夕方、初夏の商店街。
人が、それぞれに
せわしなく行き交っていく。
アーケードに飾られた七夕の吹き流しは、
風にゆったりと揺らいでいる。
通りの花屋さんの紫陽花は、
端に追いやられ、
鉢は二つ三つしか残っていない。
代わりに、鮮やかなピンク色のブーゲンビリアが、
夏の到来を歓迎するように、
店先にずらりと並んでいる。
朝顔は、まだのようだ。
ツバメが2羽、バス通りを
気持ちよさそうにすーっと飛んでいく。
自転車の後ろに乗った子が、
先を急ぐ若いお母さんに、
しきりに話しかけている。
学校帰りの娘から、
「少し遅くなるね」とLINEの知らせ。
見上げると、空の雲は少し夕焼け色。
待ちぼうけの時間は、もう少し続きそう。
Tシャツの袖に吹く風が、ふぅっと心地よかった。
