最近、涙もろさに拍車が掛かって困っている
最近、明らかにおかしい。
自分の涙腺が、もはや自分のものじゃない。
40代に入った頃からだろうか。
ちょっとしたことで、すぐ泣くようになった。
最初はまだ良かった。
映画やドラマの「泣くべきシーン」で泣いていたから。
しかも、ピンポイントだ。
主人公ではない。ストーリーの山場でもない。
なぜか決まって、ヒロインが涙ぐむあの瞬間。
「あ、泣くなこれ」と思った次の瞬間には、もう泣いている。
男性俳優?
不思議と、まったく響かない。
いや、これはもう認めるしかない。
僕は女性の涙に、めっぽう弱い。
さらに厄介なのが、あの音楽だ。
あの“いかにも泣かせにきてますよ”というBGM。
あれが流れた瞬間、完全に終わる。
涙腺が「了解しました」と言わんばかりに開放される。
結果、普通に声が出る。
横を見ると、家内がいる。
「ほらね」
この一言である。
しかも最近は、
「今回は泣く・泣かない」で賭けられている。
そして僕は、ほぼ100%の確率で期待に応える。
ここまでくると、もはやエンタメ要員である。
そして問題はここからだ。
50代後半が見えてきた今、
涙の守備範囲が、一気に日常へ広がってきた。
この前も、道端に猫がいた。
ただ、それだけだ。
なのに、なぜか胸がざわつく。
さらに、その猫が少しお腹の大きなメス猫だったりすると、もういけない。
「この子、ちゃんと出産できるのか…」
「餌は足りてるのか…」
「初めての子育てだったらどうするんだ…」
完全に余計なお世話である。
でも、頭の中では勝手にストーリーが始まり、
気づけば目に涙が溜まっている。
猫からしたら、いい迷惑だと思う。
若い人にも弱くなった。
何かに一生懸命な姿。
不器用でも、ひたむきにやっている感じ。
あれを見ると、もうダメだ。
さらにスポーツで、あと一歩届かず泣いている姿なんて見た日には、
「あああああ…」
と、声にならない声が出る。
しかも最近は、一回で終わらない。
少し落ち着いたと思ったら、
遅れて第二波がやってくる。
涙にも“追い込み”があるらしい。
ここまでくると、さすがに考える。
この先、自分はどうなるのか。
人の顔を見ただけで泣くのか。
動物と目が合っただけで泣くのか。
最終的には、朝起きて、理由もなく泣いているんじゃないか。
「今日もいい天気だな…(泣)」みたいな。
さすがにそれは困る。
でも、少しだけ思う。
昔よりも、
誰かの気持ちや、小さな変化に気づけるようになったのかもしれない。
そう考えると、この涙も、
完全に悪者にはできない。
できれば、もう少し空気は読んでほしいけれど。
皆さんはどうですか。
「最近ちょっと涙もろくなったな」と思う瞬間、ありませんか?
もし同じような方がいたら、
こっそり教えてください。
仲間がいると、少し安心します。
