。
※ただし建物の面積が大きくなり、建築費用が上がってしまう恐れがある!
まとめ
これから家を建てる際や、中古住宅の間取りを見る際には、
「尺モジュール」と「メーターモジュール」の違いや、畳のサイズによる広さの感覚を知っておくと、より具体的に住まいをイメージしやすくなるでしょう。
