さよなら未来 エディターズ・クロニクル2010-2017 / 若林恵 未来を創り出す編集者、期待しています 【人生最後の本棚】
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【人生最後の本棚】
まずはこの本に出会えたことに感謝です。筆者の方のご迷惑になりませんように。
おじさんがnoteを始めるに当たってメンズファッションのことを書こうと思い、ファッション関連の本を読んでみました。しかし、ファッション本を読むだけではカッコよくなれないといつも思います。中身が空っぽではカッコよくないのです。結局、いつも中身からカッコよくなるにはそれなりに本をきちんと読んでおかなければという結論に達します。昔からのものも含め、おじさんのお気に入りの本です。
さよなら未来 エディターズ・クロニクル2010-2017 / 若林恵
僕はしつこい深堀り人間
2018年刊。いきなりですが音楽のお話です。前にも少し書きましたが、僕は音楽でいいアルバムに当たったらそのアーティストの前後のアルバムを聴きます。それも良かったらそれ以前、以降と同じアーティストを深堀りしてしまう傾向におります。
本や洋服も似たような傾向にあり、興味を持ってしまうと同じ著者やブランドをしつこく追ってしまいます。「これは凄い。」となるまで時間はかかりますが一度ハマると奥深くまで掘りまくってしまいます。かといってその選択が本当に僕にとっていい選択なのかどうかは微妙です。もちろん失敗することもあります。
僕は僕の中には無い哲学、思想、視点や新しい知識を持たれている方々の本を読んですごいと思った場合にはその方を深掘りし勝手にフォローし、御意見番とさせていただいています。先輩のこともあればお若い方のこともあります。
最近出会ったお若い御意見番
とりわけ今、あれこれお話をずっと聞かせてもらいたいと思う方が若林恵さんです。編集者の方です。一冊読んでみるととても刺激的でAmazonで検索して現れた関連本をほとんど買ってしまった次第です。何冊かはいまだ積読になっていますが、読んだ本はほとんど面白く、ハズレ無しです。
プロフィールを見ると現在は黒鳥社という出版社を運営されており、2012年から2017年まで日本版の「WIRED」の編集長をされていたようです。多分、以前どこかで文章を読んでいたのだと思います。
未来を読み解く編集者
本の内容です。若林さんが2010年から2017年に書いたものが集められて一冊の本になったもののようです。後半からは雑誌「WIRED」の編集長としての特集記事の巻頭言が載っています。最後に編集長を辞める時までの文章群です。
簡単にこれこれこんな本ですとご紹介したいところですが、その内容があまりにも多岐に渡っていて、さらに若林さんのあまりの博覧強記ぶりにどういう本かご紹介することも、どういう内容か説明することも難しいという状況に陥ってしまいました。はっきりいって紹介しきれない状況です。
いわゆる専門家や学者という方々とは全く違っていて、そういう方々の考えていることを自分が触媒となってかみ砕いたり、まとめたり、新しい方向性を探ったり、まさに「編集者」といった方だと思います。
言葉を整理して新しい方向性を生み出す感覚は、「糸井重里」さんに近いのかなと感じます。
僕自身は自分がもの知りでもなんでもなく、一般的な社会人レベルにも達していないだろうと思ってていましたが、この本は知らない言葉や人物、今まで見たことも聞いたこともない物事や知らない本の出現の連続で、とりあえず保留してウェブで色々と検索をしながら長いことかかって読みました。まだまだ色々と学ばなくてはと思いました。
中身は時にマニアックな事柄もありますが、理系的な発想で訳がわからなく迷子になってしまうこともなく、どちらかといえば文系の方の言葉に見えます。一見、ごく一般的な話題でも、読んでいくとこちらの予想外の方向にぐんぐんと進んで行きます。典型的な文系の僕にも十分に興味をそそられる話題の連発でした。
若林さんが興味を持たれてテーマにされている事柄はどれもとても興味深く、その物事の方向性は着実に未来に向いています。このお話はこの先どうなるのだろう。ちゃんと行く末を聞いておかなくては」というものの連続です。
少しだけテーマの例を挙げると未来の「お金と銀行」、「ファンダム」、「ゲームの可能性」、「民主主義」のことなどです。
知る人ぞ知る方かもしれません。本当は超有名な若林さんを取り巻く状況をただ僕が知らないだけかもしれませんが、もし若林さんの書いたものを読んだことのない方々がおられるのなら、是非ご一読お薦めしたいと思います。
「最近の若いやつらは…」というような言葉はきっと呑み込んでしまいます。若林恵さん。1971年生まれ。次の本もとても期待して待っています。
読んでいただきありがとうございます。
