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不易と流行のあいだ/ 菅付雅信 装丁までお洒落。編集者の方がコロナ後のファッション界の状況を書く 【人生最後の本棚】

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【人生最後の本棚】

まずはこの本に出会えたことに感謝です。筆者の方のご迷惑になりませんように。
おじさんがnoteを始めるに当たってメンズファッションのことを書こうと思い、ファッション関連の本を読んでみました。しかし、ファッション本を読むだけではカッコよくなれないといつも思います。中身が空っぽではカッコよくないのです。結局、いつも中身からカッコよくなるにはそれなりに本をきちんと読んでおかなければという結論に達します。昔からのものも含め、おじさんのお気に入りの本です。

不易と流行のあいだ/ 菅付雅信

素敵な装丁です。

最初にnoteのために僕のルーツとなる本を3冊ご紹介しましたが、さすがに古かったので、今回は比較的新しい本をご紹介です。2022年刊。

本自体の見た目もお洒落な本

今回は菅付雅信さんの本です。まず、本の外見について書きます。装丁が凝っていて、帯が2枚ついていて三色の本に見えます。お洒落な本でした。菅付雅信さんは編集者として装丁に関わっているのかいい意味でお洒落で変わった体裁の本が多いと思います。

僕としては見た目も好きな本です。本来、お洒落について書いてある本はみんなお洒落な装丁の本であって欲しいと思ったりします。だけれども、世の中には色々な事情もあり、うまくいくとは限らないという大人の事情も理解出来ます。

例えばクルマの世界などが特にそうですが、設計思想が素晴らしくて、エンジンもいい、足回りもいい、充分なスペックを持っていても最後の見た目がちょっと残念なクルマってあります。しかも、それは自分で改造しても変えられない部分だったりします。

またもや「見た目か中身か?」のお話ですが、見た目と中身、どちらもいいものもたまにあります。今回は、見た目も中身も素敵な本です。

本の中身の新しさとメディアのこと

作家さんやクリエイターの方々が文章や記事を書いてから僕たちに届くまでには時間がかかります。一冊の本になるまでにはさらに時間がかかります。

雑誌など定期刊行物の連載ものならば、雑誌の発売のたびにそこそこ早くに読めますが、その内容がファッションの話題など、すぐに古くなって情報の意味が減衰してしまう場合は問題です。そういう情報を得るには残念ながらウェブの方が圧倒的に早いことが多いと思います。

とはいえ、コマーシャルなきっかけが無ければウェブであってもスピード感はやはり落ちる部分があります。例えば事件や事故などのニュースやスポーツの結果など、リアルタイムで起きている事象では、やはりウェブは反応が遅くてじれったい思いをします。そういう場合には結局は現場で生で見ているということが一番重要です。

話がそれてしまいましたが菅付雅信さんの書くものにはそのスピードが必要なものが多いと思います。
今回はコロナ後のファッションの状況を連載した文章の連載が本になったものです。今回も少しタイムラグはありますが今でも十分に通用するものだと思います。しかし早く読んだ方がいいのは間違いありません。

コロナ後のファッションの世界の状況

この本は26項目のエッセイと2つの対談記事から出来ています。

26のエッセイは連載記事で、どれも読みものとしても面白く、ここで取り上げるとすごく長くなりそうなので、みなさんには本を買って読んでいただきたいと思います。当時のファッションのトピックを26種類、見事に当時のファッションの世界を網羅しています。

コロナ後のファッションの概要を対談で

そして2つの対談記事が載っています。
最初のWWD JAPANの編集長の村上要さんとの対談はとても素晴らしく、少し前のファッションの世界的状況をひとつの対談で見事にまとめておられます。

普段からファッション雑誌を熱心に継続的に読んでいない僕にとっては、とてもわかりやすく的確なファッション時評だと思います。内容としてはファッションはヒエラルキービジネスであるということです。

結局、今のSNSの世界の中で世界中の人たちが陥っているのは他人との差別化であり、自分の方がお洒落であるとか、レアなアイテムを持っているとか、恐ろしく高額なものを持っているとか、ブランドの中でも一点モノであるとか、例えば、大谷翔平さんの打ったメモリアルなホームランボールみたいな世界でひとつだけのものこそが価値であるというような価値観だと思います。

自分がnoteで紹介しているアイテムもなぜか人間の古さから生じた「レア性」をまとってしまって少し残念です。

ファッションというビジネスは、良かれ悪しかれ常にその希少性、特別性を持たせることを目的として商品を作り続けて来たのものなのかも知れません。

ファッションは元々、昔から自分が支配階級であることを誇示するものだったようですが、今はお金持ちかどうかと、自分の方が誰かに勝っているというマウント勝負で同じことを「どんぐりの背比べ」の中でやっているのかも知れません。

またファッションの世界は排他的で怖いという記述がありますが、外から見ると余計に怖いというのもわかります。今回はこの著者が編集者であり、ファッションビジネスでは門外漢であることが、僕たちと近い立ち位置からのファッションをこの本の中で見せていただけているのではないかと思います。

コロナ禍から最近のファッションの世界の状況を僕はこの本で学びました。見た目もカッコいい僕の好きなファッション本です。

読んでいただきありがとうございます。

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